« デリー | トップページ | 存在しない問題に翻弄され続ける日本 »

2009年10月21日 (水)

豊作貧乏国家日本

民主党が、公約にしていた赤字国債発行額44兆円以下、にこだわる為、来年度の予算を92兆円以下に絞ると言っているようです。そうすると他の公約を守る事が微妙になって来ます。さらに学校の耐震化工事などを無駄と言って止めてしまうのはいかがなものでしょうか。

色々と検討不足だったツケが回って来てドタバタしているようですが、年内には景気対策を何もしないと言うのはいかにも付け焼き刃的素人政府のそしりは免れません。事態を甘く見ているのではないでしょうか。それとも既定路線だったりするような事はないでしょうね。

いつもの事ですが、国の借金が増えるからと言って予算を絞る事で上手くいった試しはありません。まして大不況の最中、何を言っているのでしょうか。さらに年末から来年にかけて二番底、あるいはリーマン以来の大ショックが訪れるかもしれないというのに情報収集能力を疑ってしまいます。

そもそも日本は当事国でもないのに何でこんな状態になってしまったのでしょうか。輸出の対GDP比率は16%程度に過ぎず、純輸出に至っては2%にも満たないのです。株価に関しては海外投資家比率が70%もあったので、低迷するのもある程度やむを得ないかも知れません。それにしても韓国や中国のような貿易立国でもないのに被害が大き過ぎます。

実際、経常収支の中で貿易より所得収支の方が既に比率が大きく、今でも投資からの配当、利息が毎月1兆円以上の黒字を産み続けているリッチな事実を見ても理解に苦しまざるを得ません。通貨危機もあり得ないし、国内資金の移動に過ぎない財政赤字が巨大だからと言って、世界一の債権国が破綻する要素など何もないのです。かと言ってマスコミのプロパガンダで経済がここまで落ち込むものでしょうか(???)

やはり金融システムに問題がありそうです。本当に今のシステムのままでいいのか大いに疑問です。お金がお金を産むという考え方に無理があるのではないでしょうか。お金がただの交換券、あるいは減価貨幣であれば状況は全く違う筈です。少なくとも貯め込みません。

もっと言えば、世の中が物々交換システムであれば、日本の場合、戦争や大災害でもない限り不況なんて考えられません。必要なものが全て交換出来る供給過剰とさえ言われる程の産業ファンダメンタルスがあるのです。冷静に世界を見渡しても製造業では質量共にダントツのトップです。

環境省エネ技術だって一人先頭を走っています。食料自給率が低いと言われていますが、カウントの仕方では実際は60%以上あるとも言われているのです。その気になれば、すぐにでも80%くらいは確保出来るのではないでしょうか。従って実は日本にはこれといった死角がないのです。

今すぐ国内に関しては現通貨システムを放棄して、物々交換配給制度にでもすれば、皆が豊かになれる事受け合いです。そう考えるなら、論理の飛躍と思われるかも知れませんが、長期金利高騰だの、発行残高を気にしなければならない国債発行などという七面倒臭い事を止め、利息を産まない前提の政府券でも発行して、足りないところに配れば全て問題は解決するのではないでしょうか。

不公平だと言うならば一人一律50万円くらい配ってもいいのです。64兆円程必要ですが、今なら需給ギャップが丁度埋まるだけです。そのくらいの額ではデフレ進行が止まる程度ではないでしょうか。国債を刷り過ぎるとインフレになると言うような日本の現状を知らなさすぎる似非経済学者は早く退場して欲しいものです。
E9a0ade38292e59e82e3828ce3828be7a8b
日本のように対外純債務のない豊作貧乏国の問題を解決する手段は意外に簡単かも知れません。見えない力の呪縛により抜本的対策を知っていてもやろうとしない日銀始め銀行は大反対するでしょうが、通貨発行権を持つ政府さえその気になれば可能なのです。

こういう時こそ発想の転換をするべきですが、褒められたものでないにしても、米英中のベースマネーの異常な増やし方、その結果等を参考にしながら、日本ももっとドラスティックに動くべきではないでしょうか。ブレーキとアクセルを一緒に踏むような真似だけはすべきでない、と思われた方、クリックをお願いします。

|

« デリー | トップページ | 存在しない問題に翻弄され続ける日本 »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

EV三男です。
インドからお帰りになられたのでしょうか。
インドでのEVの動向はいかがでしょうか、とても関心があります。
とくに、タタ自動車の動向です。タタ・ナノ、インディカ・ビスタの電気自動車モデル
のコストパフォーマンスが気になります。
私の感覚では、EVの価格は50万円以下が妥当価格です。
勿論、用途はコミューターとしてですので、走行距離は100キロメートルも走れば十分ですが。
タタ・ナノが約20万円ですので、そのEV化で50万円は可能ではと想像しています。

ところで

>不公平だと言うならば一人一律50万円くらい配ってもいいのです。64兆円程必要ですが、今なら需給ギャップが丁度埋まるだけです。そのくらいの額ではデフレ進行が止まる程度ではないでしょうか。国債を刷り過ぎるとインフレになると言うような日本の現状を知らなさすぎる似非経済学者は早く退場して欲しいものです。

うろ覚えですが、日本新党のベーシック・インカム(BI)の考え方と同じですね。
私も賛成です。
実は、このBIは、自民党の定額給付金(老人子供2万円、一般1万2千円)、民主党の子供手当て(年額約32万円)でなし崩し的に始まっております。
次回の選挙(来年の参議院、4年後の衆議院)では、このBI、老人手当て、が選挙の焦点になりそうですね。

>こういう時こそ発想の転換をするべきですが、褒められたものでないにしても、米英中のベースマネーの異常な増やし方、その結果等を参考にしながら、日本ももっとドラスティックに動くべきではないでしょうか。

米英中は完全にインフレ政策に突入したみたいですね。
日本は微妙です。日本は国際収支が黒字国ですので、その必要性はありませんが。
寧ろ、国内での貧富の格差の方が問題です。完全に二局化してますね。
その格差を是正する方法として、インフレと農地改革、そしてBIが有効かと思います。


大変参考になる視点でした。
有り難うございます。

 長文/乱文、大変失礼致しました。

投稿: EV三男 | 2009年10月22日 (木) 01時24分

EV三男さん先週末戻りました。少し風邪を引いたようです。飛行機でうつされたのかも知れません。新型ではなさそうですが、最近は出張の度、何かに感染するようです。
日本以外は細菌の巣窟なのでしょうか。
ところでコメントへの回答長くなりますので、本文でやります。

投稿: 田中 徹 | 2009年10月22日 (木) 16時09分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« デリー | トップページ | 存在しない問題に翻弄され続ける日本 »