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2011年2月21日 (月)

それにしても凄い政権です。つくづく感心します。

今回のG20では、経常黒字国の莫大な貿易収支益が問題になっていましたが、当該国がそんなに多い訳ではありません。中国とドイツ、それに貿易と言うよりは所得収支の黒字が多いので必然的に莫大な経常黒字となっている日本を入れて、アメリカが視野に入れている国は三ヶ国しかないのです。

経常収支のGDP比4%以内と言う文言は採択されませんでしたが、アメリカの本音は黒字国の黒字を減らして、その分、自国の赤字を減らそうというところでしょう。アメリカの政治力を持ってすれば全く不可能ではありません。まず組し易い日本をTPPに引き入れてゆっくり料理しようというのではないでしょうか。

ドイツとの貿易はさほど多くはないし、中国は利害関係が複雑です。元の切り上げは自国産業に取っては諸刃の剣です。下手な事は出来ません。追求し過ぎて、相手がやけ糞になれば米国債を売られるというリスクもあります。

どこからどう見てもターゲットは、大人しい顔して、やっている事は可愛くない日本しかないのです。それを呑気に平成の開国などと言う、どこかのいかれポンチ首相は、あまりにも知識(常識?)やビジョンがなさ過ぎます。そのせいかどうか仲間割れが酷く自滅しつつあるのですが、まあ目くそが鼻くそをなじってもピンと来ません。(笑)

風前の灯の菅政権は6月までにTPP参加についての結論を出すと言いますが、間違っても、それまで政権が維持されている事のないよう祈らざるを得ないのです。

しかしそれにしても無茶苦茶な政権です。やる事なす事全て国益に反するのですから驚きます。立派な売国政権ではないでしょうか。観光立国を含む外需獲得、増税、TPP、公共事業の縮小、事業仕分け、これらはデフレの時に優先すべき政策ではありません。

まず外需の獲得ですが、円高を否定しながら、これ以上外貨を貯め込んでどうしようというのでしょうか。日本には6兆ドル以上の外貨があります。政府が1兆ドル強、民間が5兆ドルです。中国の場合が政府2兆ドル、民間1兆ドルですから、質の違いが歴然としています。

すなわち、政府の持つ外貨、いわゆる外貨準備は大半が為替介入の結果ですから、多ければいいと言うものではありません。米国債に化けて売るに売れなくなるのが関の山です。反面、民間の持つ外貨は長年の経常収支の帰結です。こちらは経済の実力を表していると言えます。

従って為替のスタビライザー機能が働き円高に向かうのは、ある程度いたしかたないのです。この現状を理解すれば間違っても外貨獲得などに動く筈はないのですが、デフレを問題にしながら、外需獲得というのは意味が分かりません。

例え外需の獲得がうまくいったとして、これ以上日本に何かメリットがあるのでしょうか(?)経常収支4%枠ではありませんが、それを超えるような莫大な黒字は世界から嫉妬の対象となり、これまでのように海外に生産拠点を移さざるを得なくなるのは自明の理です。

その結果は輸出で得られる筈の利益は海外に再投資され、企業は潤っても国内にメリットは還元されません。では、あり得ない仮定ですが、世界が日本の貿易黒字を無制限に容認してくれた場合はどうでしょうか。

この場合、各企業は輸出に血道を上げる事になり、韓国や中国と争う事になります。一般消費材で世界を相手にする限りは価格競争になるので、賃金が上げられず一層のデフレとならざるを得ません。

しかも日本が勝利した場合、凄まじい経常黒字となり円高がいやでも進むのです。いずれにしても中小企業はコスト削減のあおりを受けて泣く事になるのだけは間違いありません。

その結果は、国内個人消費も安い商品に向かいますから質の悪い輸入品が幅を利かす事になり、良質でも高価な国内品は淘汰されるのです。デフレスパイラルの最たるものではないでしょうか。

前に榊原教授の言った安い商品が入って来るから日本がデフレになるというのは、全く逆である事が分かります。デフレになって収入が減るから安い輸入品を買わざるを得ないというのが本当のところではないでしょうか。お金さえあれば間違いなく日本人は安心な日本製や日本産を買います。(笑)

久しぶりに書くと、やはり取り留めがなく、あさっての方向に飛んでしまいました。我ながら切れ味悪いなあ。。。

さて、次回は今日の続きになりますが、なぜ観光立国がまずいのか、事業仕分けで公共投資や公務員の給料を削減する事が日本を不景気にするのか、というような事を書こうと思います。あくまでも素人の独断と偏見に満ちた経済学ですが。(笑)

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コメント

池田信夫がIMF介入はありえるというタイトルのブログで、民間企業がどれだけ外貨をかせごうが、外国に債権があろうが、日本の国の借金とは関係ない、そのことで、日本が大丈夫という論は間違っていると言っていますね。田中さんの論とは正反対だと思うのですが、どうなんでしょうか。ともかく真っ向から対立する意見にわからなくなります。

投稿: ハナムラ | 2011年2月21日 (月) 22時41分

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