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2011年4月26日 (火)

続「仁」義なき戦い

TBSドラマ「JIN-仁-」の2回目を見ました。一回目が面白かったので、今度は時間に遅れずに見たのですが、やはりなかなか面白かったのです。今回は、ありそうな話ですが、当時の医者から見れば目障りで仕方がない仁が嵌められて牢屋に入れられる話です。

江戸時代の牢屋は囚人の序列がはっきりしていて、とても恐いのです。尤も、現代の牢を知っている訳ではありませんが。(笑)そこには牢名主がいて、下手に逆らえば命を奪われます。ところが現代人の仁は、その仕組みがよく分かっていません。真っ正直な受け答えで、早速殺されそうになるのです。

当時の牢屋では、いびきをかく囚人なども濡れ手ぬぐいで、証拠が残らないように上手く消されたと言いますから、全く息が抜けません。絶対入りたくないところの一つです。(笑)

さて、いかにして仁は窮地を脱するのか、来週のお楽しみですが、絶体絶命のピンチを切り抜けるには、よっぽどの強運が必要ではないでしょうか。それにしても、さきさんの方は着物もそのままで、しかも独房というのは解せません。

当時だって女性の犯罪はあった筈です。どういう事でそういう依怙贔屓となったのか納得のいく説明が欲しいのです。まさか袖の下ではないでしょうに。(笑)

ところで絶体絶命と言えば、東日本大震災で被害を受けた東北地方ですが、対策が遅々として進まない中、仙谷さんが被災地を視察しました。早くなんとかしてくれという現地の人に対し、「そんなことを言っても、今回は凄く対象エリアが広いので難しいのだ」というようなことを言っていました。

要するに、これだけ広いエリアが被災したのだから遅くて当たり前だ。と言っているのです。何と無慈悲で冷たい言葉でしょうか。被災者の気持ちが全くわかっていません。いや、分かろうという気さえないのです。義を見ても動じない神経はどこから来るのでしょうか。

その民主内で「仁義なき戦い」が起きてるようです。下手をすれば与党内から強運だけが取り柄の菅内閣に対し、内閣不信任案が出るかもしれません。お得意の内ゲバです。日本人には分かり難いメンタリティと言えます。さらに、二言目には贈税に言及する姿勢も分かりません。何とかこの気に乗じて増税したいようです。

それに対し、日曜日のテレ朝、サンデー・フロントラインでは、ロバート・フェルドマン(モルガン・スタンレーMUFG証券の日本担当チーフ・アナリスト及び経済調査部長)が面白い事を言っていました。

震災復興資金も含めて、20兆円の国債を日銀が毎年引き受ければ4〜5年でデフレが脱却出来るし、経済成長もすると言うのです。細かいデータはよく見れませんでしたが、よい事づくめのようです。この人は悲観論者だったと思っていたのですが、違っていたのでしょうか。我が意を得たりです。

森永拓郎さんも、これまで散々日銀引き受けや政府紙幣発行の話をして来ましたが、この人はいつも試算やデータがないので説得力がありません。だから池田信夫さんにコテンパンにやられてしまうのです。

経済学者やエコノミストの間でも「仁義なき戦い」が行われていますが、財政破綻論、最右翼の慶応の土居先生などは、フェルドマンさんの意見を理解しているとは思えないのです。

本当にこの業界だけはピンキリ(?)で言う事が人によって全く違うのですが、という事は誰かが致命的に間違っている事になります。もう少し真面目に勉強して欲しいものです。

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コメント

国債の桁が・・・

投稿: ASO | 2011年4月26日 (火) 19時27分

ASOさん、ご指摘有り難うございます。また桁を間違っていました。
修正しましたので、ご安心下さい。

投稿: 田中 徹 | 2011年4月26日 (火) 20時01分

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