« エネミー オブ ジャパン | トップページ | 破壊活動の疑い。 »

2011年3月22日 (火)

禍転じて。。。

慶応大学教授の竹中平蔵さんが昨日のWBC(テレ東)に出ていました。そう言えば先日、日本の経済は余命三年と、何かの見出しで言っていたのをチラ見したのですが、地震前でしたから、大震災後の今は、日本経済ご臨終とでも言うのでしょうか。

 

いつも分かり難い事を言う人ですが、日本の個人金融資産を一番持っていると言われるリタイア世代が貯蓄を取り崩し始めたら、日本国債を買う資金が枯渇すると以前言っていたのは、マジだったのでしょうか。(笑)

 

確かにそこだけを見てものを言えば三年くらいで、経済は回らなくなるのかもしれません。しかし、リタイア世代の貯蓄を取り崩しても、その資金は他の世代や企業の貯蓄へ移動するだけだという視点がないのはどういう事なのでしょうか。日本全体で見た金融資産の増減は経常収支で見なければ、実態はつかめない筈です。

 

例えばそれらリタイア世代資金が海外に流れると言うのなら分かります。ところが、日本の場合、経常収支は常に黒字ですから、事実はその逆なのです。資金は常に日本に流れ込んでいるのです。

 

その結果は不必要に膨らんだ外貨準備にも表れていますが、これなどは今回の震災の復興資金とするにはうってつけなのです。すなわち米国債を30兆円分も売れば、簡単に資金は手に入ります。しかもその結果は円高に振れますから、災害後の復興にはなおさら結構ではないでしょうか。

 

ここ5年くらいの輸出入単価の差(下の表/田村秀雄さんのブログから)を見ても、日本は米独に比べかなり不利な状態になっている事は明らかです。すなわちデフレ街道まっしぐらなのです。それを少しでも解消する意味でも円安を避けるべきなのですが、政府はなぜか円安誘導の為に、災害後にも関わらず国際協調を要請する程です。

1313445_2

その結果、ドル買い介入した資金は、また米国債へ化けますから、増々不要な外貨準備は膨らみます。これを災害用に活用しない手はないのですが、残念ながら米国債を売る事は世界経済の不安定要素を増す事にしかなりません。円がドルを担保する事を放棄するのは、日米と世界経済にとって歓迎すべき事ではないのです。

 

となると、結論は明らかです。今回の復興資金は日銀引き受けの災害復興国債発行しかないのではないでしょうか。100兆円を三年くらいで順次発行する度胸があれば面白い事になるでしょう。竹中さんも増税でその資金を賄うのだけはあり得ないと言っていました。そこだけは久々分かりやすかったのです。

 

阪神淡路大震災後も大胆な財政出動で、経済成長は2年後に3%近くまで伸びた経緯があります。従って迷う事など何もありません。こういう言い方は被災者の方には大変申し訳ないのですが、デフレに喘ぐ日本経済にとって千年に一度のピンチは千載一遇のチャンスでもあるのです。

 

ブログランキングに参加しています。共感いただければクリックを!!

|

« エネミー オブ ジャパン | トップページ | 破壊活動の疑い。 »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« エネミー オブ ジャパン | トップページ | 破壊活動の疑い。 »