嘘つきは政治家の始まり(?)
読売だけでなく、新聞各紙の小沢叩きが始まりましたが、やはり何かが変わったようです。ここまでの変節ぶりは、裏側で何かあったのかと勘ぐってしまいます。
小沢氏は幹事長職を辞する事もなく東京地検特捜部との全面的対決姿勢を打ち出していますが、政治家、いや与党の幹部になるような政治家が、完全な身の潔白を主張するのは無理があるのではないでしょうか。
自身、多かれ少なかれ怪しげな献金を受けているのは去年の大久保秘書の起訴でも明らかになっているのに、強便するのは「私は大嘘つきです」と言っているようなものです。今更かも知れませんが、政治家とは嘘をつく商売なのかも知れません。
私も時々カミさんにお小遣いをごまかしたりして、完全な潔白とは言えないのですが、注意しないと政治家になってしまいます。それだけは避けたいので、明日から悔い改めなければ。。。
日曜日のテレ朝、サンデープロジェクトでは客観性、中立性を欠くジャーナリスト大谷昭宏氏らの小沢擁護発言は聞くに耐えないものがありました。そんな中でも元検事の宗像氏は至極分かり易く合理的な説明をしていたのですが、同じく元検事の郷原氏との見解の違いは興味深かったのです。やはり立場によって見解は違って来るのでしょう。
それにしても「あほうどり」が幹事長にエールを送ったりと、また自分の立場を自覚しない発言を連発しているようです。政治家として、国家元首として既に死に体とも言えるのですが、いつまで総理の座にしがみつくつもりなのでしょうか。
サンプロでは、続いて日本経済の話を竹中さんや榊原さんが出演してやっていました。興味深いのは竹中、榊原両氏が来年度補正予算の大型財政出動の必要性で一致した見解を述べた事です。
榊原さんは日本には個人の金融資産が1400兆円もあるから60〜70兆円の国債発行に未だ耐えられると言うのですが、そこに原資を求めるのは限界があります。一流のエコノミストとしては、もっとプロっぽい妙案を提示して欲しかったのです。それともそれが精一杯の「何ちゃってエコノミスト」なのかな。。。
竹中さんは中小企業の債券買い取りとかで日銀に30兆円くらいの量的金融緩和策を求める発言をしていましたが、今の低金利ではまた円キャリーが起きる心配があります。今は国内に資金が回る為のアイデアが求められるのではないでしょうか。
他のエコノミストの発言で興味深かったのは需要の話です。当ブログでも常々言っていますが、日本人は経済力に見合った生活が出来ていないというものです。ユニクロを着て満員電車に乗り、兎小屋に帰るでは経済大国の名が泣きます。
官僚達が日本には需要がないなんて言うのは責任逃れの大嘘に決まっているのです。あ〜〜だからこの人達も政治家になりたがるのか、なるほど。。。
いや正に、そのエコノミストの言う通りではないでしょうか。経済力とは供給力の事です。不景気もデフレも原因は35〜100兆円もあるデフレギャップ(供給力過多)の有効利用が出来ていないからに他なりません。日本の問題は全てそこに集約されます。
もっとも外圧や政治経済界に潜む非日的抵抗勢力を排除しない限り、この問題の解決はあり得ないのですが、今回のターニングポイントがその問題解決の発端になってくれれば、と祈らざるを得ないと思われた方、クリックをお願いします。
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