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2011年8月31日 (水)

円高、そのものが問題な訳ではない。

菅直人首相が、唐突に朝鮮学校への高校無償化適用の審査再開を指示したことに対し、反対してきた拉致被害者の家族らは「拉致問題を解決する気がなかった 表れだ」と反発と失望を深めている。「北朝鮮に対する下心の表れではないか」。専門家からは去りゆく首相に対し、そんな声も上がった。(産経新聞ニュース)

北朝鮮系の政治団体へ6250万円も献金し、拉致実行犯(シンガンス)の釈放嘆願書に署名する人が、拉致問題に熱心な訳はありません。全くその逆です。北の工作員と言っても言い過ぎではないのです。総理の座を退いたら逮捕されるのではないでしょうか。日本が健全な法治国家であるならば、という前提がつきますが。。。

それにしても、この厚顔無恥さには、ほとほと呆れます。最後っ屁が臭いのなんのって。(笑)そろそろ国民も気がつかなければいけないのですが、未だに民主党支持者がいると言うのが信じられません。野田総理で内閣支持率が、また少し上がるのではないでしょうか。

ところで、その野田さん、円高対策をしっかりやりたいと言っていましたが、どういう意味でしょうか。また為替介入をやると言うのではないでしょうね。それをやった途端に米傀儡を暴露するようなものです。現体制下では、他にこれと言った手もないので、また国富が米へ流れるかもしれません。

そもそも変動相場制による為替システムと言うのは、貿易のインバランスを調整する為のシステムです。一国だけが強くなり過ぎるのを防ぐ、言い方を変えれば経常収支の黒字を溜め込ませない為のシステムなので、介入するという事自体が、その趣旨に反するのです。

経済弱小国が自国通貨が安くなる事を恐れて介入するのなら未だ分かります。インフレを極度に恐れるからです。ところがデフレの国が、自国の通貨が強くなり過ぎる事を恐れると言う意味が既に分かりません。しかも経常黒字の累積である対外純資産が世界一の国がですよ。。。日本経済の歪な姿が浮かび上がります。

円高だと輸出産業が大変だと言いますが、本当にそうでしょうか。筆者は、その理屈は甚だ怪しいと思っています。その根拠は輸出品目にあります。日本からの輸出品のメインはドイツと同じような構成で、工作機械などの資本財、半導体などの生産財が70%以上を占めるのです。自動車中心の耐久消費財を遥かに凌駕しています。

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それは今回の震災で生産財の供給(サプライチェーン)が滞り、世界中の企業が生産をストップした事からもよく分かりました。つまり優秀な日本製の部品、材料は高くても売れるのです。従って為替の影響は受け難いと言えます。

余談ですが、最近アメリカ始めフランスやイタリアの車が故障しなくなったのは日本製電子部品を使うようになったからだと言われていますが、逆にドイツ車は自国製電子部品を使うので、相変わらず電気系トラブルが絶えません。

それでも完成品は為替の影響を受けるじゃないかと言われるかも知れませんが、ここも安い商品に関しては現地生産化が進んでいます。あえて、競争しなければならないカテゴリーに固執する事はないのです。

ハイブリッドカーなどの他国では作れない高付加価値消費材を持って来れば、数パーセントくらい価格が上がろうが関係ありません。ちょっと前はアメ車救済の為に逆インセンティブ(プレミア)をつけていたくらいですから、為替の影響などは軽微と言えます。

と言う事は、輸出が大して問題がないなら輸入品が安くなるメリットを大いに享受すべきではないでしょうか。物価が下がります。それをデフレ要因と言ってはいけないのです。それは余りにも途上国的、あるいは負け組的発想です。

ただ、だからと言って長期的に上がり続ける円高を放置するのも問題です。輸出企業が不必要にコストを下げる努力をするからです。経営者がど〜んと構えればいいのですが、株主が怖いのか、あるいはサービス精神旺盛なのか、自ら墓穴を掘るようです。やむを得ない面もありますが。。。

結局コストを下げる為には人件費を抑えるのが一番なので、給料が上がり難くなります。これが民間におけるデフレの主要因ではないでしょうか。経営努力の結果は内部留保が240兆円にもなるというのに給料はさっぱり上がらず、割を食うのはいつも一般社員という事になります。

なぜそういう悪循環に陥るのでしょうか。筆者は一番の原因は、どこかの傀儡である政府、マスコミ。官僚組織によるサボタージュとプロパガンダだと思っています。

事実、不自然にバブルが崩壊した90年以降も日本のGDPは伸び続けました。95年のGDPは今より多い526兆円もあり、人口が3倍近い米の71%にも及んでいるのです。さすがにこれを見た米はクリントン時代、年次改革要望書なる奇怪な内政干渉で、日本を痛めつけます。

この頃から日本の政治家や官僚の質も劣化して来ました。(マスコミは元々質が悪かった・笑)傀儡しかトップに立てないシステムが出来上がったのかも知れません。国のトップがサボタージュをして、マスコミがプロパガンダを流す、国民が正しい判断が出来る筈がないのです。

その中で最も悪質なものは、内需は期待出来ないと思い込まされた事です。20年に渡って騙され続けています。日本のような、天然資源系以外、何でも国内で揃う国が内需を拡大出来ない筈はありません。

すなわち、本来GDPを拡大し、内需メインで廻して行けば必然的に外需依存は減ります。為替も安定するのです。その逆をやるから為替が安定せず、内需が伸びないのです。

その結果として、国内における付加価値は相対的に凝縮されますから円高圧力がかかり、世界から見れば(ドル換算すれば)、大変なGDP と言う事になります。しかし国民はその恩恵を殆ど受けません。

因に1ドル76円と仮定すれば昨年のGDPは6兆2500億ドルになります。これは中国の5兆8783億ドルを抜く事になりますが、そういう意味で今年は再逆転もあり得るのではないでしょうか。

米で言えば、1990年の米GDPが5兆8000億ドルで、2010年が14兆6600億ドルになります。

日本の90年が約3兆ドルですから、成長率で言っても対90年比で日本の場合、名目で108%、実質で136%になります。米153%に対して、差はあるにしても、さほど見劣りしません。

この数字をそのままにしてレートを100円にすれば日本のGDPは昨年で625兆円(名目)実質で700兆円と言う事になるのです。少しリーズナブルな数字に近づいて来ました。

もうお分かりでしょうが、為替レートの差分、確実に日本人は損をしたという事になります。昨年でいえば225兆円も少なかった訳ですから、大変な事ではないでしょうか。これをプラザ合意前のレート(1ドル250円)で計算すれば、昨年でさえ米を抜く事になるのです。いかに日本に政治力がなく、金融政策も無策であったかが分かります。

これを為替レートによって輸出の取り分が減ったから、とは解釈しないで下さい。輸入も上がりますからプラスマイナス(純輸出)で言えば大きな数字にはなりようがありません。あくまでも内需の伸びを抑えて来た事が為替レートを上げ、国富を失なわせるという最悪のシナリオとなったのです。

いずれにしても、為替で価値を上げるより、名目GDPを増やした方が100倍メリットがあるというのに、それを阻む勢力こそ国民の敵です。だからと言って、筆者は円高を否定するものではありません。

この円高下でも内需を拡大さえすれば、名目GDPは拡大可能であると言いたいのです。それでこそ世界の覇権を握る事になります。

話しが散漫で分かり難かったかも知れませんが、この件、もっと突っ込んで行きたいと思っています。

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コメント

低偏差値、経済ド素人の自分からすれば、もしかすると日銀の「愛国的」なエリートの面々が、日本の潜在力を知っているがゆえに、独り勝ちして世界から嫉妬を受けて攻撃されないように、陰に陽に日本が強くならないようにと策をめぐらしているのではないのか?なんて思ってしまいますね。
ありえねぇ~w

投稿: 大阪乙 | 2011年8月31日 (水) 01時05分

菅さんってやっぱりNK国の為にしか生きていないのね!災害地を見殺しで、どの面さげて日本で生きていけるのでしょうか?日本の検察がんばれ、あ、もう既に検挙の為の調査を開始しているって。

投稿: 心配性君 | 2011年8月31日 (水) 21時13分

> あ、もう既に検挙の為の調査を開始しているって。
これ↑ホントならうれしい。
悪は滅びるべき。

投稿: | 2011年8月31日 (水) 23時19分

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