込み上げてくる怒りの行き場は?
水曜日の日経新聞に興味深い記事が載っていました。全国の銀行協会によりますと2010年末の預金残高が過去最大の564兆円に達する一方、貸し出し残高は416兆円と2年連続で減少しているそうです。その差は何と150兆円で、貸出先もなく遊んでいるという訳です。
その内の142兆円は日本国債投資に振り向けられ、長期金利の上昇に歯止めをかける形になっていますが、日本経済の停滞ぶりが伺える数字です。民間設備投資が金融危機前の8割程度に落ち込んでいる事や、中小企業向け融資が、ここ10年で60兆円も減っている事が貸し出し残高減少の原因だそうです。
はあ〜〜と溜め息が出ます。中小企業の元気がなくて、日本の未来はありません。民間の設備投資がなくて経済が活性化する筈がないのです。その代わりに国が借金の肩代わりをしなければ、日本経済は停滞どころか増々縮小してしまいます。
問題は、経済が活性化するくらいの額を財政出動しなければ何にもならないという事です。一にも二にも仕分けとやらで公共投資を減らした事が響いています。「コンクリートから人へ」とか言う、いかにも耳ざわりの良いフレーズで目くらまししていますが、全くのナンセンスです。
別にコンクリートがお金を消費する訳ではありません。コンクリートで物を作ったとしても、お金は人が使って循環させるのです。それにコンクリートと言うから無駄な箱物や、誰も通らない高速道路を連想しますが、公共投資はそれだけではありません。
老朽化した橋梁の架け替えや、学校も含む耐震補強も立派な公共投資です。交通事故は減ったとはいえ、未だに年間5000人近くもの人が亡くなっています。異常な事ではないでしょうか。莫大な社会的損失です。
自動車の性能や安全性が飛躍的に向上した今、人的損失の主たる原因はインフラにあると言えます。歩道の確保や踏切、平面交差をなくす事などで、もっと事故を減らす事は出来る筈です。それらに対する、規制強化以外の対策もなくて先進国などと恥ずかしくて言えません。社会資本が充実しない国が発展した試しなどないのです。
人的損失と言えば、年間3万人にも及ぶ自殺者も国家の恥です。ここにも何の抜本的対策もありませんが、不景気と正比例する事だけは確かなようです。経験ある得難い人材を見殺しにしてはいないか、政府は原因を精査して速やかに対策すべきではないでしょうか。
政治家の無策、あるいは判断ミスのツケを国民が払う形ですが、責任の重大さを思えば安易に政治家になろうなどと思わない筈です。まして、どこかの居眠りオヤジのように、利権にありつく為に政治家になる、あるいは首相になる事だけが目的で、なった後の事は考えていなかった。などというのは笑うに笑えない、沸々と怒りが込み上げてくる。(汗)と思われた方、クリックをお願いします。
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