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2010年2月28日 (日)

二人が流した涙の訳は(?)

豊田章男社長に対する魔女裁判は「強欲」とか「恥を知れ」というような過激な言葉に終始しました。証人の女性なども、いかにもトヨタが悪いという事を印象づけるキャスティングとして、アメリカ向けには効果的だったのかもしれません。

それにしても、ちょっと検証すれば、あり得ない事がすぐ分かってしまうような事を臆面もなく言っていましたが、当の車は売却後何万マイルも何の問題もなく走っているそうです。どうせ茶番だから何でも良かったのでしょうか。だとすれば、強欲とか恥を知れ、という言葉は逆に公聴会の為にあると言わざるを得ません。

一方的で、押し付けがましい白人特有の身勝手さは、他人の迷惑など顧みた事があるのでしょうか。例えばJAL123便が圧力隔壁の金属疲労が原因と言われる破壊によって御巣鷹山に墜落した時に、ボーイングの社長が日本の国会に証人として召喚されたとして、応じたとも思えないのです。

公聴会の後、現地の社員や幹部に迎えられた豊田社長はスピーチの途中、感極まって涙を流してしまいました。暖かい声援に、耐えて来たものがこらえきれなくなったのでしょう。男泣きに意外な一面を見ました。その涙の訳は何だったのでしょうか。

一方、女子フィギュアスケートでは息詰まる熱戦が繰り広げられていました。歴史に残る熱戦(?)だったかもしれません。真央ちゃんの演技は不運なミスがあったものの素晴らしいの一言です。猛練習による裏付けのある自信に満ちた演技は見る者を感動させました。
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結果は、、、やはり北米大陸には神はいなかったようです。公聴会にもスケートリンクにも、見え透いた茶番がまかり通る世界に、日本人を守る神は存在しません。邪悪な力が支配する四面楚歌の世界で孤軍奮闘が強いられました。

競技が終わった後、全て受け入れたかのような真央ちゃんの涙は、決して悔し涙などではなく、全てを知り尽くした上で、全てを出し切った感動の涙ではなかったでしょうか。一点の汚れもない清らかな涙です。後にいる日本人が気持ちを一にした民族の結晶の涙です。

豊田社長の涙も創業以来の一大危機の中、現地従業員のバックアップを肌で感じ、ワールドエンタープライズの頂点にいる事を、自覚するに至った覚醒の涙だったのかも知れません。こちらも一点の後ろめたさもない清らかな涙です。

邪悪な力は一時的に、強い勢力を誇示出来たとしても、決して人の気持を感動させる事など出来ません。醜悪な正体はいずれ白日の下に晒される事でしょう。清らかな涙によって全ては証明されるのです。

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