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2010年4月15日 (木)

ガラパゴス化する言語、日本語よ、おl前もか

言語明瞭意味不明とは日本の政治家に対してよく言われて来た言葉ですが、相手の出方を見ながら段階的に意思を明らかにして行くやり方は政治的には必要かも知れません。そのせいもあり、普段から発言の意味は出来る限りぼかす癖がついているのではないでしょうか。

鳩山さんの場合に限っては、この政治的ぼかしではないようです。その場しのぎで何も考えていないように見えます。しかも内容だけでなく、本当に日本人かと思えるくらい表現力の方も酷いのです。聞くに堪えません。

先日もオバマさんと会った時の事を、「オバマさんに〜〜申し上げました。〜〜して下さいました。」と言っていました。日米は対等ではなかったのでしょうか。まるで下僕か召使いのようです。このへりくだった言い方は日本の首相なら、公式には天皇陛下くらいしか対象がない筈です。

謙譲語と丁寧語、尊敬語の区別、あるいはそれらの応用が出来ていません。聞き手が不特定多数で話の内容の相手が同等の地位の場合、正しくは謙譲語の中の丁重編で「オバマさんに〜〜申しました。〜〜していただきました」と言うべきではないでしょうか。詳しい方、解説をお願いします。

いずれにしても、その程度の人が国のトップというのは、悲劇(喜劇?)です。政治家の、特に外交に対する言葉は重要です。ちょっとしたニュアンスの違いが大事件にさえ発展しかねません。慎重が上にも慎重であるべきです。

ところで、明らかな失言をマスコミが突っ込まないのはなぜでしょうか。麻生さんの時は漢字の読み間違いだけで大騒ぎしていましたが、それよりはよっぽど悪性であるにも関わらず鳩山さんは大して叩かれません。公平性を著しく欠きます。

勿論日本語は決して優しい言語ではないので、勘違いやちょっとした言い間違いについて上げ足を取るつもりは毛頭ありません。私だって国語学者ではないのでブログも間違いだらけではないでしょうか。

そういう意味では日本語は決して効率のいい言語であるとは言い難いので、公用語を英語にしようという話もあるようです。国際化された企業、例えば日産やソニーでは国内でも英語で会議をしていると言います。ホンダなども海外の支社では英語が出来ないと仕事になりません。

私が未だホンダにいた頃、海外(特に米)に出張してアメリカ人デザイナーと仕事をする機会は少なくなかったのですが、逆に彼らが日本に来て仕事をする事もありました。

ある優秀なホンダ社員のアメリカ人デザイナーが日本に来て仕事をしている時の事です。彼とのコミュニケーションが英語で完璧には出来ません。業を煮やしたのか、あるいはアドバイスのつもりか言うに事欠いて「ユーはもっと英語を勉強した方がいいよ」とのたもうたのです。

これには内心驚きました。日本の企業に就職して、出張とは言え日本で日本人と仕事をしているにも関わらず、自分は一切日本語を勉強する気などないのです。アメリカ人のメンタリティとしては、これが普通なのでしょう。

では実際に、企業人も含めた日本人の語学力は上がっているのでしょうか(?)私が見る限り、私がホンダにいた頃、つまり20年以上も前と大きく違っているとは思えないのです。むしろ留学希望者は減り、帰国子女以外で満足に喋る事が出来る人は殆どいないようにさえ見えます。

この事を嘆く知識人は多いようです。ハーバード大学なども中韓の学生は増えても日本人学生は減っていると言います。グローバリーゼーションの時代に逆行しているとの、内向きに対する批判は当然なのかもしれません。

ところでインターネットの世界は意外に日本語が占める割合は高いのです。世界一ブログを書くのが好きな民族のようで、僅かではありますが英語をしのいでいると言います。これは何を意味するのでしょうか(?)

長くなるので明日に続きますが、私も含めて日本人のブログ好きは異常かもしれないと思われた方、クリックをお願いします。

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