何としてでも日本を駄目にしたいNHK
TV各局が年末の特別番組を色々やっています。ほとんどがお笑い絡みなので見る気もしません。最終的には受信料を払っているからという訳でもないのですが、偏向報道で悪名高いNHKに行ってしまうのです。(笑)
29日の夜は、各界エキスパートが集まって政治経済の話をしていました。知らない人ばかりでしたが、肩書きは立派です。さぞ為になる話が聞ける事でしょう。
ところが雰囲気がお通夜みたいなのです。話の内容や話す表情が、皆さんとにかく暗い。民主党批判は良いのですが、ばらまきの為、予算が膨らみがちな事に対して「そもそも右肩上がりの経済を想定して政策を立てているのが問題だ」と言うではありませんか。
どこの世界に右肩下がりを前提にマニフェストを考えたり、政策を立てたりする政治家がいるでしょうか。さらに人口が減少して高齢化社会になるから、将来は我慢する事を前提に考えなければいけないと言うのです。う〜〜ん。
ところがある人が、日本は経常黒字だから、「今のうちに手を打てば未だ間に合う」と、NHKらしくない、まともな事を言いました。あれっ、見所あるじゃん、と思ったのもつかの間、「それは幻想に過ぎない」と、切り捨てる人がいるではありませんか。場の空気としては幻想に同調する人の方が多いように見えます。
とにかく、何が何でも日本は右から下がりで、暗い将来にしなければ気がすまないようです。陰々滅々としてきます。よっぽど見るのをやめようかと思いましたが、恐いもの見たさで、ついつい見てしまう私がいるのです。(笑)
そのうち話がTPPに及び、食料問題が議題に上りました。どうも賛成派が大勢を占めているようです。従って、農業を強化する事が重要という話になります。確かに高付加価値で美味しい農産物は高くても買ってくれるかも知れません。しかしそれではマジョリティは取れないのです。所詮はニッチマーケット向けではないでしょうか。
その内、ある人が日本が将来的に食料危機になった時の為に、輸入を継続しておく必要があると言ったのには、さすがひっくり返りました。論理が妙です。世界が食料危機になる事を想定して、国内での自給体制を整えるべきと言うのなら分かります。それは政策次第で何とでもなるからです。
結局、強化と言っても個別補償を増やしたり、大型経営にシフトさせるくらいしか案はないようです。そんなんで本当に大丈夫でしょうか。アメリカのごり押しの前には、お米だって怪しいものです。この不景気ですから、多少まずくても安ければ受け入れられてしまうかも知れません。
私の考えは、何度も言っているように味噌くそ一緒くたで、百害あって一利もないTPPには参加すべきでないというものですが、その為にも自給率はあげるべきです。勿論100%が理想ですが、取りあえず飼料も含めて、最低60%は確保すべきではないでしょうか。
現状から20%の増加は容易ではありません。その為には、関税引き上げは目立ちますから、食料安全保障を盾に、非関税障壁で対応すればいいのです。フェアとは言えない個別補償も廃止すべきです。これこそ成長産業として、大資本の参加も促すべきかもしれません。
段階的に自給率を増やして、90%を超えたら、輸出も絞ります。食料輸入が減った分、貿易黒字が膨らみ。米などから叩かれないように調整する必要があるからです。さらにエネルギーの自給率が上がってくれば日本の自立は近いのです。
食料とエネルギーさえ確保出来れば、後は安心して、やりたい事が出来ます。それにしてもNHKは日本を潰すつもりか、と思われた方、クリックをお願いします。
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