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2011年11月15日 (火)

なぜ日本はそこまで恐れられるのだろうか。(後編)

昨日のブログで説明不足のところがありました。物とサービスの供給力さえあれば、高齢化社会も恐るるに足りません。医療も同じです。当たり前の話ですが、供給力に見合った資金さえ準備すれば病院や医師不足の問題も解決するのです。

その資金(流動性)は政府が調整出来ますから、状況に応じて必要なだけ円を刷ればいいのです。たかだか紙切れじゃありませんか。もったいぶる事はありません。日本人の力を信じてジャンジャン刷ればいいのです。悔しかったらインフレになるくらいまで刷ってみろってんだ。(笑)円高も解決します。

なぜ、こんな簡単なことが出来ないのかは、深〜い事情があるのでしょうから、当ブログではこれ以上の詮索はしません。それにしても、日本という国は世界から羨まれたり、妬まりたりと大変です。その結果は巨額の富が海外に流れていますが、日本人はボーッとしていて気付いていません。

日本のマスコミしか信じない人には理解出来ないでしょうが、筆者など、世界で日本の技術の優位性をいやという程見て来た人間にとっては、この構図はよく分かります。ですから、今の政府やマスコミが言っている事はまるでデタラメで信じられないのです。

日本の発展を望まない国、あるいは勢力からのバイアスがかかっていると見るのが妥当ではないでしょうか。その為に日本は随分回り道をさせられています。ただ、それはデメリットだけでなく、切磋琢磨というメリットもあったのです。

1ドル360円だった為替レートが75円まで上がる過程で、日本の企業は欧米ライバル国に勝つ為、血の滲むような努力をして来ました。その結果は凄くスリムな体質になっているのです。高付加価値開発力もつきました。それはいつの時代にも悪い事ではありません。つまり高収益体質になるポテンシャルが高いという事です。

唯一恐れなければいけないのは、技術的アドバンテージの喪失と技術漏洩です。この為には政府のサポートは必須です。今のようにデフレと円高が続けば企業は海外に拠点を移し、技術も出て行かざるを得ません。

ある液晶関連部材会社の幹部は『いま日本で作っている材料は中国でも十分生産できるが、3~5年後に市場で評価されるモデルを生み出せるのは日本国内でしかない』と言っていた。

また日本での量産をやめたがゆえに、タイ工場のオペレーションが上手く立ち行かなくなり、数十億の赤字を計上してしまった大手電機メーカーもある。『当時はもうタイで大丈夫だと思っていたが、2~3年後には技術の不足を痛感することになった』とその幹部はぼやいていた。

最先端製品を生み出す技術力は国内の優秀な人材に頼らざるを得ない。円高対策は海外生産・販売で戦って稼ぐことが第一だが、うまく対応できている企業事例はまだ見つかっていない」(東京大学ものづくり経営研究センター特任研究員の中川功一氏)

最悪の場合でも、マザーファクトリーだけは日本に残さなければ、日本の技術の優位性は維持出来ないのです。ただ、前から言っていますように、グローバル化すればする程、技術的アドバンテージによるメリットは薄められます。企業が栄えても国としてのメリットは殆どないからです。

特に貿易に関しては、世界中で盛んになれば成る程、全てが平準化するパラドックスに陥るのです。つまり、ギリシャを見ても明らかなようにに、貿易赤字を垂れ流す事には限界があります。

ユーロ圏ような共通の通貨圏でなければ、為替の調整機能によって黒字国の利益は減額されるのです。逆に赤字国は通貨安になって損害を最小限に食い止められますが、輸入物価が上がりインフレ圧力に晒されるという訳です。どちらにも大きなメリットはありません。

結局、富める国はやや豊かな普通の国に、富まざる国はやや豊かに、普通の国はあくまでも普通のままというような状態になるのです。世界全体で見れば、やや豊かになるような錯覚を生みますが、交易によるロスも計り知れません。

運搬の為に船舶や航空機が海洋や大気を汚染し、膨大なエネルギーを消費します。またウィルスや望まれぬ来客(動植物)による汚染問題もあり、犯罪も国境を越えるのです。

言いたい事は、何であろうが消費に関しては、あくまでも地産地消が原則で、輸出入はイレギュラー、あるいはプラスαにするべきという事です。しかし、その場合、世界が発展しない、あるいは発展途上国と先進国との差が大きくなるのではないかと言われるかも知れません。

その答えは簡単です。発展途上国へは、自立発展が出来るように無償で技術支援をすればいいのです。但し、安全保障上の制限はあります。相手国がいかなるシチュエーションにあろうとも、軍事力の優位性の維持だけは不可欠である事は言うまでもありません。

地球上で、それを可能にする国は八紘一宇の精神を持った日本だけではないでしょうか。競争原理に基づき経済的損得を重視する欧米には、そのメンタリティはありません。従って、その欧米文明に対して異端児である日本は敵であるし、恐れるべき存在なのです。

時間の関係で、ちょっと結論を急ぎましたが、言いたい事はお分かりいただけたと思います。

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