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2010年9月 2日 (木)

デフレ政策をしてきた国がデフレになるのは当然だろう

日銀が現行20兆円から10兆円追加の量的金融緩和を発表しました。いつもながらの Too Little Too Late です。これでは効果は限定的だし、市場も反応しないのではないでしょうか。

と思っていたら、やはり1日は円高が進んでいます。日銀砲も直接のドル買い介入ではなく、円を多少ばらまいたくらいでは効きません。今回は空砲に終わってしまったようです。市場は日銀の本気度を感じていないのでしょう。

尤も、世界中(主に欧米)がバランスシート不況下で緊縮財政に走る中、日本だけが多少金融緩和策を打ち出しても焼け石に水です。消費や設備投資に向かわず、国債消化が進むだけではないでしょうか。それはそれで悪い事だとは思いませんが、規模と知恵が不足しています。

何としてでもデフレを解消しようという強い姿勢は見えません。政府や日銀は事の本質が分かっていないようです。いや分かろうとしていないのかもしれません。

そもそもの発端は、90年にバブルを崩壊させた日銀の長期に渡る金融引き締め策にあります。不動産業者の倒産が相次ぎ、金融業界も根こそぎやられました。不良債権の山です。この時点で一番恐れるべきはデフレだったのです。

不動産を、うまく売り逃げた勝ち組と、高く買わされてローン地獄に叩き込まれた負け組に二分された日本人の、なかった筈の格差はここから始まりました。売り逃げ組の有り余る資金は銀行、あるいは他の金融商品に凍り付く事になります。

その結果、消費に向かう筈の資金が国全体で減少しました。必然的に税収も落ち込みますから政府は赤字国債を刷ってでも国家予算資金を調達をせざるを得ません。その対策の筈の消費税アップが駄目を押しました。不況の度合いが増々酷くなり、格差もデフレも進んでいったのです。

しかも相変わらず日本は外需依存国という思い込みから、国内向けの経済対策を怠ります。輸出だけは好調だったのです。その結果の円高対策として、企業の海外進出も進みます。米から年次改革要望書を突きつけられる条件が整ったのかもしれません。

この理不尽な内政干渉で、内需拡大策は足枷をはめられました。しかし、この時点で気がつけば未だ間に合ったのではないでしょうか。ところが驚くべき事に、小泉政権が打ち出したのは「改革なくして成長なし」の構造改革路線だったのです。

デフレの時代に構造改革や労働生産性を上げる事は、余計に供給過多となり、増々デフレを促進する事になります。正に逆の政策を採った訳ですが、これで経済が上向く筈はありません。必然的に好調な外需(輸出)に引っ張られる事になり、外需依存国というレッテルが定着して行きます。

円高も相まって、企業は増々海外での生産比率を高めますから、国内空洞化、デフレが止まりようがありません。やるべき事は明らかに逆なのです。

そんな中、2009年夏、国民一心の期待を背負って新政権が誕生しました。国民の生活が第一と言うからには、内需をちゃんとやってくれるかも知れない。。。ところがこの政権は日本国民の生活には関心がなかったのです。

あったのは自分の生活と利権、さらに隣国への資金供給の流れを作る事でした。その証拠に打ち出す政策は自民時代より露骨なデフレ政策(デフレ促進策)です。

観光立国ー外需、インフラ輸出ー外需、アジアの市場開拓ー外需、公共事業縮小ー反内需、子供手当ー貯蓄の奨励、これらは全て円高促進、内需縮小のデフレ政策なのです。お陰で対外資産だけはしこたま貯まって行く事になります。

代表選にうつつを抜かしている場合ではないだろう、今こそ、その資金を有効活用して、謂われなき外需依存国から内需発展国へ軌道修正すべきだ。それが出来る政党に早く政権交代してくれ、と思われた方、クリックをお願いします。

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コメント

民社党の内部で、海江田 万里さんとか経済に詳しい人って誰も居ませんでしたっけ?代表選挙に出馬とか言ってないで何かActionしないのでしょうかね~?・・・デフレ対策とかを民主党やらないのでしょうか? 日銀ってFRBとかの秘密命令以外は受付しないのかしら!不思議な人が多すぎますね。

投稿: Carly | 2010年9月 2日 (木) 13時04分

政府内経済通と、政府顧問の経済学者は、故意に酷いのを集めたとしか思えません。反対に経済がよく分かっている人は、テレビなどからも干される傾向があります。

投稿: TT | 2010年9月 2日 (木) 22時26分

政府内経済通と、政府顧問の経済学者は、故意に酷いのを集めたとしか思えません。反対に経済がよく分かっている人は、テレビなどからも干される傾向があります。←(TTさんからの引用)
・・・太平洋戦争史的に表現すると現在(原罪)の政府顧問の学者とかB級国民(自分もそれ)向きのマスコミ等は昔の大本営発表に類似していますね!昔の朝日などの新聞を見ると、終戦間際まで日本はあっちコッチで負けているんですが・・・と言っておりません。アッツ島とか南方の島々の玉砕は報道あり,ただし退却を転進と表現したり,台湾沖航空戦などを誇大に勝利報道したりして・・・国内の情報操作がユダヤ資本家の全体計画が回りまわってA国/C国を動かしているとしたら国民一人ひとりが冷静に事象を自分の目で見て/頭で考えて”自衛(営)個人”に成るべきなのでしょう。9月の民主党党主選挙はある意味茶番、日本国解体主義者同士の同士討ちという奇怪なセレモニー。

投稿: Carly | 2010年9月 3日 (金) 06時20分

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