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2009年9月 7日 (月)

ワイヤー・ツー・ワイヤー(2)

石川遼が強い、スケールの大きいゴルフは近い将来のPGAチャンプを予感させます。堂々たる、風格さえ漂う立ち居振る舞いはとても17歳とは思えません。ベテランに混じって緊張感を楽しむようにプレイする様は、もう何年も前からツアーに慣れ親しんでいるかの如くに見えるのです。

土曜日の実況放送を見ていて面白い場面に出くわしました。ゲストにプロ野球の古田敦也が来ていたのですが、アナウンサーが石川遼からのコメントがあると言うのです。何を言うのかと思いきや、VTRの遼君は「プレイに一喜一憂しない方がいいです。黙ってプレイに集中しましょう」かいつまんで言うとそういう事を言ったのですが、流石の古田も真っ赤になっていました。
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トーナメント前に開催されるプロアマ戦で一緒に回った時の事を言っているようです。今をときめく花形プレイヤーと一緒に回る事で、気分が高揚し大きな声でも出したのでしょうか。古田は「プロ野球の監督までやったんですけど・・・」と二周りも年下になる少年からのアドバイスに、穴でもあったら入りかねないくらい恥じ入っていました。

私は失笑しながらも、ちょっと遼君言い過ぎだなあ、と思って見ていたのですが、大先輩に恥をかかしてはいけません。いわゆる若気のいたりというやつでしょうか。テレビ局ももう少し配慮すべきです。翻って、自分に置き換えてみると、古田を笑ってはいられないのです。

ゴルフをやっている時はついつい夢中になっていますから、奇声とまではいかないにしても、「あ”〜〜」「何やってんだよ〜〜」「しまった」というような大声を出しています。独り言も桑田程ではないにしても「何でもっと切れないの?」とか自嘲気味に「いつまで経っても下手だな〜」とか言っているに違いありません。
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今度こそ黙ってニヒルにやろうと、いつも思ってはいるのです。ところが始まるとすっかり忘れて自分の世界に浸ってしまうようです。静かにナイスショットを連発する格好いいプレイヤーに憧れるのですが、どうも性格的に自分には無理かもしれません。

まあ、おじさん達は趣味として楽しくやりたいと思っているので大目に見てやって下さい。そういう目で見られているのかと思うと、上手い人と回る時はプレイに集中出来なくなってしまいます。

それにしても、そういうオヤジ達の熱い視線を浴びながら、横綱相撲とさえ言える、危なげないプレイで今季3勝目を、4ラウンド共アンダーパー、しかも一度も首位の座を明け渡す事のないワイヤーツーワイヤーと言われる完全優勝で手にした遼君の行く手を阻む強者は最早いないのでしょうか。二人目、三人目の石川遼が待たれます。

自分が17の頃は、本当にガキンチョで何も考えてなかったのですが、同感と思われた方、クリックをお願いします。

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