日本のポテンシャルを知らない人達
昨日のテレ東WBSで、いつものコメンテーターおじさんが「日本は内需が先細りだから、外需を取りにいくしかない」という意味の事を行っていました。異口同音に、そういう内容の事を言う人が経済評論家やテレビの司会などにいます。
マスコミは、そういう論調を好んでるのでしょうか。違う考えの人も、私の知る限り大勢いるのですが、なぜかマスコミ(新聞テレビ)には出てきません。リチャード・クーさんあたりも随分メディアへの露出が減りました。
その人達は、なぜ内需が先細りと決めつけるのでしょうか。そのメンタリティが、よく分からないのです。ひとつには人口問題があるようですが、人口が減れば需要も減るという考え方は一理あります。インフラなども過剰になってくるのかも知れません。
しかし、それはあくまでも現状の延長線上でしかものを見ていない事にならないでしょうか。例えばドイツなどは人口が減っても経済成長しています。生活の質を上げているからですが、考え方ひとつで物事は変わってきます。
そこで不思議なのは、そういうことを言う人は、本当に現状に満足しているかという事です。家も車も薄型テレビも全て満ち足りているから、新たな需要を喚起し難いというのは、余りにも想像力が欠如している証明にならないでしょうか。
私などは不満だらけです。免震構造のお洒落なインテリジェントハウスが欲しいし、車だって置き場所さえあれば何台あってもいいのです。一歩家を出れば渋滞はご免だし、ゴルフや仕事の為にも高速道路網を充実してもらいたいのです。その他欲を言えば切りがありません。(笑)
さらに世界に目を向ければ環境を含めて問題山積です。日本だって例外ではありません。子孫の為に今しなければならない事は山ほどある筈です。そのテーマは、どう考えても、安全保障を含めた自然との共生ではないでしょうか。
その為には改良したり、全く新しくしなければならない事は数限りなくあると言って差し支えありません。イメージするだけで気が遠くなる程です。例えば手塚治の描いた未来に今がなっているかと言えば、確実にノーです。イメージ出来るのに近づけない事の悲しさを嘆くべきではないでしょうか。
問題は資金と、技術力も含めた供給力です。それさえあれば、内需先細り派の人達も納得するかもしれません。おそらく彼らは、日本に資金も技術もないと思っているのです。いや、そうとしか思えません。
資金は政府と日銀次第で、その気にさえなればいくらでも作り出せますが、その人達はなぜか皆インフレを警戒します。デフレの真っ直中にいながら、ハイパーインフレになるなどと、いつの時代の話やねん、という様な事を言い出すのです。
一方の供給力ですが、最初から最終的なものを期待すれば無理かもしれません。ただ、最終的なものを睨みながら、最初の一歩を踏み出す事は全く可能なのです。それは今の技術の延長線でも、かなりな事は出来るからです。
現状を見ただけでも日本の土木技術は第一級です。その他先端技術が今程日本に集中してある時期は歴史上ありません。しかも、それらの実現の為の殆どの要素技術も国内にあります。ないものを探す方が難しい程です。
日本にない資源、材料に関しては円高を活かして世界から買えばいいのです。その為の資金は対外純資産268兆円です。これは海外投資からの利子や配当からなる所得が安定して得られますから、年々増え続けています。
これを積極的に切り崩していけば、これ以上の円高圧力に対しても一定の抑止効果が生まれるのです。正に一石二鳥ではないでしょうか。さらに最低でも能力的に見て年間50兆円規模の公共投資は可能ですから、乗数効果もあって経済成長は力強く右肩上がりになる事は間違いありません。
ちょっと素人が考えても、何か出来そうな感じなのに、利権やしがらみに縛られた政治家や官僚からは、内ゲバや周辺国に妙に媚びた話、あるいはチマチマしたどうでもいいような話は山ほど聞けても、夢の話など聞いた事がないのです。
危機感と発想力の欠如した現体制では如何ともし難いのかもしれませんが、そんな事を言っている場合じゃないのだ、と思われた方、クリックをお願いします。
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