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2011年6月27日 (月)

後を絶たない、危機を煽り、詐欺まがいの商売をする人達(前編)

先週土曜日の日経新聞の広告欄に酷い広告が載っていました。元モルガン銀行東京支店長、Fさんが書いた「マネー避難」という本の広告です。「震災による国債乱発で円は確実に大暴落する。現状をす知るものだけが救われる。」というサブタイトルが示すように、危機を煽って本を売り一儲けしようという、いわゆる「トンデモ本」の一種ではないでしょうか。

TV司会者の辛坊さんといい、この手の本は多いのです。特徴は情緒的、且つ煽動的ですが、大抵具体的、数字的根拠が示されません。煽るだけ煽って、売り逃げしようという魂胆としか思えないのです。読者の不安心理を悪用したやり方は、詐欺もどきとさえ言えます。日本人の風上にもおけません。

この本も、中身は容易に察しがつくので読む気もしませんが、広告では刺激的な言葉が並びます。中でも「分不相応に贅沢だったこれまでの生活、豊かさを先取りしてしまった日本」には驚かされました。アメリカの間違いではないでしょうか。

違う違う、全く逆だ。(笑)むしろ外圧と、間違った金融政策により、分不相応に貧乏にされてしまったと言うべきなのです。ここは断言出来るところです。その証拠にアメリカは対外負債が山のように膨らんだのに対して、日本は対極の貸す側、すなわち大幅な黒字なのです。お金を使ってこなかった、いや贅沢をしなかった証と言えます。

日本は朝鮮戦争特需後バブルまでは絶好調でした。特にプラザ合意の85年までは順風満帆、バラ色の未来に日本人は皆希望を抱いていたのです。これから起こる壮絶な日本叩きを何人の人が想像したでしょうか。

"Japan as No,One"や"If Japan Can Why Can't We"とおだてられ、私も含めて有頂天になっていた日本人に、油断がなかったのかと言えば、否、全くの無防備であったと言わざるを得ません。特に見過ごされていた点は海外からの警戒の視点でした。

80年代に入り、順調に発展を続ける日本経済に危機感を抱いた米は、あの手この手の干渉を開始します。まず輸出が好調な日本に対しプラザ合意で円高を容認させたのです。85年からの2年間で円は1ドル250円から120円へと、約倍になります。

これで普通の国ならご臨終ですが、円高を克服してなおも成長する日本に対し、米は、ご存知のように、かつての繊維のように鉄鋼,テレビ,自動車,そして半導体と干渉を繰り広げます。特に酷かったのは当時花形の半導体です。米は何と技術開示と市場規模のの20%の輸入枠を押し付けたのです。

時の通産省は、「通産省国売り物語り」にも記されているように抵抗を試みるでもなく、あっさりと飲んでしまいます。日本組みやすしと米が思っても無理はありません。

その後は、韓国や台湾にも技術情報が流れ、80年代に90%以上のシェアを誇った日本半導体の優位性は急速に失われて行きました。圧倒的に強い分野は狙い撃ちにされるという見本ではないでしょうか。

さらに日本が開発中の、マイクロソフトのOS(ウィンドウズ)と真っ向からぶつかる、日本オリジナルOS(Bトロン)が学校用に無料での提供を前提とした事に対しては非関税障壁だと言い出す始末です。スーパー301まで出して来る念の入れようには、米の焦りが如実に表れていました。

何とこの件、マイクロソフト始め、なぜか現SBのSさんからの妨害、さらに国内からの抵抗にも遭います。最後は御巣鷹山の日航機123便の事故で開発担当者17名を失った松下は開発を断念せざるを得ませんでした。なんと後味の悪い結末でしょうか。

続いて90年にはいかにも不自然なバブル崩壊が起き、政府や日銀の無策から長〜い、デフレを主体とするバランスシート不況時代を迎えます。それでもなお経済成長を止めない日本に対し、クリントン政権は日米構造協議に続き95年から年次改革要望書なる奇怪な内政干渉を編み出し、無理難題を押し付けるのです。これが奏功したかどうかは分かりませんが、この頃から日本弱体化は急速に進んで行きました。

他にも大企業を狙ったセクハラ訴訟や日本サボタージュ事件は山程ありますが、上記だけでも十分ではないでしょうか。(笑)これで普通にやって行ける方が不思議です。日本異質論は、護送船団方式より、そこを見て言うべきかも知れません。(笑)それでも日銀がまともであったなら、この体たらくはなかったのです。

長くなりますので、明日に続きます。是非ご期待を。


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