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2009年10月23日 (金)

存在しない問題に翻弄され続ける日本

EV三男さん、いつもコメント有り難うございます。タタのインディカ・ビスタEV(PHOTO)はインド国内向けではないようですね。従って価格も画期的な事は期待出来ないと思います。ノーマルのインディカ・ビスタが日本円で87〜121万円くらいですから、ノルウェイの子会社と共同開発のポリマータイプ、リチウムイオン電池がどのくらいのコストになるのか分かりませんが、ノーマルの倍くらいの価格設定になればかなりセンセーショナルではないでしょうか。
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それにしてもインド国内(デリー)ではスズキを筆頭にトヨタなどの日本車が多く、次に古い欧州車やインド車、国籍不明車と続きます。高級車を見る事など殆どなく、その気になって探してもベンツ、BMWを一台づつ見た程度です。街は排ガスで北京並みに空気が悪く、ハイブリッド車やEVの投入が待たれますが、当分先の話ではないでしょうか。

さて、先日日本の貧困率が発表されて話題になっていましたが、インドやタイ、中国を見た後では日本の格差拡大や相対貧困率が高いと言われてもピンと来ません。日本の場合、アヴェレージが高いので、その半分以下が15%もいると言っても他国の状況とは違うような気がします。いずれにしても格差は広がる傾向にある事は間違いなく、是正の為の富の再分配は課税システムを中心に見直し、実施されるべきです。

基本的には無価値産業(金融、不動産、ギャンブル、宗教法人)への課税だけで十分な税収が得られる筈ですが、こればっかりは抵抗が凄い事になるのではないでしょうか。死人が出る程の騒ぎになるかも知れませんが、ここを放置して税制の健全化はありません。富の再分配の観点から消費税アップなどはもっての他と言えます。

何だかんだ言っても、日銀や官僚、一部の有能な政治家は特効薬のセーニアリッジも含めて、そのくらいの事は先刻承知している筈です。その気にさえなれば日本の財政問題なんて瞬時に解決出来るのに、それをしないのは意図的に景気の操作をしているのでは、と勘ぐられても仕方がないのではないでしょうか。

バブルを作っては崩壊させ、庶民から土地財産を収奪する、マスコミを使い国家破綻とか、北の脅威とか恐怖心を煽って誰かの都合のいい政策を通して行く、そのくせ肝心な脅威は見て見ない振りをする、姑息で古臭いやり方ですが、得をしている人や儲かっている企業、組織をよく観察すれば見えて来るものがあるような気がします。
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気になるのは、このところ、そのやり方が日本だけでなく段々露骨になり加速している事です。一体どこに向かって進んでいるのでしょうか。本来あるべき姿ではない方へどんどん進んで行っているような気がしてなりません。未来は明るくバラ色の筈なのに、気がついたらお花畑はTVやバーチャルの世界だけ、なんて事になっているのでしょうか。

外からの影響を受けすぎる日本人は、いい加減に目を覚まして日本の進む道を本来あるべき正しい方向に軌道修正すべきだ、と思われた方、クリックをお願いします。

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コメント

貧困拡大の原因は、デタラメな教育政策です。
受験競争で時代遅れの知識を詰め込まされ、世界最低となった大学に進学すれば、生活に困窮し自殺者が出るのは当然です。
各地の母親グループやPTAが「『おバカ教育』の構造」(阿吽正望 日新報道)を読む活動を始めたのは、教育の危険に気付いたからです。
すべての子供に、不登校、引きこもり、ニートとなり、犯罪や暴力に巻き込まれたりする危険があります。すべての親にとって、子供が低所得者となり、結婚できず、ホームレス、ネットカフェ難民になることが、現実の問題となり始めています。
そのため、子供を守り、家庭を守り、生活を守るために、教育システムを根本改革しなければならないと、多くの人が気付きました。
教育の改革を求める親や若者の行動は、全国に拡大していきます。
なぜなら、質の高い教育を受けることが、生存に必要な時代となったからです。必要が、発明も革命も生み出します。

投稿: 暇人 | 2009年10月23日 (金) 08時28分

暇人さんおっしゃる通りです。教育現場の荒廃は目を覆うばかりです。安倍政権以来少しましになって来ていたのですが、民主党政権下では日教組が勢いを増すので、逆行するのではないでしょうか。
問題は、教育も含めて、ある方向性を見えない力が意図的に作り出している事です。
マスコミも勿論加担していると思われます。
いやな時代になりつつあります。

投稿: 田中 徹 | 2009年10月23日 (金) 09時39分

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