いよいよ本格的にガラパゴス化が始まった(?)
シャープは27日、新規参入する電子書籍事業のブランド名を「ガラパゴス」と決め、12月の専用端末の発売と同時にサービスを始めると発表した。
定期購読する雑誌や新聞の最新版が自動的に配信されたり、新刊本などを試し読みできたりするなど、独自のサービスで差別化を図る。端末や配信する書籍の料金などの詳細は11月に公表する。自社運営するネット上の専用サイトで雑誌や新聞など活字メディア中心の約3万冊分をサービス開始時にそろえ、来春には音楽や動画、ゲームなども配信する。
さすがシャープさん、目のつけどころがシャープです。なんてどこかで聞いたような・・・果たしてアップルに対抗出来るのでしょうか(?)興味津々です。
またガラパゴスというネーミングが振るっています。意味深ですが、確信犯的に名付けたのでしょう。日本の未来を暗示しているのかも知れません。いえ、否定的ではなく発展的な意味で言っているのです。
あらゆる点でこだわりの緩い、世界を相手にすれば、コンテンツや質の点で妥協をせざるを得ません。それはむしろ日本にとっては後退を意味します。日本メーカーは常に日本ユーザーの方を向いて製品の開発をするべきです。
それは短期的にガラパゴス化を加速しますが、長い目で見れば世界が追従してくるのはこれまでの例が証明しています。但し世界が追従して来るからと言ってマスを取りに行っては罠にはまるのです。追従がなければなくてもいい、くらいの強い覚悟が必要です。仮にそうなったとしても、それなりにやればいいだけです。
実際は、技術流出が止められない現状を見ても、韓国や台湾、あるいは物によっては中国などがすぐに追従してきますから、そこでコスト競争にはまるのは賢明とは言えません。量より質で、あくまでも一歩も二歩も先を行くのが日本の宿命と、肝に銘ずるべきではないでしょうか。
世界に対してはブランド戦略を構築して高級、高付加価値製品を中心に供給すべきです。世界には、ほんの一握りのオピニオンリーダー的リッチ層がいます。そこをターゲットにすれば、高くても競争のない世界で悠々自適のビジネスが出来るという訳です。不毛な価格競争は発展途上国に任せればいいのです。
その為の必要条件は国内の高付加価値製品への需要の喚起です。国内が十分な需要マインドを持たなければ結局外需頼りになり質の低下に繋がらざるを得ません。ところが現状はと言えば、既に非常に際どいところを低迷していると言えます。
デフレを解消し、バブル前のような1億総中流時代を再現すれば全く問題なく未来型ガラパゴスが実現出来るというのに、政府のやっている事は明らかに逆行で、民間の邪魔ばかりしていると思われた方、クリックをお願いします。
| 固定リンク
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 百済系渡来人による日本乗っ取り(後編)(2022.07.08)
- 百済系渡来人による日本乗っ取り(前編)(2022.07.04)
- 天皇家の皇祖神の正体(2022.06.20)
- 天皇の血統(万世一系は事実か)(2022.06.03)
- 政治家に言論の自由はあるのか(2019.02.16)
コメント
軽自動車はガラパゴス商品一号でしょうか、もしかして?・・・えーと、電気釜、ウォークマンはガラパゴス発世界へ展開かな?・・・日本発の新幹線はカリフォルニア等でも走ってほしいですねー、この間 シュワちゃんが日本へ見に行ってましたっけ。
投稿: 心配性君 | 2010年9月29日 (水) 12時51分