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2010年11月 2日 (火)

結局自由貿易は幻想か

FTAに熱心な韓国が、EUとの間で締結に成功した事で、マスコミは日本が置いて行かれる、あるいはライバル(?)韓国に差を付けられると焦っていますが、事はそう単純ではないようです。

来年から欧州連合(EU)で義務付けられる自動車の排ガス規制基準「ユーロ5」をクリア出来るディーゼル車が、韓国内には殆どないらしいのです。欧州のディーゼル車の市場占有率は日本や韓国などより遥かに高く、40〜50%にもなります。

折角関税が撤廃されても売るものがなければ話になりません。事前の調査はされなかったのでしょうか(?)何とも不思議な話です。さらに「逆転防止'(ratchet)条項」一国家が協定相手国に交易条件はもちろん、サービスと投資と関連しても新しい規制をできないように釘を刺す、という条件もあり一筋縄では行かないのです。

大体、欧米の連中が、自分たちに不利になる条約や協定を他国と交わす筈がありません。なんだかんだ条件付けて自分たちが有利になるよう事を運ぶのは歴史的に見ても常套手段です。努々美味い話に乗っては行けないのです。

日本の場合は関税を嫌うならば現地生産で対応出来ますから、円高や「ユーロ5」でもオタオタする必要はありません。自動車の場合、韓国をライバルと言うには価格差もあり、対象ユーザーも違うので、全く適当ではないのですが、日本のマスコミはなぜか煽りたがります。

内需が大きく、貿易依存度の低い日本などの先進国が貿易で中進国を敵に回すのは賢明とは言えません。米もドル安にして輸出を増やそうとしているようですが、資本進出して逆輸入をしている中国などとバッティングしては意味がないのです。

あくまでも先進国は先進国らしい貿易の内容、経済の仕組みがあってしかるべきです。いずれにしても新たな貿易摩擦の火種になりかねないTPPやFTAは、日本の選ぶべき道でない事だけは確かなようです。

外国コンプレックスが強く、何でも外国がやっている事は正しいと盲目的に思い込みがちな日本人にも困ったものですが、政府は正しい知識を仕入れて、冷静で賢く動いてほしいものだと思われた方、クリックをお願いします。

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経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

マスゴミが説明する時に、日本は自動車の輸入関税が0
という点は何故かスルーしますね。

投稿: ASO | 2010年11月 3日 (水) 01時34分

その通り、日本を褒めたり、有利になる事は徹底的に避けますね。
だから日本人は自分たちは駄目だと思っている。誇りがないんです。

投稿: 田中 徹 | 2010年11月 3日 (水) 09時34分

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