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2011年6月29日 (水)

自然エネルギーと、それに群がるゾンビ達

菅総理が2011年度第2次補正予算案、公債発行特例法案とともに、再生エネルギー特別措置法案の成立と退陣を引き換えにする事を明らかにしました。国民も国会も支持しない死に体の首相が法案を人質に国会に立てこもっている絵が浮かびます。ゾンビの最後の抵抗でしょうか。

またこのゾンビはOECD設立50年記念フォーラムで、また妙な演説をしたらしいのですが、民主党は党や閣僚の統一見解ではなく、代表が勝手に何を言ってもいいという世界的にも珍しい政党です。大臣から「聞いてねえよ」という台詞を何回聞いた事でしょうか。(笑)

鳩ぽっぽの物真似だけがうまい鳩山さんと言い、国益を損なう個人的見解をろくに検証もせず、公の場で約束し突っ走るのは何か裏があると見るべきです。今回の場合は世界的に公約した事を盾にして国会を中央突破する算段なのでしょう。ない知恵絞ります。。。

鳩山さんのCO225%削減は、条件である米中が追随しない事や、今回の原発事故関連で事実上消え去ったと判断出来ますから、問題は20年までに自然エネルギーによる発電を20%にするという空手形です。おまけに1000万戸の住宅に太陽光電池の設置と言うお土産までついています。

まず検討すべきは、問題となっている原発をいつまでにどの程度減らすかです。それによって目標値が変わります。次に原発を全廃した場合に、何年までにどの程度の電力が不足するのかと言う時系列的検証が必要です。

その上でないと、代替エネルギーの配分が決まりません。いつまでにLNGを何%、風力を何%、太陽光を何%と言った具合です。そこで開発時間と変換効率、費用を加味して複合的に決めて行く緻密な作業が必要となります。

ですから、最初に太陽光発電を住宅に1000万戸という、「数字ありき」はあり得ないのです。しかも変換効率が最悪で、コストもバカ高いものを優先する理由はありません。業者との癒着を疑われても仕方がないのではないでしょうか。

そもそもソーラーパネルの一般家庭用1ユニット200ワットで15〜7キロもあります。18枚の設置で300キロにもなるのです。さらに取り付けユニットが100キロを超えますから、屋根の上には400キロもの重量物が乗っかる事になります。

これで耐震基準を満たせる家が何軒あるのかは知りませんが、重さで潰れてしまったのでは何にもなりません。よっぽど頑丈な家でないと難しいのではないでしょうか。助成金は無理をすれば出せるのでしょうが、それだけの資金があれば、もっと廉価で高効率な発電装置が手に入るのは明らかです。

この家庭用ソーラーパネルだけでなく、さらに耕作放棄地にまで食指を伸ばしているゾンビの仲間がいます。この妙に仲のいいゾンビネットワークこそが民主の本質であり、諸悪の根源ではないでしょうか。

これに関しては池田信夫氏がアゴラの記事で分かり易く解説されていますので引用します。

「農業利権を食い物にするソフトバンク」

鹿野農水相がソフトバンクの太陽光発電所に飛びつくのは当然だ。全国の耕作放棄地は38.6万haで、農地の9.7%が遊休化している。これは補助金を払って減反させているためで、その額は年間2000億円。維持管理も大変だから、これをSBが借りてくれるなら、無償で提供しても助かる。それが34もの道府県が「自然エネルギー協議会」に参加した理由だ。他方、SBにとっては耕作放棄地を無償で使うことによって用地買収が必要なくなり、固定価格買い取りで利潤は保証される。

しかしこの構想には、多くの難点が指摘されている。最大の問題は、耕作放棄地が山間部などに点在し、太陽光発電に適した広い土地がほとんどないことだ。孫氏は「発電所に適している1割ほどを使うだけだ」というが、そういう広い平地は大規模農業にも宅地にも適している。

しかも農地の取引は農地法で禁止されているので、農業委員会の許可がなければ転用できない。農家にとっては、何も仕事をしないで減反補助金がもらえる現状が最高なので、これを高度利用するインセンティブもない。株式会社の参入も禁止されているので、企業が農地を高度利用することもできない。それを行政がSBに独占的に使わせるのは、補助金で借り上げた土地を無償で供与するようなもので、不当な利益誘導だ。

これでお分かりでしょうが、莫大な利権にゾンビどもが群がっている図が透けて見えます。日照時間の短い日本で、他の国が見放しかけているローテク発電に、一部の業者とゾンビだけを利する為に莫大な資金をつぎ込む意味はありません。しかも国内発注なら未だ許せますが、ローコストの海外へ発注するのでは納得する人はいないのではないでしょうか。

以下、民主党の少ない良識派川内議員を岩上安身氏が日本の電力の実情について、インタビューした記事の抜粋です。

原発なくとも、火力・水力フル稼働で6000万Kwあり、「ガスコンバインドサイクル」という、原発の倍の熱効率の、優秀な発電機がある。先月末、猪瀬直樹副知事が視察に行った川崎天然ガス発電所は、ガスタービンと蒸気タービンを組み合わせた、このコンバインドサイクル方式により、火力発電所の発電効率40%を大きく上回る59%で発電。二基で八十五万Kwと、原発一基相当の出力を誇っている。

立地は六万平方メートルと小さく、排熱回収ボイラー内の装置で窒素酸化物(NOx)を水と窒素に分解し、環境への負荷も少ないといわれている。代替エネルギーとして石原都知事も注目している。

さらに、電力の自由化が起こってから、電力供給可能な個人事業者がIPP、PPSなどによる発電が可能、電力会社が用意した発電機以外にも電力供給源はある。これを埋蔵電力という。

当初より、計画停電さえ、本当にする必要があったのか疑問だったのですが、この記事が本当だとすれば、いたずらに節電を呼びかける国と電力会社の国民に対する背任の罪は重いと言わざるを得ません。

勿論、石油や石炭による発電が未来永劫続けられる筈もないし、環境問題からも自然エネルギーへの転換はなされるべきなのですが、プライオリティを考えた時に、もう少し頭のいいやり方はある筈です。

拙速に利権獲得に動くゾンビ共が権力を握っている限りあり得ないのかも知れませんが、このいかがわしい体制そのものを破壊するところからスタートを切らなければならないようです。


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コメント

K首相もSB社のSさんも、トンでもない日本破壊の輩!日本国の天敵。をおーい、亀井さーん、平沼さーん、何とか本来の“力”を出してくれよー、頼りにしてまっせ~。
自民党も国家の一大事なのだから今頑張らなくてどうする!国難を乗り切ってくれーい。

投稿: AZ生 | 2011年6月29日 (水) 13時38分

菅総理は日本を韓国(北朝鮮かも)の植民地にしたいとしか考えられません。残念ですが、中国は韓国も北朝鮮も日本も(沖縄、台湾も含めて)属国にするつもりですよ!中華思想を思い出して下さいね、菅さん。

投稿: 心配性君 | 2011年6月29日 (水) 16時03分

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