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2011年11月16日 (水)

早速始まった得意技のゴリ押し。

野田首相がTPP 参加の為の交渉に入る事を表明した夜、首相官邸でキッシンジャー米元国務長官に、その旨を報告しました。今なぜキッシンジャーなのか、なぜ日本にいたのかは謎ですが、それ程アメリカは日本のTPP 参加に神経を尖らしていたという証ではないでしょうか。

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ポチが尻尾を振って、ご主人様に「言われた通りにやりました。褒めて下さい」とでも言ったのでしょう。売国振りを隠しもしない野太い神経には呆れます。日本の事なんてどうでもいい、という姿勢の表れです。

しかし、APEC での言った言わないのゴタゴタには笑いました。日本側の書類に、そう書いてあった(らしい)のですから、米を責める訳には行きません。民主党政権は最初からネガティブリスト(例外項目)を出す気などないのです。

それにしても、日本の意志表明の後、カナダやメキシコが参加を表明したり、フィリピンやパプアニューギニアまで交渉参加に関心を示し、ロシアや中国がブラフをかましたり牽制したりと、その影響力は絶大なようです。

皆、スケベ根性丸出しなのですが、米の次に大きい市場の日本はよっぽど魅力があるのでしょう。日本人は自分では十人並みと思っていますが、実は絶世の美女なのかも知れません。(笑)少なくとも相手はそう見ています。

しかし、これによって米の思惑が外れる可能性が出て来ました。対象が日本だけでなくなるからです。皆が勝手な事を言って話がまとまらなくなっても、それはそれでいいのではないでしょうか。

ところで米は早速、事前協議を口実として難題を押し付けて来ています。米国産牛肉の輸入規制撤廃や自動車市場の規制の改善、日本郵政の優遇措置見直しを重点3分野として話し合いたいのだそうです。

牛肉と郵貯問題は十分予測出来ましたが、これまで何度も失敗している自動車は意外です。

米国がTPP交渉の事前協議の議題として日本の自動車市場開放を挙げたことが日本側に衝撃を与えている。TPPによる関税撤廃に期待してきた自動車業界にとって「まったく想定していなかった事態」(大手メーカー幹部)だ。

業界内では「言いがかり」(別の大手幹部)との受け止め方が大勢だが、来秋の大統領選を控えるオバマ政権が米国業界の意向を無視できそうにない。日本側は日米自動車摩擦が再燃するかのような動きを懸念している。

米自動車政策評議会(AAPC)も「日本の自動車市場は先進国で最も閉鎖的だ」などと批判。米側はこれまでも、次世代エコカーの有力分野とされる燃料電池車を日本に持ち込む際の手続きが不透明だとして日本側に改善を求めていた。

日本側には、米国車が伸びないのは米側の努力不足だという認識が根強い。2010年の輸入車販売台数に占める欧州車の割合が8割程度なのに対し米国車はわずか4%。業界団体の幹部は「なぜ“アメ車”が日本で売れないのかを学んでいない。学習効果がなさすぎる」と切り捨てる。

米国が日本の自動車市場の開放を求め、1995年に合意した日米自動車協議では、米側が日本に米車販売の数値目標を要望。日本企業の自主計画で要求の一部を受け入れた。(産経ニュース)

関税がゼロの日本でアメ車が売れないのは日本のせいとは言い難いのですが、何を非関税障壁に上げるか分からない悩ましさがあります。売れないのは右ハンドル、左側通行のせいだなどと言い出しかねません。

それで訴えられて(ISD条項)罰金払わされ、おまけに右側走行に変更させられたりしたのでは笑い事では済まないのです。日本のカーメーカーの経営陣は、対米輸出の事しか念頭になかったのでしょうが、思わぬところで足をすくわれかねません。やはりこの問題、慎重が上にも慎重に臨むべきです。

さて、その世界に誇る日本のカーメーカーから12月に世界最高の燃費を誇る車が発売されます。ハイブリッドカーのトヨタ・アクア(下)ですが、10.15モードでは40km/l で、従来のプリウス(38km/l)を上回ります。

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省エネに関しては日本車の独壇場が続きます。来年発売されるプラグインハイブリッドカーでは、燃費という点で圧倒的になるでしょうし、現在開発中である従来の5倍の性能を持つバッテリーが搭載されれば、もう敵はありません。

そういうハイレベルで自由なマーケットでアメ車が売れるとは思えないのです。それを知りながらごり押しをしているのであれば、別の意味で恐ろしい話ではないでしょうか。

まさか日本が対米輸出している数と同等の120万台も買えとは言わないと思いますが。。。(笑)その分は他できっちりやられます。

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コメント

本質を見誤るTPP賛成派と野田氏・・・かな、戦う前から敗れる、太平洋戦争と酷似。

投稿: Z | 2011年11月16日 (水) 10時49分

≫ それにしても、日本の意志表明の後、カナダやメキシコが参加を表明したり、フィリピンやパプアニューギニアまで交渉参加に関心を示し、ロシアや中国がブラフをかましたり牽制したりと、その影響力は絶大なようです。

・・・日本は、発展途上国(そろそろGDP2位の中国へは止めた方が)へのODA/水資源開発を含む農業、工業等の技術援助も惜しみなく貢献して来た世界の優等国家です。今回は韓国への資金的応援をして、西側連合の崩壊を防ぐ行動をとりました。その日本が参入しそうなTPPなら良いかもね・・・と親日的で中国を警戒する(筈の)なフィリピンやパプアニューギニアは考えたのでしょうね。どじょうさんを信頼している訳ではなくてね。

投稿: 青うさぎ | 2011年11月16日 (水) 11時50分

アメリカのいう日本の障害というのは排ガス規制ではありませんか。
昔マスタング(ムスタング)など憧れの目で眺めていた事を思い出します。
三菱は10年ぶりにミラージュをタイで製造して世界へ販売するようです。頑張ってますね。

GMボルトはLG化学アメリカ工場で作ったリチュウムイオン電池が燃えるようでどうなる事やら。
それで韓国GM(大宇)のSUVをGMブランドで日本で売るようですね。

投稿: 八目山人 | 2011年11月16日 (水) 17時17分

アメリカのいう日本の障害というのは排ガス規制ではありませんか。

・・・日本の排ガス規制はザックリ言って、ニア・イコールでカリフォルニア州レベルなので、その仕様を日本向けにすれば、BIG3の量産技術でもOK(コストは勿論UP)でしょうね。 基本的にはマスタング/カマロっぽい豪快な車に一度は乗りたいですが、日本での日常使用では巨大かもしれません。
・・・リチュウムイオン電池はSONYが最初に開発し、量産を実現しましたが、不純物がチョッとでも有ると発熱するようですね。LGでの安定的な製品の量産は難しいでしょう。まあ、どちらさんがやっても困難度は高いでしょうけれど。

投稿: Carly | 2011年11月17日 (木) 01時34分

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