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2011年5月29日 (日)

思いつきでしかものを言わない政治家を早く排除しないと手遅れになる。

ルーピー鳩山さんが国連で、Co2の、2025年までに25%削減を突如表明し、日本国中がひっくり返りましたが、他国の反応は冷ややかでした。結果的には追従する国もなく、また今回の3.11と原発騒動で過去のものとなりつつあり、一安心と言えるのではないでしょうか。

ところが今回G8で、また同じような、問題の種を撒く人が表れたのです。菅総理は2020年の早い時期までに、自然エネルギーによる発電を20%以上確保すると表明しました。また「サンライズ計画」なるものをぶち上げ、1000万以上の戸建て住宅の屋根にソーラーパネルを設置し、価格も1/3〜1/6に下げると言うのです。

・・・・・・論評のしようもございません。(笑)「駄目だこりゃ」としか言いようがないのです。この人の頭の構造はルーピーさんと酷似しています。最後に会った人の影響を強く受けて、内閣や関係者無視で重大発言をするところは瓜二つです。同じ民族の血が通っているのでしょう。日本人ではないぞ〜。(笑)

そもそもの発端は黒岩神奈川県知事の「思いつき」であるメガソーラー構想にソフトバンクの孫正義が乗り、それをG8出発前の総理に、何やら裏でゴニョゴニョした結果がこれですから、およその見当はつくと言うものです。食事に誘っただけに、美味しい話でもしたのではないでしょうか。

これは大変な問題です。公私混同も甚だしい。独裁政治ではないでしょうか。そんな危険人物を野放しにしているのは国益を大きく損なう事にしかなりません。何か適当な法律を見つけて拘束しないと手遅れになります。(笑)憲法違反である事は確かではないでしょうか。

まず、一番の問題は、物事の決定の手順が議会制民主主義のセオリーを無視している事です。当該大臣の海江田さんは一言も聞いていないと言っています。内閣の存在意味がありません。

次に目標の1000万家庭はともかくとしても、価格云々はおかしいのです。自由主義、資本主義経済下で政府がもののコストをコントロールする事は許されません。あくまでも市場原理に沿った形で企業が決める事です。1000万家庭だって、つけるつけないは自由意志ですから政府が強制する話ではありません。

これらの事は背任に繋がりかねない重大な問題で、いかに首相の頭が空っぽであるかを証明する事に他ならないのですが、地球的に見れば、メガソーラー構想と言うのは、もっと大きな問題を内包しているのかもしれません。

基本的に太陽光パネルと言うのは変換効率が現状でせいぜい20%程度、2050年で40%(目標)とかなり低く、その割にコストがやたら高いので、発電媒体としての主流にはなり得ないのです。ドイツなどは一時期盛んに推進していましたが、ある程度普及した今はトーンダウンしていると聞きます。

メガソーラー構想では有休地や、遊んでいる田畑の有効利用を唱いますが、果たしてその考え方は正しいのでしょうか。日本はご存知のように食料自給率40%に満たない国です。世界的食糧難が言われている昨今、さらに自給率アップの芽を摘むなどという事は狂気の沙汰としか思えません。人は電気がなくても生きられますが、食料がなければ生きられないのです。

さらに、資金の点は国が何とかするとしても、広大な面積を太陽光パネルで埋めれば、緑化問題はどうなるのでしょうか。ヒートアイランド現象のような事が、そこら中で起きる事になるのかもしれません。

また、汚れれば効率が落ちるパネルのメンテナンスは誰がするのか、20〜25年と言われる寿命が来れば取り替える、あるいは、もっと効率のいい手段が見つかった時に粗大ゴミの山はどうするのか、疑問はつきません。

言うまでもありませんが、このような日本の将来に重大な影響のある決定は慎重が上にも慎重になされるべきです。日本の英知を結集して決められなければならない問題が、IT屋の思いつきと、利権に敏い政治家の間で瞬時に決められるなどという事は絶対にあってはならないのです。

世界のリーダーとして、あるいは雛形として日本の目指すべき道は自然との共生しかありません。欧米のような自然克服型ではない筈です。どう考えても国土の、主に平地の多くの部分が人工物で埋め尽くされるようなことが、地球的に見て、あっていい筈はないのです。

人工衛生から見た時の日本は緑の国であるべきではないでしょうか。その為には、電力は地熱、水力、潮力、風力(ハイブリッドを含む)中心に転換して行くべきです。あるいはバイオマス、藻から取れた石油での発電も、Co2の森林吸収範囲でなら問題ありません。

リスク分散型で、あくまでも自然と共生する再生可能エネルギーのみで日本の電力が賄える時代は目前です。横道に、あえてそれなければならない理由など、何もないのです。

勿論、過渡期としては天然ガスやトリウムを使った原子力等も併用すべきかもしれません。太陽光パネルも特定エリアや、家庭、車などでは大いに活用すべきでしょう。そういう事を大いに議論しながら、時系列的に100年の大計を決めて行くのが政治というものではないでしょうか。

残念な事に、技術はあっても日本の政治家、特に民主党に期待出来ないのは明らかですが。。。

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コメント

民主党とは是如何に・・・
七五三政府と解く→その心は・・・一見大人であるが、実態は子供であって現場/現物/現実の本質を理解していない。従って実現性/論理性は極めて乏しい。言い換えると中二病内閣・・・中学生の学級委員会位かしらね。

太陽光を利用する発電のシステム自身は再生可能な自然現象を有効利用するアイデアである事は事実であり、否定するつもりは全く有りませんが、思いつきで諸外国に発言するって、ど素人そのもの・・・ルーピー鳩◎さんにソックリですね!議会制民主主義ってこの人解ってなさすぎ。

投稿: 心配性君 | 2011年5月29日 (日) 15時55分

エネルギーは多様性がないとダメということが、今回の震災原発事故で分かったはずなのに、何か一つに特化するのは良くないですね。

ソーラー発電は効率の問題で場所をとりすぎます。メガソーラーなんて、耕作放棄地の面積を机上の計算でいってるだけで、一ヶ所で大きな面積はないですよ。設置できる場所に設置したい方が設置すればよい話です。国がやることは規制緩和と補助金だけで良いと思います。風力も同じ。私的には光合成しない藻燃料が気になります。

白い犬の社長はtwitterでけっこう叩かれています。自分の儲けでないのなら、SBは後進に譲り自己資産でやって欲しいものです。切り込み隊長のブログは秀逸。

しかし、国難の時に役に立たない政治家や役人は退場して欲しいと思います。最後に会った方の影響を受けるとは言いえて妙です。昔ポパイでぶつかった人を好きになるキャラがいたことを思い出しました。(笑

投稿: ASO | 2011年5月29日 (日) 18時57分

ソーラー発電の特性は、オーストラリア/中国の砂漠地帯等で農業とかへの有効利用が不可能な、だだっ広い荒野への設置が良さそう。送電設備設置が考えにくい山奥への適用も良さそうですね。

地熱/風力その他の再生可能なエネルギー製造施設も特性に合わせた適用がKeyの様です。どのシステムでも、投資する天然資源/エネルギー(建設費用・メンテナンス・安全性等)に対する有効活用できるエネルギーが+に成らないとお話になりません、当たり前の事です。K首相さんに対しての外国からの評価が『又日本から新型のルーピーがきたんだね』と見られるでしょう。
福島原発への政府の対処は、
①目先の利益第一で不完全な安全設計(資本主義の悪い面)及び危機管理の不在
②政府トップが思い付で決めてしまう北朝鮮的な独裁主義で知性が感じられない
③20世紀で証明されたハズの共産主義的なバランスを欠いた方針決定である上に、硬直した日本病的な学習効果が期待出来ない上に重大情報の隠匿体質で役立たず・・・等どこから見てもガッカリ要素の複合汚染。

投稿: 心配性君 | 2011年5月30日 (月) 01時48分

小松左京さんもビックリ…でしょうね!
国民が選んだ政党とか首相とかが国の舵取りを何かやる度に180度見当違いなアクションを行って国家を破滅させる方向にしてしまう・・・小説『日本沈没』は自然現象で国家が危うくなってしまうのに、現実は間抜けなオッサン/おばさんがドンドン危なくしちゃっている・・・オーイ、平成の坂本竜馬(純国産の人物に限定)出てこーい!

投稿: AZ生 | 2011年5月31日 (火) 19時14分

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