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2010年3月22日 (月)

天国と地獄

春とは言え、やたら風の強い日が続いて閉口しています。おまけに黄砂を含んでいると来てはたまりません。カミさんも洗濯物が干せないと朝から機嫌が悪いのです。一階ベランダ下の風通しのあまり良くないところにでも、洗濯物干場を作らなければなりません。

春は天気が良ければ天国ですが、嵐になると最悪です。花は散るは、車は花粉や黄砂まみれで汚くなるはで地獄のようです。故郷の温暖で穏やかな四国は、これ程までではなかったのですが、とにかく関東はよく風が吹きます。

さて、相変わらずテレビは面白い、ブログネタの宝庫です。昨日の朝もテレ朝サンプロでは日本経済はなぜ凋落したのかというテーマで、経済学者や政治家が、我々素人には分かり難い話をしていました。現場を知らない学者や政治家では、マクロ的な現状分析は出来ても将来予測やミクロ的な分析は苦手なようです。

一人当たりのGDPや世界に占める日本のGDPの比率が、なぜ10〜20年前と比較して大幅に落ちたのかという事に対して、日本企業のビジネスモデルが時代遅れで問題があるからだと結論づけていました。

彼らにとっては分かり易いのでしょうが、SS電子等の韓国企業を例にあげ、売り上げでも利益でも日本は大幅に負けていると言うのです。(??)さらに、日本人が内向きになっていて世界に出て行かない(国際化しない)のが敗因の一つだと言っています。彼らの言い分は、安くものを作る為にインドや中国にどんどん企業進出して、空洞化した国内はサービス産業を規制緩和等で伸ばせばよいという事のようです。

成る程、一理ありそうです。そうすれば確かに国内産業との分業化は進むでしょう。韓国や中国の輸出企業と互角に競争出来るかも知れません。でも果たしてそれが新しい、日本が進むべきビジネスモデルと言えるのでしょうか(?)私にはとてもそうは思えないのです。

これまで日本は大企業も中小企業も散々海外進出をして来ました。その成果として海外での売り上げが200兆円にもなりましたが、国内は一向に豊かにならず、空洞化が進んだだけではなかったのでしょうか。円高と物価安のセットでデフレが進みました。

人件費が日本の3分の1の韓国や沿海部でさえ5分の1でしかない中国と、同じカテゴリーでまともに戦えというのは、いかに現地生産とは言え無理があります。さらに輸出も含めてその分野でマスを取りに行くという事は円高圧力に晒される事になるのは明らかです。

その結果、増々デフレが加速するのではないでしょうか。それは今まで散々通って来た道の筈です。価格競争を続ける限り、給料を上げられない、個人消費が伸びないという悪循環は解消されません。不毛な戦いが延々と続く様はまるで地獄です。技術的進歩も望めなくなるでしょう。

なぜ経済学者は世界に既に良い例があるにも関わらず、高付加価値型でオピニオンリーダー的高所得者層を狙ったビジネスモデルを無視し、最大多数に迎合しなければならないシェア拡大にこだわるのでしょうか。(?)企業にとって大切なのは規模ではなく利益率の筈です。

例えば、ルイヴィトンやシャネル、車でいえばメルセデスベンツやBMW、これらは決して大量生産ではありません。メルセデスの場合、スマートを含めても年間生産台数200万台に届かないのです。しかしながら、日本などではブランドイメージは確立しており、高いからこそ買われるという状況があるのです。ここでは競争の原理は働きません。さながらブランド天国です。

勿論日本の全てのメーカーにその方向へ行けというのは乱暴でしょうが、そういうビジネスモデルはこれからの日本に必要不可欠である事は間違いありません。技術的にも最先端を走ればいいのです。表面的に見え難い特許料、ライセンス料等で稼ぐのも摩擦が起き難く賢いやり方ではないでしょうか。

島国根性丸出しの、世界に出て行くのが国際人というステレオタイプの考え方もそろそろ卒業して欲しいものです。アメリカの名門校などへの中国、韓国からの留学生は年々増えているらしいのですが、日本人は減少の一途をたどっていると言います。

原因としては、日本男子の草食化現象もあるかのも知れません。そういえばファッションにもそういう傾向は見られます。中性化した日本男児は世界に関心がないのでしょうか(?)私はむしろ世界の魅力が相対的に下がって来ているのではないかと思っています。日本に魅力があるのにわざわざ胡散臭いところへは出て行きません。

スタジオアストも輸出企業ではありますが、本音は出来る事なら安心感抜群で、距離的メリットもある、あらゆる点で天国のような国内比率を増やしたいのです。それを内向きと言われるのであれば甘んじて受けましょう。だからと言って国際的でないかと言えばそんな事はありません。世界からの評価は決して低くはないのです。

レクサスなどは、メルセデスやBMWより高い評価を受ける国も多く、日本のビジネスモデルは段階的に高付加価値型へ移行しつつあるというのに、また拡大再生産地獄へ逆戻りせよという経済学者は何を考えているのだ(?)と思われた方、クリックをお願いします。

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