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2011年12月 9日 (金)

思い込みという、頭が痛い問題

民主党は重要法案を何も可決せずに9日で国会を閉会するそうですが、総論合意ながら詳細が詰め切れない事を野党のせいにするのは筋違いです。延長してでもやらなければいけない事はある筈です。支持母体に遠慮をしていたのでは政治は出来ません。

今更言っても詮無いのですが、肝心な事は何もやらない、やっても出来ない、しかしやっている事は韓国や米国に都合のいい事ばかりと来ては、露骨な売国政党そのものですが、現行法で何とかならないものでしょうか。日本ヤバいです。

今朝も五十嵐財務副大臣が朝ズバで増税論を、木で鼻でもくくったように白け顔で展開していましたが、野田総理と同じで、この人に何を言っても無駄です。誠意ある回答など望むべくもないのです。反対派の意見を真摯に聞く耳は持ちません。と言うより、反対派の言う事を理解する能力があるのでしょうか。

もっとも、反対派も基本が間違っていますから、責めきれない悩ましさはあります。立派な肩書きを持つ専門家の皆さんでも、経済に関しては基本的に分かっていないというのが致命的です。

外交や軍事問題に関しては堂々たる論陣を張る櫻井よしこさんが、なぜTPP に賛成するのか謎だったのですが、やはり経済に対する理解は深くないように見えます。

彼女のブログで分かったのですが、日本に於ける貿易の重要性と、世界の中での日本の立ち位置に重きを置き過ぎです。逆に言えば日本の力を過小評価しているのかも知れません。

以下、櫻井よしこさんのブログから抜粋

TPPはAPECが2020年をメドに構築を目指すアジア太平洋自由貿易圏(FTAAP)への道の一つである。ASEANプラス6(日中韓印豪ニュージーランド)も同様により大きな枠組みとしてのFTAAPへの道となり得る。他方、地域の枠組みとして、中国が目指すASEANプラス3(日中韓)もある。

いずれの道を選ぶのか、争点は、米国主導か中国主導かだといってよいだろう。日本の目指すべき戦略は、米国主導を日米主導のかたちにして、日米を軸にアジア太平洋諸国の連携を経済、情報など広範な分野で実現することだ。そのような責任を引き受けるだけの力を、本来、日本は有しているはずである。私たちがそのことを自覚し、叡智を結集し、力を尽くすことが対中抑止力となると肝に銘ずるときだ。

彼女は、イバラの道を撰んで、必死に指導的役割を担えと言っているようですが、悲壮感漂わせてまでブロック経済に参加する意味があるのでしょうか。WTO の精神さえ遵守すれば、今のままで問題ないと思うのですが、何を求めているのか分かりません。

第二次大戦前の、必死になって生き残りの道を模索していた時代を思い起こさせます。結果はご存知の通りです。当時とは技術や供給力の点で実力がまるで違う今、もう少し気楽に構えればいいと思うのですが、筆者など、責任の及び様がない素人だから言えるのかも知れません。(笑)

勿論、未来永劫とはいいませんが、日本にとって、ここ当面貿易は重要です。エネルギー資源や天然資源を輸入する必要はあります。その為に外貨を獲得する事も、ギリシャのようにならない為には重要ではないでしょうか。(笑)

しかし、本当に必要とする輸入品は韓国など輸出依存国と比較して全く多いとは言えず、額にしてGDP比5%程度です。その程度の輸出なら、眠っていても出来るのです。日本の生産財や資本財がないと生産が成り立たない海外の企業がどれだけあるか、今回の震災でも、その一端は窺えました。

極端にいえば、例え輸出が激減して年に10兆円くらいマイナスしたとしても国単位としては問題ありません。それを所得収支の黒字がカバーします。その程度で経常収支はマイナスしないのです。

という事は対外純資産は急激な為替変動でもない限り減りません。貿易収支がマイナスするようだと円安に振れますから、むしろ対外純資産は増えます。(笑)対外純資産が減らないという事は、PIIGS のようにはなり様がないのです。

さらに、今回のタイの洪水で分かったように、海外に投資した日本企業の存在感はデカイのです。いつの間にか10兆円を超す程になったタイに於ける日本企業の売り上げは対GDP 比で、50%近くにも達していました。(タイのGDP は22兆円)

このように、世界中に散らばった生産拠点から生み出される付加価値は、ものとサービス総額で200兆円にも達し、対投資国に貢献しています。とっくの昔にその国になくてはならない存在になっているのです。

企業にとって、輸出で巨額の黒字を生むことが制限される今の時代に海外進出は有効です。日本は世界中にある生産拠点から有利な貿易が可能なのです。従って、企業単位で見た場合のブロック経済は国の事情とは異なります。各々の都合で投資国を撰べばいいだけなのです。

例えば、米韓FTA で韓国が米からの輸入に関税を撤廃すれば、日本から現行10%程の自動車関税を避けて、米国製日本車を韓国に輸出するだけの事です。世界での総販売台数はむしろ増えるかも知れません。

そんな世界に浸透しきっている日本を、どこの国がないがしろに出来るでしょうか。実際問題、米を始め、日本なしでは成り立たない国だらけです。ところが逆は特にないのです。

強いて言うならばレアアース系で中国の存在は無視出来ませんが、それも絶対的なものではありません。従って国際的な条約や取り決めに関しては、日本は最後に出て行けばいいのです。条件が合わなければ蹴るだけです。周りが必死になって合わせて来ますよ。(笑)

周辺国は日本人が想像するより遥かに狡猾で信用出来ません。今のようなやり方では翻弄されるだけです。ならば、苦手で逆効果しかない外交などというものは全てやめて、民間に任せればいいのではないでしょうか。つまり、市場原理に任せる手もあるのでは?という事です。

外需関連に関しては基本現行のシステムを維持しながら、一方で内需を拡大すれば何の問題もないと思うのですが、経済が分からない人達はこれだけの技術大国で巨大な供給力を持っていても、内需が拡大出来ないと信じ込んでいますから、たちが悪いのです。

しかし、それもこれも全ての原因は政府や日銀、財務省等が、内需拡大策をとって来なかった事にあります。有り余る供給力を持つ企業は、国内が衰退して行くなら海外に出ざるを得ません。そういう状況に追い込まれたならば、TPP 賛成と言いたくなる気持ちも分からないでもないのです。

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コメント

・軍事/国際金融への依存が過剰で財政破綻寸前、戦争経済で成り立つ手負いライオンの米国及び、経済バブル崩壊寸前を隠しつつ、周りの弱小国を侵略し、中華思想の実現目指して軍備の増強を加速する中国・・・この2大ジャイアンに挟まれ、うざったいスネオを気取る半島勢にも挟まれて、尖閣/竹島をとられて右往左往する、自立自尊の自覚を持たない草食男子のび太日本人(自分も)・・・TPPなんぞ蹴飛ばせばいいんだよ!民主お得意のしんだフリをして。中国にも米国にも飲み込まれたくないなあ、、、心情的にはね。

投稿: AZ生 | 2011年12月 9日 (金) 18時13分

EUは通貨>財政>政治の順で性善説を前提に順次統合していく計画だとか??
白人が性善説とかアリエナイですよね。

EUに入らず頑固一徹我が道を行くスイスのように日本もならないといけません。国民は自信を持って!!
TPPの非関税障壁の完全撤廃は言葉や日常の習慣にまで及ぶ恐れのある治外法権です。

投稿: はな | 2011年12月 9日 (金) 22時19分

≪はなさんのコメント≫TPPの非関税障壁の完全撤廃は言葉や日常の習慣にまで及ぶ恐れのある治外法権です

・・・我察するに、TPPは第一に米国の国内製造業復活とか、農業生産物(モンサント社の農薬も含む、各種の種の独占支配)、金融、保険の日本支配で我が国を再占領するのが目的であるのは明白ですが、万一ズルズルとM主党が政権を保持し続けた場合を先読みして、日本がC国支配圏に飲み込まれる前に、身動き出来ないようにするつもりでしょうね、推測です。

投稿: AZ生 | 2011年12月11日 (日) 10時08分

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