未だそんなに死んでいる交通事故の不思議
5日の新聞各紙によりますと、2009年度の交通事故死亡者数が、57年ぶりに4千人台に減った事が警察庁のまとめで分かったそうです。4914人というのは前年より241人少なく、過去最悪の70年の29%に当たります。車のエアバッグを始めとする安全装備や、飲酒運転に対する厳罰化が奏効したのでしょうか。
さて、この数字をどう見るかは立場によって違うのでしょうが、阪神淡路大震災より1000人程度少ない数字を喜ぶ訳にも行きません。戦争だって、余程の大義名分でもない限り、そこまで人が死ねばマスコミは騒ぐ筈です。因に2003年からのイラク戦争での米軍死者数は約4000人です。
この戦争にはどんな大義があったのかは知りませんが、アメリカの人達はいい加減嫌気がさしているのではないでしょうか。オバマさんは撤兵すると宣言しましたが、なかなかそれも進んでいないようです。そればかりか、アフガンには増兵している訳で、行かされる方はたまったものではありません。
話が横道にそれましたが、戦争に匹敵するくらいの人が今でも普通に死んでいるという事実は、冷静に考えると、かなり異常です。何とかゼロにする手立てはないものでしょうか。交通事故で怪我をしたり、死んだりするくらいバカバカしい事はありません。
国は環境も大事でしょうが、未来に死ぬ人より今死ぬ人を助ける方が先決です。全力を挙げてこの問題に取り組むべきではないでしょうか。なぜならお金さえかければ、限りなくゼロに近づける事は可能だからです。
例えば歩道と車道を完全に分ける、あるいは自転車専用道路を設ける、交差点でも車、人、自転車等が平面で交わる事を無くせば事故数は激減するでしょう。車対車の衝突もレーダーによる追突防止や、居眠り防止デバイス他、日本お得意のハイテク安全装備でかなり防げる筈です。
その為にお金を使う事を反対する人はいません。さらにそれは有効な公共投資としてGDPを押し上げる事も必至です。財源は建設国債でいいのです。日銀が買い取れば済む話ではないでしょうか。安全や諸々の将来不安の為に国民が余計な支出を余儀なくされたり、生活費を削ってまで貯金をしなければならない状態では国家の繁栄は望めません。
まず安全保障も含めた安心出来る生活環境を整えて、国民の不安を取り除けば支出だって増えるでしょうし、株だって上がるのです。別にこれ以上ムキになって他国がその気のない、省エネ低炭素大国にする事や、惨めな観光立国にする事など考えなくても、内需拡大だけで十分成長していけるのです。海外はともかく、日本の場合は!!
現政権は、「国民の生活が第一」とか言っていた割りには東アジア方面への媚びへつらいや貢ぎにしか関心がなく、全くこういう問題には興味がないのでしょうが、それにしても、なぜ誰も言い出さないのか不思議だ、と思われた方、クリックをお願いします。
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