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2009年11月28日 (土)

ドバイ ワールド デフォルトの危機

11月26日(ブルームバーグ):アラブ首長国連邦(UAE)ドバイ首長国の政府系投資持ち株会社ドバイ・ワールドは25日、全債務について支払い繰り延べを債権者に求めた。同社は590億ドル(約5兆1700億円)の債務を抱えている。ドバイ政府はこの日、国債発行で50億ドルを調達した。
Data
ドバイ・ワールドは返済繰り延べの交渉を進める間、全債権者に対し「静止合意」を求める。ドバイ政府の財務担当機関が25日電子メールで発表した。繰り延べ要請した債務には、傘下の不動産開発部門ナヒールのイスラム債35億2000万ドル相当(12月14日償還)も含まれる。

米格付け会社のムーディーズ・インベスターズ・サービスとスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は、繰り延べ計画はデフォルト(債務不履行)と見なすことも可能だとして、複数の政府系企業を格下げした。

以前からささやかれていたドバイの危機が、ここに来て現実のものとなりそうです。こういうラスベガスのような観光立都市(?)は噂だけでも傾きかねないのに、債務不履行だと致命的です。砂上の楼閣が崩落するのは時間の問題ではないでしょうか。

最初から世界からの投資に頼るというコンセプト自体に無理があるのではと見ていたのですが、世界の景気がいいうちは何とかなっても、この世界同時不況ではひとたまりもありません。

街そのものはお金をかけただけの事はあって、建物などもデザイン的に興味深いものが多く、こうなる前に一度は生で見ておきたかったです。もっともそんな贅沢が出来るくらいなら苦労はしないのですが。。。

この度派手で華麗な一大リゾートも一時は世界から盛んにもてはやされました。ジャーナリスト始め日本人も現地に行ってはしゃいでいた人がいましたが、何でもかんでも世界一にこだわる事に対する反面教師として学ぶべきところがあるかも知れません。少なくとも日本の伝統である「自然との共生」とは相容れないものがありました。

デフォルト騒ぎの影響もあって欧米通貨は軒並み下がり、(反対に円は上がって独歩高の様相)新聞やネットでは大騒ぎしていますが、GDP規模で言えば4兆円と、日本の青森より小さいくらいなので、影響は限定的でないでしょうか。

それにしても日本でも投資した人は少なくないだろうし、工事を請け負ったゼネコンなどで青くなっている人もいるのではと推察されます。海外は怪しく危険なのですが、意図的であれ何であれ資本主義の崩壊が始まったのでしょうか。

今後の展開が全く読めません。いや想像するのを頭の片隅で拒否しているもう一人の自分がいるようです。もういい加減にしてくれ。。。と思われた方、クリックをお願いします。

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