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2010年10月 7日 (木)

なぜ日本の企業はリスクを顧みずに海外へ進出したのだろうか(?)

相変わらず朝のテレ朝ワイドショーは面白いブログネタを供給してくれます。玉川さんが日本経済の疑問点を解き明かして行くのは非常に興味深いのです。それでも一頃に比べればかなりまともになっていて、進化の痕跡を見られるのは喜ばしい事です。

今回、彼の一番の疑問点は「なぜ日本の企業が海外進出したか」という事のようですが、仮説の「円高だから」というのは必ずしも当たっていないようです。その答えとして経済評論家の「国内に需要がなくなったから」というのは的を射ています。ここだけを見ても内容がかなりまともになりました。感心しきりです。

さらに経済学者榊原さんの、日銀による為替介入は中長期的に効果はない、というのも我が意を得たりです。なかなかよろしいんじゃないでしょうか。安心出来ます。

先日の2兆円にも及ぶ為替介入の結果、残った物は米国債だけで、実質的には米への利益供与ではないか(?)というところまで突っ込めば一流でした。流石にそこまでいく事は、この番組の趣旨から外れるのかも知れません。

折角のいい流れは「日本の財政赤字が巨額なのに、なぜ円は買われるのか」というところで引っかかります。なかなか財政と為替を結びつけて考える事が出来ないようです。日本が赤字国と信じて疑わないところは救いようがありません。挙げ句の果ては消去法的に円が買われていると言い出す始末です。

さらに日本が財政破綻すれば円高は円安に変わるのか、という下りでは、番組本来の姿に戻ったようで支離滅裂になってきました。ここは三賢人と言われる専門家にびしっと決めてもらいたかったのですが、どうも彼らもはっきりしません。

結論から言いますと、場の共通認識としての、現代経済の仕組みや歴史的経緯、それら基本的な事が理解されていないようです。それを語るには1980年代まで遡る必要があります。85年のプラザ合意の意味等、長くなるので割愛しますが、日本だけが経験した苦難と外圧の歴史を知らなければ日本経済は語れないのです。

日本企業が海外進出する大きな理由は勿論国内の需要が飽和した事です。飽和自体は経済活動の当然の帰結で、地球全体にしても需要には限界があります。では地球が飽和状態になったらどこに行くつもりでしょうか(?)

日本、いや世界の経営者が陥り易い考え方、「拡大再生産こそ生き残る道」には限界があります。どこで線引きをするかなのですが、国内に13000万人の市場があれば、それだけでも十二分の市場規模と言えるのではないでしょうか。

プロセスとしては国内が飽和状態→輸出→貿易摩擦/海外進出→デフレ→円高→逆輸入 となるのです。その結果、ますますのデフレ→ますますの海外進出→ますますの円高、のスパイラルに陥る訳で救いがありません。

どこかでこの悪循環を断ち切らなければならないのですが、政府は相変わらず一に外需、二に外需、三に財政再建、増税と騒いでいます。これでは日本人は技術と供給力があればあるほど増々貧乏になってしまうのです。逆に世界は日本のお陰で潤います。

さらに近隣諸国からの特許侵害、技術流出(自ら?)米からの有形無形の圧力が追い討ちをかける訳ですから、よくこの状態をキープしていると言えます。まさにどこの国も経験した事のない非自立超先進国型経済モデルの中、手探り状態で奇跡を起こしていると言っても過言ではないのです。

その結果として、いつの間にか海外での売り上げは韓国GDP三つ分の200兆円にも達していました。本当に頑張りすぎるくらい頑張っている日本の企業、経営者には頭が下がります。

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