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2011年9月 2日 (金)

明らかな嘘を書き、国民をミスリードする新聞はいらない。

8.21デモの事を、「韓国が上手くいっていることに対する嫉妬ですね。日本の狭さを世界にアピールしているようで恥ずかしい限り。」 と言っている人がいるようですが、何と言うノー天気なおバカさんなんでしょうか。こういう日本人が多いのかもしれないと思って、ゾッとしました。

一々反論するのもバカくさいのですが、一言だけ言わせてもらいます。韓国経済が好調などというのは、マスコミの報道を鵜呑みにして、事実が全く見えていない事の証でしかありません。

そのマスコミが問題だからデモをしたのです。シュプレヒコールも「偏向報道をやめろ〜」というのがありました。さらに、たかが韓流ごときに、大の男(女も)が目の色変える筈がありません。そんな中身のない作られたブームはすぐに廃れます。

実は韓国経済は発展途上貿易依存国特有の構造的欠陥を抱えていて、1997,2008に続き、最近また通貨危機を迎えているのです。通貨スワップやIMFを通じて、何度も日本は援助していますが、他にそんなに親身になってくれる国があるでしょうか。

感謝されるどころか、反日ぶりに拍車をかける国を、陰になり日向になり、いつも助けているのは日本なのです。日本メーカーに対する特許侵害をし、他国で悪口を言い、日本のビジネスを妨害する国であるにも関わらずです。

人が良いにも程があるのですが、殆どの国民は事実を知りません。マスコミが報じないのでは無理からぬ事ではありますが、ジャーナリストが知らない、ではすまされないのです。前述のノー天気な御人もジャーナリストを標榜するのであれば、口を開く前にもう少し勉強をすべきです。

さて、本日の本題です。今日の日経新聞の社説は「TPP参加へ野田新首相に時間はない」というものでした。いつも日経の社説には呆れたり、がっかりしたりしていますが、このミスリードぶりは大問題です。選択の余地を残していないのですから救いがありません。

まず「日本の経済外交の柱である通商政策が危機に瀕している」ですが、危機って本当ですか?あれだけの災害にも関わらず、相変わらずの貿易黒字ですよ。所得収支を足した経常収支は相変わらず巨大です。危機の意味が分かりません。

これがTPPに参加しない事によって、何か不都合でもあるのでしょうか。自動車始めとする主要耐久消費財は元々日本の関税はゼロです。相手国は物によってはかなり高関税をかけており、元来平等ではありません。さらに食料等の高関税ものは輸出額にすれば微々たるものです。

TPPに参加すれば輸出が飛躍的に増えるかの如く錯覚をしているようですが、自国産業を守る為には、たとえ関税ゼロにしても、非関税障壁という手があり油断出来ません。これに米などから散々泣かされているではありませんか。つまり、日本のような外交無策の国に対しては、法律(でっち上げも含む)などで簡単に締め上げる事が出来るのです。

そういうハンデを乗り越えて現在があります。従って先進国相手には、これ以上の障壁は既に考え難いのですが、それでも十分に黒字を保っているのが偽らざるところなのです。

百歩譲って、例え関税がゼロになり、真の平等が達成されたとしても、これ以上輸出を増やす意味もありません。これ以上、経常黒字国の黒字増を許す環境に世界はないからです。

それはG20やG7で何が論じられているのかを見れば明らかです。それすら分からない経済新聞なら、ない方がましではないでしょうか。

何度も言うようですが、TPPやFTA、あるいはEPAというのは世界平準化、統一化、いわゆるグローバリゼーションへの流れに他なりません。それが日本にどのようなメリットがあるのか見極めるべきです。

折角、外需依存や貿易依存率が小さく、超先進国型で内需の大きい経済システムを逆行させる愚を犯してはならないのです。財政出動によって内需をさらに拡大し、外からの影響を受け難い体質にする事が唯一、日本を救い経済を活性化する道です。それはとりも直さず、世界の為でもあるのです。

前述の韓国のような高貿易依存国は世界情勢や為替の変動の波を被りやすく、絶えずインフレ圧力に晒されます。とは言っても裾野産業が育っていない状況では日本などから資本財や生産財を輸入をしなければ産業が成り立たちません。

輸入して産業を成り立たせる為には、外貨を稼ぐ輸出に精を出すしかない貧乏サイクルに嵌り、国内向けには供給がままならない事になります。従ってヒュンダイのように国内で高く、海外では激安で売るという歪な価格設定にならざるを得ないのです。

国民は、働いても働いても楽にならず、輸出企業だけが潤う事になります。ただ、その潤い分も、実は掘り下げて行くと、日本からの有形無形の富の流出の上に成り立っている事が分かります。

結局、日本が米などの要求に屈してFTAやTPPを推進する事は、誇るべき日本の産業の形である垂直統合型を壊し水平分業を増やす事になりかねません。比較優位理論の実践にもなり、貧しい国にとってのメリットはあっても日本にとっては百害しかないのです。

常に最悪の事態を想定し、一国で自立出来る形をまずイメージする、どうしても足りないものは貿易などで付加して枝葉を付ければいい、そういうシンプルな考えに立った時に「通商政策が危機に瀕している」などという言葉は、どうやっても出て来ないのです。

危機に瀕しているのは正確な報道が出来ない日本のマスコミの方です。

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コメント

≫危機に瀕しているのは正確な報道が出来ない日本のマスコミの方です。
・・・いよいよ日経までインチキ記事を堂々と書くようになって来たのですね。TPP加入は国防力/外交力の脆弱な日本にとって損ばかりなのに・・・えーっと、海外の国家戦略に乗っ取られ放題の国内マスコミ自身がB層になってどうするんだ!マシなのは、サンケイだけか・・・日枝に負けんなよ,フジTV内部の日本人スタッフさん。

日本は米国の手下と半島勢への貢君を両方やってどうするんでしょうか?自立自尊が唯一日本消滅を防ぐコンセプト。

投稿: AZ生 | 2011年9月 3日 (土) 01時25分

8.21デモの事を、「韓国が上手くいっていることに対する嫉妬ですね。日本の狭さを世界にアピールしているようで恥ずかしい限り。」 と言っている人がいるようですが何と言うノー天気なおバカさんなんでしょうか・・・

・・・どうも、日本人は活字になっている文章は鵜呑みにしちゃう傾向(私も含めて!)がありそうです。特に教科書とか有名な新聞などに対してはね。お人好しな民族性全開かな?!最近のマスコミでは新聞社系では自国日本より中国、韓国をヨイショ、TV関連では韓国のヨイショが鼻について気分が悪くなる事が多いです。

投稿: 心配症君 | 2011年9月 4日 (日) 23時00分

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