14日、土曜日の夜、偶然つけたNHKテレビで、非常にデリケートなテーマを扱った番組を発見しました。日韓併合100年記念(?)討論番組です。
左寄り、あるいは韓流ブームを作った電通と共に韓国シンパのNHKですから、どれだけひどい内容かと興味津々で見てみると、思ったよりはまともなようです。少し拍子抜けしました。
数十人づつの日韓の若者と5名の有識者(?)コメンテーターの構成になります。加えてテロップで陰の声が流れるのですが、これは余計だったかもしれません。
結論から言うと、日本人の若者は正確な歴史を、マスコミ情報なども含めて与えられてこなかった、あるいは近代史が教育から抜けていた割には心配した程ではありません。かなり中立でクレバーな意見が目立ちました。
対する韓国人の若者も予想外に冷静です。日本に滞在している人が多いせいか、建設的な意見が多かったのには驚いたのです。もっと感情的になる場面を予想したのですが、エキサイトしたのは一部大人のコメンテーターの方でした。
そのコメンテーターと言えば、在日朝鮮人の某映画監督は感心しません。日本で育って日本の恩恵を受けている割には韓国贔屓が過ぎるようで、しばしば感情的な場面が見られました。その暴走を諭す役割の日本人コメンテーター、京都大学准教授の小倉氏(日韓関係を研究/PHOTO)は冷静且つ中立で好感が持てたのです。
それにしても、この議論は不毛です。小倉准教授を除いて、双方に正確な歴史認識がありません。韓国側は日本が100%悪いという事が前提で、日本側は30対70くらいで負い目を感じてるようです。
これでいくら議論しても、よっぽど強引に持っていかない限り、結果は良くても間を取って85%くらい日本が悪いという結論が導き出されます。NHKはその辺りが狙いだったのでしょうか。
前提が間違っていれば議論に意味がないのは当然ですが、二国間問題で100%どちらかが悪いという前提そのものが合理的でないし、大人の考え方とは言えません。裏に邪悪な意図が介在すると考えるのが妥当です。
実際、戦後戦勝国でもないのに進駐軍気取りで武装解除された日本人を数多く殺害したり、土地を不法占拠したのはやり得になっているし、李承晩ラインでの理不尽な行為に対する賠償もされていません。複数のカルト教団絡みも入れると朝鮮人による犯罪は数えきれないのです。これらの話は一切なかったかの如く黙殺されています。
そのような圧倒的に日本側に不利な状況の中、日本人の若者で一人注目すべき発言をしている人がいました。WEBデザイナーだそうですが、インターネット情報の恩恵に浴しているのかもしれません。
彼は「日本はドイツのようにホロコーストをした訳ではないので、ドイツの首相と同じ謝罪の仕方を要求されるのは筋違いだ。それより、欧米や中国の脅威から共に戦った仲間ではなかったのか」と言うのです。勇気ある発言です。
要するに、併合に至った過程あるいは統治中の、パルチザンに対する弾圧等に関しては謝罪すべきだが、同じアジア人として、共通の敵に対し共闘した仲間に対する扱いとは言い難いのではないかと、韓国の日本に対する姿勢を批判した訳です。
これを韓国独自の歴史解釈によって教育された人達に納得させるのは難しいかもしれません。議論は噛み合ず某映画監督の怒りを買いました。しかし議論の俎上にも乗せないという高圧的姿勢は問題です。
そこで件の小倉准教授の出番となる訳ですが、「双方に正しい歴史認識がないからこそ仮定の発言には意味がある、権力側あるいは大人が高圧的姿勢で、若い人の言論を封殺してはならない」と言う冷静な見解に、ほっとする一場面ではあったのです。こういう人がいると心強い限りです。
他に目立った意見として韓国側に、日本のせいで朝鮮半島は南北に分断されたと言う人がいましたが、とんだ言いがかりではないでしょうか。当時の世界情勢が見えていません。世界に日本と韓国しかなかった訳ではないのです。
日本と共闘しなければ、当時国力のなかった朝鮮半島は、地理的、状況的に見て、恐らく中国かロシアの属国になっていたであろう事は想像に難くありません。日本の場合と、どちらが良かったのか、じっくり検証して欲しいものです。
いずれにしても、正しい情報が得られなければ話になりません。日韓の建設的未来を言うならば、利権まみれの汚れた大人を除いて、若者同士の歴史研究会を立ち上げたりするのは、ありかもしれないと思われた方、クリックをお願いします。

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