あるブロガーの白昼夢(前編)
西暦2111年夏、稲田首相のもとに三橋財務大臣から三次元スカイプで連絡が入った。また韓国が通貨スワップを要求していると言う。彼女は「もう蹴りましょう」と言っている彼に、少しだけ時間をくれと伝えた。
韓国は95年前に当時、初の女性首相であった稲田朋美首相の時代に竹島から撤退、反日政策を親日策に転換していた。万年経常赤字国で年間3兆円もの対日貿易赤字を抱え、勝ち目のない膨大な件数の特許係争に明け暮れている韓国に選択の余地はなかったのである。
さらにTPP 問題でミソをつけた売国民主政権を倒し、日本の保守派が新自民党を結成、初の党首となった稲田の辣腕によって、媚朝国内勢力は一掃されていた。日本への影響力をなくした韓国は、いずれにしても日本従属へ方針を変更せざるを得なかったのである。
当時の李明博政権は米韓 FTA で国民の支持を失い早期に退陣を余儀なくされた。替わった知日派、朴チャンヒの孫である朴チャント政権は北朝鮮を併合する為にも日本の支援は不可欠と判断し、数少ない親日派を閣内に集めていた。
この事実を報道しないフジテレビは、電波法、出資法その他の違法問題でトップが交代、富士山芸者テレビと改名して再生を期したが、その古いコンセプトと若者のテレビ離れもあって倒産したと言われる。
稲田朋子首相は、稲田朋美議員の玄孫であった。三橋財相も一世紀前にトップブロガーとしてならした三橋貴明の玄孫で、世襲でもないのに代々財務大臣を歴任している。日銀総裁は、これも廣宮孝信の玄孫で代々日銀総裁を継いでいるのは偶然とは言え興味深い話ではないだろうか。
「相変わらず困った国だ。今度は何を条件として飲ませようか。相手にはもうカードはない筈なのに」とつぶやきながら、ベイエリアの夜景を見つめる稲田総理の脳裏には走馬灯のように、この百年の出来事が浮かんでは消えた。
東京湾に浮かぶ新首相官邸のバルコニーから眺める東京は、一世紀前と比べて圧倒的に緑が多くなり、高層ビルが減っていた。首都機能を分散した事で人口が減り、地代が下がったからだ。その結果、ヒートアイランド現象はなくなり、夏でも涼しい風が吹き抜ける。因に大阪は府が廃止され市にまとめられたが、お笑いと商業の中心として栄えていると言う。
思えば、2011年から一世紀に渡って実に色々な事があった。中でも特に大きいのは米からの独立を果たした事であろう。度重なる経済危機を経てドルは崩壊、メキシコ、カナダとの共通通貨アメロに移行したものの、ユーロと同じ道をたどり経済は崩壊、国内は大量の失業者を抱え、恐れていた内戦状態となった。
政治をも動かす一部の強欲な金の亡者が搾取の構造を改めなかった為であるが、一部の軍隊と州兵や警察が為政者の敵に回ったのが誤算であった。為政者側治安維持軍と、国民側抵抗軍との戦闘は熾烈を極めた。
この機に当時の初代新自民党党首、稲田朋美は田母神元幕僚長を防衛大臣として重用、日米安保を破棄したのだが、そこに至るまでには緻密に計算され尽くした田母神のしたたかな深慮遠謀が見てとれる。
実はMDシステムの為の軍事衛星は密かに打ち上げられていた。これによって、世界一の精度を誇る弾道ミサイルの迎撃態勢は万全のものとなり、安全保障上、米の支援が必要のないものとなっていたのである。さらに麻生政権の時に始まっていた独自のポラリス計画が実用段階になり、原潜が常時10隻、公海上で隠密行動をとっていた。
実は麻生が田母神を解任したのは、米他の仮想敵国を欺く為の芝居であった。その陰でちゃくちゃくと日本の防衛システム構築が進められ、民主党政権の時にはほぼ完成の域に達していたのである。
これでは、もうどこの国も日本に手出しは出来ない。その上で日米安保を破棄し、経済的にはエネルギー資源系の一部を除いて事実上の一国ブロック経済に突入、内需拡大に邁進した。初代三橋財務大臣、田村秀雄金融担当大臣、廣宮日銀総裁、中野経産相らの連携による財政出動が奏功した事は言うまでもない。
それによって名目でも年10%前後の経済成長が続くようになり、デフレから脱却した日本は栄華を極めた。100年後にはGDPは500京円にもなり、曲がりなりにも8%成長を続ける二位中国の5倍に達したのである。
財政規律を盾に、資金を出し渋った白川総裁時代とは雲泥の差ではないか。潤沢な国内資金によって輸出に邁進する必要のなくなった企業は国内向けに数多くの付加価値を生み出し、良い意味でのガラパゴス化が進んだ。
世界を相手にしていた時には必要とされなかった、コンセプトが難解なデバイスや必要以上の性能、クオリティが求められるようになり、独走が続く、気がついた時には技術で世界を何十年も引き離していた。(続く)
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コメント
グッジョブ!(笑)
投稿: ASO | 2011年11月19日 (土) 18時16分
続きが気になります !(b^ー°)
投稿: 墨 | 2011年11月20日 (日) 00時47分
はらはら~はら~・・・頬を流れるうれし涙の音・・・こうでなくちゃあいけないね!
・・・でもこういう”あるブロガーの白昼夢”の情景は来年ぐらいに実現したいのね・・・
投稿: 青うさぎ | 2011年11月20日 (日) 02時19分
まず、なんか子孫が先祖の関係性を保っているってドラえもんを思い出しますねw
それとも日本神話が頭にあったのかもしれませんね。
今の日本を見ているとこのままでは100年後も大して進歩していないか、場合によっては今より荒んでいるかもしれないと思ってしまいます。白昼夢でも夢物語でもいからこういう夢を描いて、そこから逆算して目的地に向かって行けば潜在力のあるわが国はきっと実現できると思います。そうすれば地震も津波もへでもない、他国に依存しない中立的な超先進国家になれるはずです。
いいですねえ、東京の未来図(押井守ですか)。こういうのを見ると「視覚的に」東京は、日本はまだまだ変わっていく余地がいくらでもあるんだ、と心が動かされますね。大阪はもうダメでしょうけど。来週それがわかります。100年後も日本のたんつぼと呼ばれていると言うw
投稿: 大阪乙 | 2011年11月20日 (日) 17時56分
≫ あるブロガーの白昼夢
・・・実は、日本/米国/中国などの政府を構成する議員に一番必要なのが、(押井守氏デザイン/イメージ画像)にある都市に象徴される、地球人が豊かで美しく”地球と共生する理想的な人類文明社会”建設に向かって人々を引っ張っていくビジョン作りなのでしょう。日本の国土に当て嵌めれば、デフレ退治/内需拡大/GDPを拡大するには東北の再開発などに適応すれば万事解決します。
轍さんの白昼夢は、NASAに在籍(たぶん)されていた天文学者カール・セーガンの書いた唯一のSF”コンタクト”に登場する、謎の大富豪が北海道に作っていた秘密宇宙ステーションを連想して感動してしまいました。
投稿: Carly | 2011年11月25日 (金) 21時31分