無税国家は成立するだろうか(?)
いよいよ押し迫って来ましたが、今年一年、当ブログを見に来ていただいた方にはお礼申し上げます。少しはお役に立てたのではないかと思いますが、間違った事も書いたかも知れません。
さらに仕事柄や実名ブログという事もあり、言いたい事はなかなか書けず、歯がゆい思いはしましたが、その点やや偏向しているブログという解釈で、お許しいただければと思います。来年は当ブログも世界経済も、どういう展開になるのか全く読めませんが、たまに暇つぶしをしていただければ幸いです。
さて、先日TVで松下政経塾の話をしていました。私財を70億円も出して、世の中の為に使おうというのは出来る事ではありません。世の儲かっている経営者達は見習って欲しいものです。
しかし、志は立派でも結果はどうでしょう。民主党の前原さんが出世頭では泣けて来ます。さらにそれをブランドにして選挙に勝とうという人が出ていましたが、これは余りにも卑しい考え方です。何を学んだらそうなるのでしょうか。
番組の中で、故松下幸之助は無税国家を理想としていたという下りがありましたが、これには驚きました。時代が違うとは言え、アラブの石油王国でもあるまいし、そんな事が現実問題としてあり得るのでしょうか。勿論無政府主義(アナーキズム)を奨励している訳ではないようです。
予算の1割を貯めて行って、何年か経ったらそれをベースに、資金運用してやっていけるではないか、という事のようです。え〜一体何%の配当、あるいは利息を想定しているのか(???)そんなうまい話があるのかなあ(?)極めて素朴な疑問がわいて来ます。そこでその問題を検証してみたくなりました。
1、国民が納税意識をなくすのはいい事なのか(?)返って危険なのではないか。日本人の祖国への帰属意識や、ひいてはアイデンティティに関わる問題ではないか。
2、運用が失敗したらどうなるのか、その時にご免なさい、やっぱり納税してね、で国民が納得するか。リスクがないという根拠は(?)
3、そもそも運用益とは何ぞや。
お金はそりゃ〜輪転機を廻して刷れば出来ますが、国家予算全て国債で賄う訳にも行かないでしょうから、どっかから儲けるしかない、という事は民間の利益の上前をはねる事になり、それは納税とどう違うのかという疑問がわきます。知らないうちに取られるか、税金の名で取られるかだけの違いのような気がしますが。。。
海外から稼ぐと言うなら、それはそれで恨みを買いそうだし、、、よく分からないぞ。。。
4、富の再分配という点での機能が果たしにくいのではないか、また政府の民間に対するコントロール機能が、与えるだけでは弱くなると思われる。その結果貧富の差が大きくなる事が懸念されます。
結論は、竜頭蛇尾かもしれませんが、今、故松下幸之助が存命で、バブルが簡単にはじけるような現状を見たなら、こういう言葉は出なかったであろう、というものです。
納税したお金は国益にそって、きちんと使われるなら不満はないが、今みたいな使われ方だと、無税にしろ、と言いたくなる方、クリックをお願いします。
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