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2010年11月 1日 (月)

自然と共生する自己完結型循環経済に戻れ

アジア太平洋での自由貿易圏の構築を目指す、TPP=環太平洋パートナーシップ協定への参加の前提として、アメリカは、日本に対して、農産物の大幅な自由化だけでなく、郵政民営化の見直しについての再検討なども求めており、政府は、今後、難しい判断を迫られることになりそうです。

TPP=環太平洋パートナーシップ協定は、アメリカやオーストラリアなど太平洋を囲む9か国で貿易の自由化を目指す枠組みで、菅総理大臣が参加の検討を表明しています。TPPに参加するためには、すでに交渉を進めている9か国からそれぞれ同意を得る必要がありますが、このうち、アメリカは、日本が参加する場合の前提となる条件を示しているということです。

この中で、アメリカは、農産物の関税の大幅な引き下げだけではなく、アメリカ産牛肉の輸入条件の緩和のほか、郵政民営化の見直しについても、外国企業が競争上、不利になるとして、あらためて検討し直すよう求めているということです。TPPをめぐっては、農業が壊滅的な打撃を受けるとして、与党内でも慎重な対応を求める動きが活発になっていますが、農業以外の分野でも調整が必要になる可能性があり、政府は、今後、難しい判断を迫られることになりそうです。(NHKニュース)

TPP、EPAもFTAも考え方は同じですが、結局最終的には世界を一つの枠組みの中に閉じ込めてしまう誰かさんの悪巧みに思えてなりません。メリットがどこにあるのか、あるいはどの国にメリットがあるのか、よ〜く考える必要があります。

行く行くは地球が国境を無くし、一つの国家として統合されるのであれば、この動きに必然性があるかも知れません。しかし、その場合、日本は得るものよりも失うものの方が多いのではないでしょうか。

まず農業が一部の特殊なものを除いてほぼ壊滅してしまいます。その他日本にとって必要でも世界に必要でないものは淘汰されてしまうかも知れません。つまり、それは日本文化が消えて行く事を意味します。

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さらに、稼ぎのいい日本は税金も多く収めなければなりません。世界の貧困層を救うのは悪い事ではありませんが、おんぶにだっこ状態が、どこまで持続可能なのでしょうか。世界の人口増加につれて負担も多くなるのは必定です。

どう考えても割が合わないのですが、民主党は、そこまで考えを巡らせて参加を検討しているのでしょうか。前原さんはGDPの1.5%でしかない農業を守る為に残りの98.5%を犠牲にするのか、と言っていましたが、そのロジックは大いに無理があります。

TPPは、あくまでも貿易の問題です。食糧を全て輸入に頼ったとしてもGDP比で2〜3%にしかなりません。一方輸出もGDP比で12%程度なので、あり得ない前提ですが最大、輸出の全てが犠牲になったとしても12%が消えるだけです。98.5というような数字にはなりようがありません。

しかも恐らくその大半は日本が海外に持つ生産設備で補いますから、実質的な損害は、あったとしても微々たるものにしかならないのです。それよりたった1.5%かも知れませんが、日本が自給自足する為の生命線である農業をつぶす方がよっぽど問題ではないでしょうか。

政治家の仕事は、その国が将来的に最も良い形になるよう布石を打ち、実績を積み上げて行く事です。国の最終的な理想形をイメージする想像力が求められます。

日本の理想の形とは、江戸時代のような自然と共生する自己完結型循環経済です。リサイクル不能な、ものを消費するだけの経済は、いつかたち行かなくなります。早い話が石油がなくなったらどうするのでしょうか。

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地球の資源を、限りなく食いつぶして行く事は地球に生きる生物のやる事ではないのです。しかしながら、現状、そのような理想論を世界に対して押し付けても誰も聞く耳を持つとは思えません。

まず世界で唯一、生活の質を落とさずに、それが出来る日本が実践してみるのがいいのではないでしょうか。うまく行けばモデルケースとして世界を指導すればいいのです。最終的には世界の国の全てが、他国に依存しない各々の環境と共存するオリジナルの自己完結型循環経済を確立すればめでたしめでたしです。

しかし現状を見る限り、とてもそんな事は夢物語にしか思えないのです。結局人間のエゴをどう取り除くかに尽きるのですが、人類が滅亡するまで無理かもしれません。(笑)

日本は周りとは関係なく、一国だけで生きて行ける道を、まずは確立すべきだ、その為の障害にしかならないTPPに、厳しい条件を突きつけられてまで参加する、などという事はあり得ない、と思われた方、クリックをお願いします。

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コメント

自然と共生する自己完結型循環経済に戻れ・・・日本のみならず、世界各国のテーマで在るべきなのでしょう。今回の提案テーマはさりげなく語られていますが、今後人類が100年後、1000年後でも人類存続OKという様な国家の構築の為の遠大かつ大切なビジョン構築のきっかけに育てる事が大切であり、100年に一度のチャンスでもあります。それにしても目前の出来事では尖閣諸島を横取りしようと目論むC国首脳のなんと下品かつ狡猾な考え方・・・国家の品格が在る/無いどころか、R国/NK国顔負けの無法ぶりですね。それはそれなりに日米同盟をチラつかせる等で全力で解決するとして、今回の提案は”将来かくあるべき日本の姿”のビジョンが提示されましたので、ぜひ政府の”国家戦略室テーマ”として採択したいものです。(てつづき誰かやってくれー!!!)
①食料自給への模索;アメリカ/イギリス/フランス等は食料の自足率はかなり高く安定感がありますね。我が国はどうするのか?・・・政府の議員で考えても多分駄目なので、解決するべき部門を立ち上げて(餅屋は餅屋)研究を任せる・・・国家戦略室と言うと海外派兵とか戦争したいのかとかに結び付けられそうなので、”日本の将来ビジョン構築部門”とでも名付ければいいかも。
②エネルギー省の設定;化石資源確保の他に、再生可能資源の創生部門も必要。例の”藻から油脂を作る”等を産学シナジーチームを造り、予算をちゃんと与えて研究委託する等。眠いので今日はこれまで・・・

投稿: Carly | 2010年11月 2日 (火) 15時53分

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