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2010年10月14日 (木)

マスコミも少し変わり始めたのかも知れない(?)

最近のテレ朝の、朝のワイドショー(スーパーモーニング)は何か方針でも変わったのでしょうか。玉川さんの言っている事が随分まともになって来たのです。昨日も見たとたんにぶったまげました。

円高は、日本にとって、本当に良くない事なのかという、疑問を投げかけているのです。円高のメリットを羅列しながら、日本の本来あるべき姿を模索している様は当ブログみたいで、思わず聞き入ります。

01 テレビでまともなことを言われた日にゃ、当ブログの存在価値が薄れるなあ、などと打算も働いて内心面白くありません。前のようにメチャクチャなことを言って、ブログネタを提供してくれ〜と叫ぶ自分がそこにいるのです。

画面ではグラフまで持ち出して、日本の経常利益を解説しています。貿易収支を所得収支が何年も前から上回っていると来たもんですから、言うことはありません。ついでにその経常収支の蓄積である世界一の対外純資産にでも触れて、財政赤字(国の借金問題)は嘘だ、とでも言えば完璧なのですが、流石にそこまではまだ無理なようです。

それにしても円高を嫌うなら「円建て」で貿易すればいいと言うのもこれまでには聞かれなかった事です。さらに基軸通貨にまで言及して、「円が基軸通貨になれは問題ないのでは」と言ったのには、うれし涙が溢れそうになります。

時代が変わりつつあるのでしょうか(?)しかし、次の瞬間、その涙が凍り付きました。「基軸通貨になんかなれる筈ないじゃん」と言う鳥越俊太郎の一言に、それまでの私と当番組との融和ムードが吹き飛んだのです。

この親民主で日本の敵、ジャーナリスト屈指の反日オヤジは、まともな事を一言でも言ったことがあるのでしょか。桶川女子大生殺人事件の時は、見所があるかもしれないと思っていたのに、最近の反日ぶりは半端ではありません。

001akae408 何を根拠にそんなことを言うのでしょうか。円は前から世界の準基軸通貨です。円で取引出来ない物など、ごく一部を除いてありません。最近の世界の動きからも世界一強い通貨である事は間違いないのです。だからこそ、リーマンショック以降20%も上がりました。

日本さえその気になって通貨量を増やせば、ドルに変わる基軸通貨になれる事は、全く絵空事ではありません。避けているだけです。情けない事に日銀にはまるでその気がなく、政府にはその発想力すらないのです。

腹立ちまぎれに一言、その番組内でコメンテーター浜女史が言った「円建てにすれば、為替の影響を受けない」というのは、学者が陥り易い間違いです。末端の消費者までが円を持っている訳ではないので、結局その国の通貨との交換比率はハンデになります。

昔フランスの某自動車会社の仕事をしたときに、見積りを円建てで出しました。それで承認されていたのですが、契約の段階になって円高が進み、その分だけ値引きを要求された、ほろ苦い記憶があります。

また中国の某メーカーと元で契約したときには基本元建てでしたが、支払い時に契約時点より進んだ元安レートで円に換える事なく、見積り時点でのレートで押し切った例もありました。

結局国際取引というものは何通貨建てかではなく、その商品が、国際的にどのくらいの競争力があるかにつきます。それに替わる物がなければ、高くても買わざるを得ないという事ではないでしょうか。

日本はそういう高付加価値で、世界にマネの出来ない高品質、高技術路線を目指せばいいのだと思われた方、クリックをお願いします。

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