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2011年8月10日 (水)

次々と明らかになる、知りたくもない事実

旧日本陸軍航空隊搭乗員 、本田稔さんは、かねてより大村飛行隊の「紫電改」搭乗員だったことから長崎への原爆投下を防ぎ切れなかったことで、強い自責と自戒の念を持ち続けてきたという。
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本田さんは、昭和20年8月6日に兵庫県から長崎に向け飛行しているとき、広島への原爆投下に遭遇したという希有な体験を次のように語っている。

「原爆炸裂のきのこ雲を目撃し、機体が一気に吹き飛ばされしばらく操縦不能になって500mほど降下した。ようやく体勢を立て直したら、今見たばかりの広島の街がなくなっていた。頭がおかしくなった。現実かどうか見当がつかなかった」

本田さんは、高度1万mまで上昇できる「紫電改なら、難しいことは難しいけれどB29を撃墜したり追い払うこともできる」、「出撃命令さえ出していれば、絶対、長崎は爆撃されていない。僕は確信しています。それだけは」と語ったあと、参謀本部が5時間前には(長崎への)原爆投下の情報を掴んでいたことをNHKの担当者から聞くと、

「なんで命令を出さないんや。(しばらく沈黙)これが日本の姿なんですかね~。こんなこと、また起きるんじゃないですか?こんなこと許しとったら・・・」
NHK「原爆投下 活かされなかった情報」

これはまた凄い内容ですが、参謀本部は空襲警報さえ発令しなかったのは、どういう理由からなのでしょうか。今となっては真実は闇の中かも知れませんが、こういう知らされざる事実は、今後も続々と出て来るのではないでしょうか。

しかし、参謀本部が知っていたという事は上層部のかなりの人達が知っていた可能性を排除出来ません。新型爆弾の威力を過小評価したのか、結果を見たいという誘惑に勝てなかったのか、いずれにしても罪深い事に変わりはないのです。

これではアメリカだけを責められません。いつも犠牲になるのは庶民で、その陰で、知らん顔の、あるいはほくそ笑んでいるかもしれない連中がいると思うと、はらわた煮えくり返ります。

まあ基本反日のNHKですから、どういうニュースソースによるものなのかを見ないと軽々な判断も出来ませんが、知りたくない、いや知らないままでいたかった情報ではあります。

66年の月日を経ても、福島原発に見る政府や関係各機関の動きを見れば、何となく分かるような気がしますが。。。それにしても放射線による人体への影響が、被爆国でありながら全くデータとして活きない、あるいは学問的にも確立されていなかったというのは情けない限りです。知りたくもない事実です。

知りたくないと言えば、あの超大国の衰亡という胡散臭い事実も、知りたくもないのですが、数字だけを見れば絶望的です。デフォルトの危機は回避しても、利払いにも窮しているという事実は変わりません。

それは、我々日本人が散々貢ぎ、また貸し付けて来たものが、金利はおろか原資さえも受け取る事が出来ないかもしれないという深刻なものなのですが、報道する側のゆる〜い姿勢は解せません。

政府や日銀も為替に対する介入姿勢を崩していないという事は、ざるに国富の垂れ流しを続けるという事になり、それは日本国民に対する明らかな背任行為なのですが、国民も、なぜかのんびり見ているようです。

リーマンショックや3.11に遭遇し、危機に対して鈍感になってしまったのでしょうか。何か段階的に感性を鈍らされているような気がします。こういう事にだけは慣れたくないのです。

さて、今日も円高が続いているようです。株も急降下していますが、この事自体は大きな問題とは思えません。基本金余り大国で内部留保が240兆円もある国です。株は売るまでは損が確定しないので長い目で見ればいいのです。

しかも幸いな事に円高ですから、世界のコモディティ価格の上昇はハンデになりません。輸出のリスクは国内に振り向ければいいだけなので、政策次第と言えます。このように考えれば日本への影響は限定的と言えるので、取りあえずは、あたふたする必要もないのですが、肝心の財政再建派しか廻りにいない菅総理が辞めない事には話は進みません。

それに関しては野田財相が民主党代表選に立候補する為に、辞める辞めないと騒いでいるようですが、財政規律などと公言して憚らない経済音痴が総理になっても現状と何ら変わりません。それに世界的経済危機だというのに財相の座を放り出す神経もよく分からないのです。

あ〜〜ここまで日本には人材がいないという事実も知りたくはなかったです。しかし国民は、こればっかりは知らなければいけないんじゃないでしょうか。

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コメント

≫これはまた凄い内容ですが、参謀本部は空襲警報さえ発令しなかったのは、どういう理由からなのでしょうか。

・・・日清、日露戦争に勝利を収めた軍部は自信過剰に陥っていて、参謀本部とか陸軍/海軍も一種の官僚でしたが、すでに日本病にしっかり罹っていました!日本軍は兵隊クラス・・・世界でトップレベルの精強、軍のトップはその頃では年功序列で合理的な判断が出来ない状態、中間は上からの圧力にめげずに頑張っている・・・あれッ今の官僚、政治屋どもと一緒ですね。国難に対処せずに政争に明け暮れ・・・国民/国土がどうなっても気にしていない状態ですね。

投稿: 青うさぎ | 2011年8月10日 (水) 16時43分

日露戦争の勝利及び太平洋戦争での日本の敗戦は、結果として東洋人を含む有色人種を白人による植民地支配から解放した歴史的事実を忘れてはいけませんよ、青うさぎさん!
日露戦争で日本が負けていたら、日本は勿論、中国/韓国あたりはロシア帝国の属国になっていた可能性が大なのですよ。

投稿: AZ生 | 2011年8月10日 (水) 17時18分

この番組見なかったので詳細はわかりませんが、NHKが言っているからといって、いやNHKが言うからこそ鵜呑みにはできませんね。これから保守系オピニオン誌が追跡検証みたいなのをやるでしょうから無学な僕はそれを読んで判断したいと思います。この番組の再放送も必ずチェックしなければいけませんね。
いやぁそれにしても毎年毎年、よくもまあ夏になると反日反戦特集やるよなNHK。小出しにしてるがごとくこういう新ネタが毎年出てくることに驚く。

投稿: 大阪乙 | 2011年8月11日 (木) 00時02分

再放送は8日にすでにやった模様ですorz
ご参考までに・・・

投稿: 大阪乙 | 2011年8月11日 (木) 00時08分

NHKと朝日新聞の共通点・・・上から目線で視聴者、購読者に対応している気配を感じてしまいます、私にとって。(B層の皆様、頭/知性が遥かに上等なワタクシがキミ達に教えてあげています・・・的な感じ)。朝日新聞の“天声人語”と言うタイトル名を見るといかにもその様なイメージを受けてしまいます。マスメディアはあくまでも客観的事実を伝えてくれればそれでOK・・・ですよ、うん。

投稿: 青うさぎ | 2011年8月11日 (木) 00時36分

≫旧日本陸軍航空隊搭乗員 、本田稔さんは、かねてより大村飛行隊の「紫電改」搭乗員だった・・・

あの~、完全に余談なのですが、太平洋戦争末期に川西が製作した「紫電改」ですが、設計主務を担当された菊原静男さんが、戦後設計監修された≪イーグレット号≫角胴/ゴム動力でセスナより格段にカッコいい模型飛行機を、兄貴がウチで作ったのですが私も手伝いましたっけ。置いた状態/飛んでいる姿も美しく深く感動しましたっけ。

投稿: Carly | 2011年8月16日 (火) 18時56分

あの~、完全に余談なのですが・・・模型飛行機≪イーグレット号≫ その2 

「紫電改」「二式大艇」等の設計主務を担当された菊原静男さんが、戦後設計監修された、角胴/ゴム動力でセスナより格段にカッコいい模型飛行機≪イーグレット号≫を組み立て完成し、兄貴と私で九段高校のチョイ下、暁星学園向え側の富士見小学校校庭で飛ばした時の追憶を記述させて下さいませ。約60年前の晴れた日曜日、、、小生は

・・・朝礼時とかで使われる高さ1メートル位の台を航空母艦に見立てて、動力の糸ゴムを目いっぱい巻いた(その頃はゴムをまくワインダーはまだ存在していない)プロペラを左手でおさえ、右手は胴体後部を持って、主翼にペラの後流が充分に当る様にして、一定の穏やかな迎え風が安定した瞬間に発艦。ブーンというペラの音も勇ましく機体は約+5°の上昇角度を保持し・・・校庭の上空7~8mで一周して上手く接地・停止しました。自分達が作った飛行機をほゞ真下から見上げた感動は忘れがたい思い出です。姿の美しいものは性能も安定性も優れている事を実感した瞬間でもあったのです。ではまた・・・

投稿: Carly | 2013年11月11日 (月) 06時34分

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