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2011年11月 1日 (火)

貿易のパラダイムシフトに順応しない国は世界に埋没するだろう。

 30日の日曜日、東京では大規模な「日本橋・京橋まつり大江戸活粋パレード」が開催されたが、政治活動でも銀座で日韓スワップ反対デモ、新宿で人権侵害救済法案反対デモ、渋谷でTPP反対デモが実施された。

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このなかで、日韓スワップ反対デモは、日本侵略を許さない国民の会(菊川あけみ代表)が呼びかけた抗議行動で、正式名称は、反政府デモin銀座【韓国5兆円支援なら、被災地を支援せよ!】。排害社、在日特権を許さない市民の会が協賛して実施され、約250人が曇り空の銀座界隈を過激なシュプレヒコールとともにデモ行進した。

この5兆3600億円にのぼる日韓スワップ、事実上の韓国に対する資金支援は、事前にマスコミでは一切報道されず、野田首相・李大統領の会談初日の最初に決められたという、いわば不意打ちのような取り決め。しかも韓国側報道は、当初は日本からの申し入れとしていたが、後に韓国側の要請であると、事実上の訂正を行っている。(花うさぎの「世界は腹黒い」2より)

反政府デモの色彩が濃いのですが、一応参考の為に筆者も参加してみました。TPP や日韓スワップ協定反対が主旨だったからですが、ちょっとシュプレヒコールの内容には引かざるを得なかったのです。

女性の時はそれほどでもなかったのですが、男性に変わって急に過激になりました。ブログに書くのが憚れる程ですから、過激度を想像して下さい。若い女性の参加者も多いので言葉には気を使って欲しいのですが、普通の市民が主体のデモ隊全体の印象からも、過激な言葉は似つかわしくありませんでした。

相手がひどいからと言って、こちらも同レベルまで落とすのは賛同しかねます。あくまでも上品で知的な日本流でいくべきではないでしょうか。そんな事を言っている場合かと言われますが、過激なことを言って解決するとも思えません。

残念ですが、このグループのデモには参加しない事に決めました。次は6日のフジテレビ・デモ(偏向報道糾弾)ですが、こちらは紳士的なデモです。3回目という事もあり安心して参加出来ます。

それにしても報道しませんねえ。マスコミは・・・これまでで明らかになったのは、半島系、マスコミ系、政府系(特に半島にまつわる)のデモや反対集会は無視されるという事です。分かりやすいではありませんか。

さて、本日のテーマ、

連日マスコミを賑わすTPP問題ですが、こちらは報道する事に抵抗がないようです。利害がどちらに転ぶのかよく分からないからでしょうか。(笑)

しかし、コメンテーターの相変わらず日本は貿易立国だから云々というところはひっかかります。実際は貿易立国ではないし、いわゆる典型的な貿易立国であった事もありません。完全に錯覚なのですが、純輸出の1%台という数字が物語ります。

確かに一時的には、そうなりかけた時期はありました。ところが日本の一人勝ちを許さない米の抵抗で形を変えています。つまり海外への生産拠点の進出という投資立国に、とっくの昔にシフトされており、貿易立国と言うよりは投資立国というのが正しい日本の姿なのです。

とは言っても日本国内にある本社が受け取る果実は年に3兆円程度に過ぎず、株や債券への直接投資からの所得収支は円高もあって年間12〜3兆円の黒字に留まっています。

という事は、500兆円にも及ぶGDP の殆どが内需という事になり、内需大国という表現が一番当たっているのですが、その表現だけは絶対に使いたくないと見えて、経済学者やマスコミからは殆ど聞いた事がありません。

もう一つの大きな間違いは、貿易立国だと国が豊かになるという錯覚です。これは他国から利益をいただかないと成立しませんから、赤字国ギリシャが立ち行かないように、貿易黒字の継続そのものが幻想なのです。また他国の犠牲の上に豊かになろうなどというメンタリティは日本人にはない筈です。

ところが現実には日本は慢性的な経常黒字国で積もり積もった対外純資産は260兆円にもなります。間違った概念がこういう結果をもたらしているようです。実際にはこれを使い切るくらいでないと赤字国の赤字は解消しないのです。

つまり、外貨も貿易黒字も溜め込む事に意味はありません。使って豊かになる事が目的だった筈なのですが、いつの間にか溜め込む事に意味を見い出すようになりました。この概念を変えない限り日本は豊かにならないのではないでしょうか。

貿易は世界の平準化を促進するツールとも言えます。リカードの比較優位理論に基づいて得意分野に特化して行く、あるいは一産業内での水平分業化を促進すればするほど世界の貧富の差はなくなるのです。

逆に言えば、フェアに貿易を行うならば、相対的ではありますが、富む国から富まざる国へ所得の移転が進み、逆不公平が生じるという訳です。世界全体では豊かになりますが、富める国、先進国が不利になるのは明らかではないでしょうか。

それを嫌う大国が、怪しげな金融商品をバラまいたり、温暖化詐欺を企てたり、武力を背景に世界を脅かして富の収奪に精を出したりします。その結果は経済構造が歪になりますから大国内貧富の差が進み、悪循環となり、ますます混沌として来るのです。

国が豊かになるという事は、理想論かも知れませんが、輸出を促進したり、いかさままがいの金融で稼ぐ事ではなく、その国の事情にあった持続可能な自給自足経済体制を確立し、各々の分野で付加価値を上げて行く事です。

その過程で、どうしても足りない物は輸入しなければなりませんが、その分くらいの輸出は可能ですから、最小限に抑えた貿易は必要です。海外生産に関しては企業論理では「あり」ですが、自国に貢献する事はないので、程々にするのが安全保障上も望ましいのではないでしょうか。

とにかく、フェアで豊かな日本が得をする事は考え難いので、世界との関わり合いは限定的にするべきです。それが世界と言うより日本の為の新パラダイムではないかと思うのですが、進んでいる方向が逆なのが気がかりです。

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経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

内需と流動性の向上が図られると良い・・・ですね!

投稿: AZ生 | 2011年11月 1日 (火) 14時56分

まずは、自給自足、食料は自前が基本と考えるとして、地産地消をベースに足りない原材料、石油とかは輸入なのかな?・・・あっ、石油が採れる”沖縄で発見された藻”オーランチキトリウムは筑波大の渡辺教授さん達の研究がありましたし、人工的な光合成で水素の生成が成功した東京大学と三菱化学の取り組み等、米英の石油屋に頼らずに日本国内でエネルギーを生産するのが一番ですよね。今度こそ国家の予算をつぎ込むんだぞ解りますよね、政府さん!
まあ、あれこれ課題がありますが、原材料は極力自前で行きたいですね。足りない分は輸入なのでしょうけれど。化石燃料をいつまでも外国に頼るのは危険でしょ?

投稿: 青うさぎ | 2011年11月 1日 (火) 15時42分

あのね≪内需と流動性の向上が図られると良い・・・ですね!≫どころじゃあなくて、東北災害対応ででバンバンどうして金使わないのでしょうか?何兆とかの単位で、この機会に前よりも近代的な効率の良い、都市なり、港湾施設なりを建設しましょう。土壌を洗浄した跡にね(ドジョウも始末しましょう)。

政府は韓国に5兆もプレゼントして、災害地を半年もほったらかしでイイの?サボタージュ??近代国家の政府ですかね???まあ。韓国発デフォルト回避なのでしょうが、日本は自分の身をきれいに(M主党のK,H山、M原その他は不正な金を人さらいNK国に送ったり/貰ったりとかのBKD、原発の永久放射能封じ込めとか。被災地の放射能洗浄、B国押し付けのTPPをハッキリ断るなど!)してくださいよね。
国民が知らない反日の実態 - 人権擁護法案がM主党の手で、成立する前に言いたい事、伝えたい事を言えるのは今の内だけかもしれませんので、ズバズバ言っちゃいます。

投稿: 心配性君 | 2011年11月 2日 (水) 06時13分

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