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2011年4月 4日 (月)

Japan Is (not as) Number One !

日本人必読です。日頃当ブログで書いてきた日本の経済的、技術的アドバンテージを裏付ける記事が、米国人経済専門家によって書かれています。こういう事(大災害)がなければ、大半のアメリカ人、いや日本人も気付かなかったのかもしれません。

日本人の政治家やマスコミによく登場する経済評論家、経済学者さえ正確に分析出来ていないと言うのに、流石は情報の国アメリカです。かなり的を射ています。ちょっと長いのですが、是非、最後まで読んでみて下さい。

2011年03月25日(金)newsweekjapan
クライド・V・プレストウィッツ(米経済戦略研究所所長)

日本製部品はさほど重要ではなくなったという見方と同様、経済競争でアメリカが日本に勝利したという見方も嘘だった

津波と原発事故が複合した日本の震災の深刻さが明らかになる中、90年代にアメリカが日本に経済的に勝利したという考えもまた、実際には神話に過ぎなかったことが明らかになりつつある。

ボルボは今週、日本製のナビゲーションとエアコンの在庫が10日分しか残っておらず、工場が操業停止になる可能性があることを明らかにした。ゼネラル・モーターズ(GM)は先週、シボレーコロラドやGMCキャニオンを組み立てているルイジアナ州シェリーブポートの従業員数923人の工場を、日本製の部品が不足しているために閉鎖すると発表した。

アーカンソー州マリオンでは、ピックアップトラックのタンドラなどトヨタ車の後部車軸を作っている日野自動車の製造工場が、日本から輸入されるギアなどの部品が急激に減っていることで操業停止の危機に瀕している。

他の産業でも事情は同じだ。半導体を製造する設備の大半が日本だけで作られているか、または主として日本で作られている。半導体の回路を焼き付けるステッパーは、3分の2がニコンかキャノン製だ。携帯端末やラップトップパソコンに使われる樹脂「BTレジン」の約90%、世界のコンピューターチップに使われるシリコンウェハーの60%は、日本から輸入されている。

日本の混乱が長引けば、アップルやヒューレット・パッカード(HP)は深刻な問題に直面しかねない。今まで誰も気にしたことがないような製品、例えば小型マイクやメッキ素材、高性能機械、電子ディスプレイ、それにゴルフクラブやボーイングの新型旅客機ドリームライナーの羽に使われる炭素繊維など、すべて日本だけで作られているか、または主に日本で作られている。

【アメリカが被災しても世界は困らない】
最近の報道では、世界のサプライチェーン(部品調達網)の複雑さや、各企業が生産ラインを止めないためにどれだけ競い合っているかが盛んに紹介されている。しかしこの点に関する日本とアメリカの違いについては、誰も論じていない。

考えてみれば分かることだ。北米以外にある世界中の自動車工場で、アメリカ製の部品が不足して操業停止の危機に直面するところなどいくつあるというのか? もしシリコンバレーで地震が起きたとして、アップルはどれだけの危機に瀕するだろうか?

もしそうした事態になったらアップルは被害を受けるかもしれない。特にスティーブ・ジョブズがけがをしてしまったら、事態は深刻だ。しかしアメリカが被災しても、今回の日本の震災が世界の部品調達網に与えている影響には遠く及ばない。

理由は簡単だ。インテルのチップなどいくつかの例外を除けば(ボーイングでさえ国内ではドリームライナーの30%しか製造していない)、アメリカはもう世界市場に向けてそれ程多くの製品を出荷していないからだ。

アメリカが表向きはサービスとハイテク経済の国だということはわかっている。だが実際は、アメリカの1500億ドルのサービス黒字は、6500億ドルの貿易赤字と比べれば極めて小さい。それどころか、ハイテク貿易の収支も実は1000億ドル以上の赤字だ。真実を言うと、世界の市場で競争力があるアメリカ製品など
ほとんどないのである。

これで思い出されるのは、70年代後半から90年代前半の日米貿易摩擦だ。当時の日本経済は今の中国並みの高成長を遂げていた。日本の製造業は、アメリカの繊維、家電製品、工作機械、鉄鋼などの産業を事実上絶滅させ、アメリカの自動車メーカーから大きな市場シェアを奪い、半導体市場で50%以上のシェアを奪ったときにはシリコンバレーさえ屈服させた。

【見せ掛けの繁栄に浮かていただけ】

エズラ・ボーゲルのベストセラー『ジャパン・アズ・ナンバーワン』に刺激され、GDP(国内総生産)で日本にアメリカが抜かれてしまうかもしれないという脅威論も生まれた。だが、本当の競争は当時アメリカ政府が日本に市場開放を迫った農業や大規模小売業の競争ではなく、国際市場向けの製品やサービスの競争だったのだ。

結局1985年のプラザ合意で日本は劇的な円切り上げを容認することになり、円は最終的に対ドルで100%も上昇した。この円高と、91〜92年にかけての不動産と株式市場のバブル崩壊は、日本の成長の足かせとなり90年代の「失われた10年」を生み出した。

その一方、アメリカは90年代に入りインフレなき高成長を謳歌した。日本の停滞とアメリカの繁栄を比較すると、いかにもアメリカは日本を打ち負かしたように見えた。アメリカ人は口々に、なんで日本に抜かれる心配などしたんだろうと言い合った。

だがアメリカでもITバブルとサブプライム・バブルが崩壊してみると、90年代のアメリカの高成長もまた見かけ倒しだったことがはっきりした。

今、国際的な部品調達網に日本が与える影響の大きさをアメリカのそれと比較すれば、グローバル競争の本当の勝者はアメリカではなく、日本だったことは明らかだ。

ちょっと異論があるのは,プラザ合意でも競争力が失われたかの如くに書かれていますが、実際は輸出の比率は、さほど落ちていません。(下の表参照)その証拠には経常収支は常に黒字で、対外純資産は、85年から現在にかけても増加の一途をたどっているからです。

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失われた10年、あるいは20年と言うのは、あくまでもバブル崩壊後のバランスシート不況を克服出来なかった政府の金融政策や、あるいは執拗な米からの内政干渉(年次改革要望書)によりデフレを長引かせ、内需の拡大が出来なかった事に起因します。円高によって国際競争力が落ちたから、という事はではないのです。

さらに、円高や貿易摩擦のハンディを乗り越える為に,日本企業が海外進出した事実も忘れられています。今や海外での物とサービスの売上は年間200兆円以上にも達してる訳ですから、60〜70兆円程でしかない輸出額だけを見て日本の実力は計れないのです。

ところでハーバード大のサマーズ教授は、ニューヨークでの講演で、「誠に残念ですが、日本は貧しい国になるでしょう」と言ったそうです。???これは意味が分かりません。300万人の尊い命が奪われ、大都市と言う大都市はことごとく焼け野原にされた先の大戦でも、日本は奇跡と言われる復興を果たしました。

それに比べると今回の損害は極めて軽微です。当時との比較でも圧倒的な技術力や生産資本を有します。金融資産だって全く無傷で存在している訳ですから、時間の問題で復興してくるのは明らかではないでしょうか。

それを、殊更に悲観的な事を言う真意が見えないのです。今回の災害が、現状に留まらない事を意味しているのか。あるいは最終的に、そういう方向に持っていく計画でもあるのか、謎の発言です。

いずれにしても日本人は、もっと警戒した方がいいかもしれません。世界は日本人の想像を超えてしたたかです。この機に乗じて日本潰しを画策して来る不逞の輩がいないとも限りません。援助、支援に見せかけて、裏では情報収集をしたり、最悪侵略もあり得る事を肝に銘ずるべきではないでしょうか。

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コメント

毎晩.寝る前に明日こそは良いニュースがと願います.先日のハイブリット発電や今日の記事元気が貰えます.
ハイブリット発電.海岸線の長い東北で是非にと思います.

投稿: 田舎の主婦 | 2011年4月 4日 (月) 12時26分

そうです。日本のロケーションを活かさない手はありません。水や風や太陽の力は無限ですから、エネルギーなんて考え方次第でいくらでも手に入ります。
そういう意味では今回、抜本的に考え方を変えるいいチャンスです。

投稿: 田中 徹 | 2011年4月 4日 (月) 16時15分

それに比べると今回の損害は極めて軽微です。当時との比較でも圧倒的な技術力や生産資本を有します。金融資産だって全く無傷で存在している訳ですから、時間の問題で復興してくるのは明らかではないでしょうか。

全くそのとうりです。わかり易く、誰でも元気が出る様な具体的で建設的な実現可能なビジョン、目標、夢を見れば好いのです。民◎党の4Kみたいな財源の根拠の無い嘘っぱちのマニュフェストでなくてね!

例えば昔で言えば後藤新平の都市計画みたいな・・・あ、伊東豊雄~安藤忠夫~AZ生(自信過剰!)とか、世界的に有望な都市計画/建築などのスターが沢山日本に居るではないか?彼らに素晴らしい福島県、岩手県等の1000年都市の計画書を依頼したら好いんじゃあないかな~。

田中 徹さんの日本経済再生必勝要素の原案をベースとして経文(?)化を図った地球防衛君が2011年3月31日 (木)にコメントを投稿した・・・≪財政出動、公共投資、内需拡大、環境・電源・流動性確保、・・・財政出動、公共投資、内需拡大、環境・電源・流動性確保・・・≫ にも適応しそうですね!?

投稿: AZ生 | 2011年4月 4日 (月) 16時27分

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