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2011年8月 3日 (水)

日本経済が、一位になれない理由

あの清廉潔白にして純心無垢な日本の宝「なでしこジャパン」(ちょっと言い過ぎか/笑)が民主党の姑息な人気取り策に利用されるようです。「国民栄誉賞」を与えて、国民のご機嫌を取ろうとは、魂胆が見え透いているだけにおぞましい限りです。

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いえ、なでしこそのものに対する価値は、そんな事をしなくても、いささかも減じる事はありません。各方面から引っ張りだこだし、なでしこリーグの観客動員数も記録的です。やはり一位と二位の差は大きいようです。

ゴルフだってそうです。優勝者は記憶にも記録にも残りますが、二位では優勝の半分の賞金以外何も残りません。従って、単純に一位の半分の価値ではすまないのです。そこには天と地程の差があるのではないでしょうか。

簡単に「二位ではいけないのでしょうか」と言って顰蹙を買った人もいましたが、二位を狙っていたのでは永遠に一位の座は巡って来ません。経済でも一位になる事を放棄したが為に二位の座からも滑り落ちた日本ですが、その主要因は一位(覇権国)になりたがらない政府や官僚にありそうです。

さて、その経済の話です。前々からデフレ脱出と財政健全化の特効薬として丹羽春喜教授などが提唱している政府紙幣の発行ですが、異を唱える人も後を絶ちません。

東大経済学部を出て大蔵官僚となり、現在は一橋大学院の助教授であるSK氏によると、政府紙幣の発行は、回収時に同額のコストがかかるので全く意味がない事になるそうです。(以下、日経ビジネス「政府紙幣発行で財政再建可能のウソ」からの抜粋)

直感的に言えば、流動性の罠の間は安い製造コストで印刷した紙切れを例えば政府紙幣1万円として大量発行することで利益を得ることができるが、流動性の罠を脱する際には政府は同じ紙切れを1万円で回収しなければならないので、損失が発生するのである。

氏はばりばりの増税や歳出削減による財政再建論者のようですが、国家財政は黒字でなければならないと考えているから話がややこしいのです。対外純資産さえ黒字であれば、国内の資金配分は誰が赤字で誰が黒字でも大した問題とは思えません。問題にする方がおかしいのではないでしょうか。

律儀と言うか、頭が固いと言うか、学問だけを机上で追求すれば、こういう風になるという見本かも知れません。現役財務官僚も同じような考えであるとすれば、日本の未来は暗いです。永遠にデフレから脱却出来ないかも知れません。あるいは緊縮財政で供給力が先細りになり、本格的なインフレ時代を迎えた時に、それ見た事か、とでも言うのでしょうか。

いえ、度素人の私がプロ中のプロをつかまえて、異論を唱えるなんて思い上がりにも程があるのでしょうが、素人なりに、どう考えても氏の考えには納得が出来ないのです。マクロを語りながらミクロなテクニック論に走り過ぎて、肝心な事を見逃してるような気がしてなりません。

まず、第一の疑問は政府紙幣は1万円札を発行すると決めてかかっている事です。何でそんな大変な事をしなければならないのでしょうか。例えば100兆円必要であれば、100兆円札を1枚刷ればすむのではないでしょうか。それが例え小切手もどきであっても何の不都合があるのか分かりません。

政府が発行する100兆円札を1枚、日銀の政府当座預金に入金すれば、通帳?にゼロが14個並ぶだけの話です。それで資金調達は完了します。後は適当な時期に適当な額を使うだけです。

第二の疑問は妙にインフレを恐れている事ですが、インフレ気配があれば金利の引き上げ等の質的な金融引き締め策を講じればいいだけではないでしょうか。高度情報化社会にあってインフレを制御出来ないなどと言うのは、自らの無能を証明するようなものです。

それでもマネーサプライが増え過ぎるじゃないか、と言うならば、通常の国債発行の方がよっぽど増えるのではないでしょうか。国債発行で吸い上げた資金はすぐに予算として消化され、国民に還元されます。更に利払い、償還と続けば、借り換えせずにまともに償還した場合、償還費プラス利払い分のマネーサプライが増加するのです。

あるかないかも分からない将来のインフレを恐れて、発行した政府紙幣を回収する事を前提で考えるより、経済規模を拡大する事を前提として考える立場なのに、この消極的な姿勢は納得出来ません。

そもそもは、抜群の人的自然的環境下にあって、今や世界に冠たる日本の技術力、開発力、供給力を理解していない事から、こういう致命的な間違いに陥るのでしょうが、今現在日本よりポテンシャルの高い国があったら教えて欲しいものです。

本当に、チマチマしたところしか見ていないんだから。。。(笑)おかしなところがあれば、遠慮なくご指摘下さい。

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コメント

≫日本経済が、一位になれない理由
仮定①一位になろうという目標を持った事がない政府と官僚・・・現政府の外国優先の不可思議な正当は別として、政治家がすくなくて、政治屋(二代目・三代目議員が多すぎる)が多い。国家の将来展望とか原点の見直しが無い。官僚は自己の領域の利益・存続ばかり考えていて、国家/国民の事を考えていない・・・M主党は科学技術とかハイテク技術が磨ける国防予算を削りに削っている。

仮定②日銀とか財務省に想像力とか柔軟性が無い・・・制度疲労が顕著。先進国でデフレから脱出できないのはN国だけ。

仮定③B国のポチの居心地に慣れきってしまっている政府と国民(自分も含めて)。国防意識が極めて希薄な政治家と国民が外交を弱くして、海外経済活動を阻害している。純国産の海外油田開発は外国の邪魔にやられっぱなし。

仮定④TVとか新聞(全国紙)がK国/C国に乗っ取られていて、近隣国による洗脳がかなり進んでしまっている。

ま、一国民の理解するところが以上です。

投稿: AZ生 | 2011年8月 3日 (水) 16時13分

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