« 政治家は三代遡って出自を明らかにせよ | トップページ | 溺れる犬は棒で叩け »

2010年2月13日 (土)

政治家にとどまらず、財務省までが数字をコロコロ変える不思議

 日経系の経済ニュースは国の財政赤字について11日、以下のように伝えています。

財務省は10日、国債や借入金などを合計した「国の借金」の総額が2009年末時点で871兆5104億円に達したと発表した。08年末に比べ24兆8199億円増え、過去最大を更新した。今年1月時点の推計人口(概算値)で計算すると、1人当たりの借金は約683万円となる。財政の悪化が今後も続けば、長期金利に上昇圧力がかかりそうだ。

 「国の借金」は国債と借入金、政府短期証券を合わせた債務残高の総額。四半期ごとに財務省が公表している。国の借金残高は今後も増える見通し。09年度末には約900兆円、10年度末には約973兆円に膨らむと財務省はみている。

 借金残高拡大の主因は、麻生太郎前政権が打ち出した経済危機対策の財源を賄うための国債増発だ。09年12月末の国の借金を09年9月末と比べると、6兆9878億円増えている。
 四半期ごとにみた国の借金残高は、世界的な金融危機に伴う景気悪化を背景に、09年6月末に過去最高を更新した。その後も政府の相次ぐ景気対策や税収減を受けて増加し続けている。

あれっ、ついこの間、国民一人当たり760万円と言っていたのはどうしたのかなあ。。。さすがに計算方法をコロコロ変えるのはまずいと思ったのか、元の計算方法に戻したようです。言う事をコロコロ変えるのは民主党の影響でしょうか。

それにしても財政赤字が何十年も前の90兆円の時から、危機だ危機だ、と狼少年のように言い続けていますが、10倍になった今も狼はまだ来ません。狼さんは本当に来る事などあるのでしょうか。政府の負債であるにも関わらず、国民一人当たりいくら、と言い換えるやり方も姑息です。

通貨発行権のない会社に例えるのは適当ではありませんが、例えば社長が社内預金から資金を流用したツケを社員に廻し、「会社の借金は社員の借金だ、将来返済してもらう」などと言ったら総スカンを喰うどころか、訴えられるかも知れません。社員、いや国民はあくまでも貸し手であって、借金などした覚えはないのです。

反対に社長が、「社内預金から流用した資金は責任を持って会社が返済する、元本は勿論保証だ」と言ったならペイオフのある銀行預金を解約してでも社員は社内預金をするのではないでしょうか。会社の場合、いくら社長が保証しても駄目なときは駄目ですが、国にはその能力(通貨発行権)があるのだから、当然そう言うべきなのです。

財務省が言いたがる財政危機の意味もよく分かりません。二言目には長期金利の上昇懸念と言いますが、それも世界最低の1%台に張り付いたままです。さらに、もし金利が上がっても国には20%の利子税が入るのに何がまずいのか、よく分かりません。

財務省は国民に対し、問題点を整理して説明する必要があります。これ以上債務を増やすとどういう事になるのか、又はどういうメリットがあるのか、甚だ分かり難いのです。インフレや金利上昇に関しては、とても起こりそうもなく、むしろ起こった方がいいと言う説すらあります。

例えば、長期国債の借り換えが上手くいかず、新規発行分も売れなくて、国債を日銀が全て買い取ったとしたら、どうなるのでしょうか。面白い仮定ですが、全くあり得ない話ではありません。現状では銀行と政府系金融機関が大半を買っているのですが、その穴がポッカリ空いた場合です。

国内の金融機関が国内で年間で160兆円にもなる資金の借り手を探すのは半端な事ではありません。これはまず国内での消化は不可能です。従って海外へ流れ、またどこかの国のバブルを醸成するかも知れません。リスクを恐れる政府系金融機関は貸出先が無くなり、金融業としては破綻するしかないのではないでしょうか。株でも買ってくれれば暴騰するのは明らかなんですが・・・

銀行も安全な貸出先が無くなった事によるリスクは大きいのです。成り立たなくなる銀行が続出するかもしれません。これでお分かりでしょうが、国内金融機関は不況で借り手がないと言うのに必要以上の資金を溜め込んでいるのです。逆に言えば国の課税方法が偏っていたので富が偏在してしまったとも言えます。

赤字国債発行は、その失政の尻拭いをしているに過ぎません。つまり国内資金の再配分をやっているだけという、あまり褒められた事ではないのですが、大した問題でもなのです。しかも中途半端にしかやらないので景気はいつまでたっても浮揚しません。結果として数字だけは900兆円近くも積み上がりました。

一昨日も書きましたが、この期に及んでも日本は欧米並みの金融緩和や財政出動をしていないのですが、ここまで財政赤字が膨らんで、しかも膨大なデフレギャップを抱えるデフレなら、単純に国債を日銀が買い取れば済む話なのです。

もっとも銀行や、投資ノウハウのない郵貯、年金などの政府系金融機関は大反対するでしょうが。。。その為に官民一体となって手の込んだ猿芝居をしているのかもしれない、と思われた方、クリックをお願いします。

|

« 政治家は三代遡って出自を明らかにせよ | トップページ | 溺れる犬は棒で叩け »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 政治家は三代遡って出自を明らかにせよ | トップページ | 溺れる犬は棒で叩け »