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2011年3月 1日 (火)

製品とは(?)

あるブログで面白い説を発見しました。テーマは製品です。

製品とは・ドイツが発明したものをアメリカが実用化し、イギリスが投資してフランスがデザインをし、イタリアが宣伝をする。それを日本が小型化、高性能化し、中国が模倣、最後に韓国が自国起源説を言い出すというものです。

フランスとイタリアの役割については、多少の異論があるかもしれませんが、概ね当たらずと言えども遠からじ、ではないでしょうか。言い得て妙なりです。

ところで少し前の日経新聞ニュースで、サムスンが40インチ以上の液晶TVに関しては、今後、全てシャープから供給を受けるというので驚いていたのですが、最近見たあるブログではサムスンはシャープの言い値で購入するらしい、と書いていました。

どうも背景には特許訴訟の和解がありそうです。和解金プラス完成品の供給という事でシャープは手を打ったのかもしれません。液晶TVでは韓国起源説は崩れたようです。。。(笑)

自動車も、今でこそ日本車が質量共に世界を席巻していますが、40年以上も前は、全くそんな事は想像もできなかったのです。20世紀中盤においては実用化製品化でアメリカは抜群でした。

私なども子供の頃、超豪華なキャディラックや大統領専用車のリンカーンに憧れたものです。おっと、ファイヤーバード・トランザムやルート66のコルベットも忘れてはいけませんね。ムスタング、カマロ、映画パームスプリングスでトロイ・ドナヒューが乗っていたサンダーバード(下 PHOTO)と、きりがありません。

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その頃の日本車と言えば、2000ccクラスにクラウン、セドリック、グロリアと当時の御三家が誇る高級モデルがありました。いずれも欧州やアメ車のコピーとは言いませんが、模倣と言われても仕方がないようなものだった気がします。子供心に似てるなあ、と。。。

時代は短期間に大きく動きます。数年前には想像もしなかった事があっさり起きてしまうのです。中国が日本の国内販売台数に並んだと思ったら、数年でアメリカを抜き、さらに今年は年間販売台数が2000万台にも達しようとしています。

模倣だなんだと言っている間に、オリジナル製品も充実してきました。もちろんその陰には欧米や日本の技術支援、あるいは莫大な投資がある事は言を待ちません。しばらくこの勢いは続くのでしょうか。

しかし、10年後を考えた時には全く予想が出来ないのです。かつて欧州の自動車だけは我が道を行く感じで、他を寄せ付けない歴史的香りや文化的閃きが国毎にありました。そのアドバンテージが揺らぐ事など考えられなかったのですが、このところのドイツ車以外の元気のなさは心配です。

デザインやフィーリングの点で抜群のイタリア車、フランス車にはもっと頑張ってもらいたいのです。イギリス車の派手だが品のあるたたずまい、存在感も無視出来ません。こちらは資本こそドイツやインドに委ねる事になっていますが、何とかテイストだけでも生き残って欲しいと思うのは私だけではない筈です。

数十年後に、「日本車?、そう言えば、そういうのもあったね、壊れないのだけが取り柄だった。」などと言われないように、自動車メーカーの方には日々研鑽を忘れないよう、頑張っていただきたいのです。

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自動車」カテゴリの記事

コメント

日本車のテイスト・・・そうですね、各国のテイストがムンムンしていたのは、車よりもWWⅡの頃の戦闘機・・・英国~スピットファイア(シドニー・カム)・・・ドイツ~メッサーシュミットMe-109/Fw-190(クルト・タンク)・・・日本~ゼロ戦(私、偶然なチャンスにめぐり合い、堀越二郎さんに外観デザインのコンセプトをお聞きした事がありますが丁寧にお答えして下さいました)、キー83(久保富雄さん)あ、両方三菱・・・川崎の飛燕(土井武雄さん)、川西の紫電改(菊原静夫さん)、中島の隼(小山悌さん、太田稔さん、英夫糸川さん)もいいですね!川西の二式大艇(菊原静夫さん)とかが日本ていすとかな。
あ、車ですと、フランスではシトロエンDS-19/CX/SM等は凄くいいですね!イタリアはマセラティが香り高いARTなのでしょう。

投稿: Carly | 2011年3月 1日 (火) 18時19分

検索フレーズランキングにて、8位に零戦がランクされていますね。
零戦については思い出がいっぱいですが、私が高校卒業直後に偶然なチャンスにめぐり合い、零戦の主務設計の堀越二郎さん★に外観デザインのサイドビュー決定の決め手について、お聞きした事がありましたので、その時の様子をご披露いたします。〔★ 堀越 二郎さん (元三菱重工、航空機製作部門設計部勤務、海軍12試作戦闘機(零戦)設計のリーダー〕

 高校卒業後、日◎芸術学部ID専攻への進路も決まり、受験から開放された貴重な2週間程の休暇に入った時、何気なく(野生の勘?)九段の靖国神社へ行きました。本殿前の玉砂利上に零戦が何故か一機鎮座しており、その前に2人の人物が立たずんでおりました。周りには誰もいません。近づいててみるとお一人は航空情報記載の写真にて見覚えのある堀越 二郎さんであり、そのお隣はテストパイロットの方(緊張のあまり、お名前は失念しましたが、お顔ははっきり憶えています)でありました.多分何か格式あるセレモニーの開始直前、偶然私が立ち会った瞬間だったと思います。

私は思わず質問しました。  Q;ゼロ戦は、サイドビューで見ると、ツエッペリンみたいな理想流線型と私は解釈しておりますが、堀越さんはどの様な論理で形状を決定されたのですか?  Ans;Engが空冷でしょ!従って、円形断面をそのままスーッと後ろまで素直に延長しただけですよ。。。(そんなこと、見れば解るでしょ)・・・そうかあ、(不純な)美学が入り込む隙はなくて、完全な合理性から組み立てられた設計なのですね!・・・しかし、キャノピーは行灯っぽい桟だらけなのに、とても美しいのは何故でしょうね~、美意識も少しは入っていますよね!
      
      

投稿: Carly | 2011年10月 3日 (月) 12時40分

あィ~ン、≪田中 徹 ゼロ戦≫が当ブログの検索フレーズランキングで第1位に・・・
零戦については思い出がいっぱいですが、図に乗ってその2.をご披露致します。

中学2年の夏休みにゼロ戦52型のソリッドモデルを製作しました。ソリッドモデルというのは木の無垢材からカンナとかナイフで手で削りだしてテンプレートを頼りに完成(その所為、翼断面、フィレットの変化等の構成が深く理解出来る)させ、塗装を施し、、キャノピー、機銃、車輪、機銃等の艤装部品を取りつけて完成させたのですが、勿論バリバリのできばえ。但しその夏休み課題の1等賞にはなりませんでした。畜生め、審査員の先生にはこの作品の値打ちが理解できなかったのでしょうね!

で、日本橋三越のおもちゃ売り場に行ったら、プラモデルという新ジャンルの製品が売り出されていて、唖然としましたっけ!
製作する手数が1/20ぐらいで出来ちゃうのですね!やってられないよ・・・

投稿: Carly | 2011年10月 4日 (火) 15時56分

当ブログの検索フレーズランキングにて〔キー83機 ブログ 久保富雄 発見〕が1位に・・・

で、勝手ながら便乗して私なりにこの機体についての解釈と妄想を述べさせてくださいませ。
①外観スタイルが素晴らしく美しく力強い・・・零戦の空力的洗練が正常に進化したように感じられる。層流翼・中翼・エンジンナセルの形状・涙滴型零戦キャノピー形状の踏襲等・・・で、日本的な湿っぽさが皆無で強そうではあるがドライな感じ

英国の単座戦闘機の雄・・・スピットファイア・・・双発はモスキート
日本の単座戦闘機の雄・・・零戦・・・双発はキー83

②キー83は双発の高高度戦闘機として、”震電”と共にB29とかB36に対して迎撃し、かたっぱしから撃墜する姿を見たかった。30mm機関砲x2及び20mm機関砲x2の重武装である。エンジンは三菱製で排気タービン付ハ214ルであり震電搭載型とほぼ同一で2200馬力・・・但し空襲とかで混乱状態での工作加工精度低下、粗悪燃料・オイル等の結果、誉エンジンと同じ期待外れになったでありましょう。ジェット機時代になってしまうし・・・但し米国でのテスト飛行で(多分100オクタン・ガソリン及びチャンピオン製のスパークプラグ使用)762km/hの速度を記録したらしき

③設計主務を務められたのは久保富雄氏であり、後に三菱自動車の社長になられた方ですよね。  以上

投稿: Carly | 2014年6月 2日 (月) 16時11分

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