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2011年12月17日 (土)

一億総リッチで、衣食足りて礼節を知る

一昨日の青ウサギさんのコメントに興味を引かれて、インド系米人の経済学者ラビ・バトラ博士の事を少し調べてみました。おっしゃる通り、筆者と考え方が近いかも知れません。

もちろん先方は、その道のプロですから筆者の思いつきなどとは比べるべくもありませんが、博士の掲げる高邁な理想を学習する価値はあるのではないでしょうか。参考にさせていただきます。

「世界は大恐慌による混乱期を経てプラウト主義経済(均衡貿易、賃金格差の縮小、均衡財政、自国産業保護、終身雇用、環境保護、銀行規制など)による共存共栄の社会へと徐々に移行して行くだろう。光は極東の日本から。」

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なるほど、かつて一億総中流を体現して、今は失政から歪みが出ているとは言え、世界に冠たる技術先進国で民度の高い日本にしか出来ない事は多々あります。環境省エネ技術などは無償ででも伝播して行かなければ地球の未来は暗いのです。

まず日本がひな形となり、手本を見せて、今の行き詰まっている世界経済からの脱却を計らなければ戦争と飢餓の嵐が吹き荒れる事でしょう。自然からもしっぺ返しで牙をむかれます。その点で現行の通貨システムによる貿易などは諸悪の根源です。

それに関連して、木曜日のブログの補足にもなりますが、TPP の議論やグローバリゼーションの根底にあるのは、間違った自由平等の解釈ではないでしょうか。思想や行動は、他人に迷惑をかけない限り自由ですが、経済、つまり衣食住をベースとした生活に関わるものだけは安易に自由化してはいけないのです。

それを一緒くたにして、「全ての垣根を取り払い世界はひとつ」的な考え方に持って行くのが進歩的である、と押し付ける勢力がいて、一方に、やはり国はオリジナル文化やアイデンティティをしっかり守って、「安易に訳の分からない世界に迎合すべきではない」という考え方があります。

この大きな二者択一の考え方に対して、将来的に日本はどちらを選択するのかという事になります。よく議論をして国民的コンセンサスを得る事が必要です。ホリエモンのように国境も国籍もいらないと言うのであれば話は簡単なのです。

しかし、筆者などは、折角快適な環境に生まれて来て、ラッキーにも日本人という栄誉を授かっているのに、それを放棄する気にはとてもなれません。そのメリットを享受し続ける為には極端な話、排他的になって鎖国してもいいと思っているくらいです。(笑)

その為には江戸時代の轍を踏まないように、防衛力だけは整備しなければなりません。しかも継続して軍事的優位性を維持する必要もあるので、情報だけは入れない訳にはいかないのです。その点は江戸時代などとは大きく違います。情報技術、科学技術が高度に発達しているので心配ありません。

鎖国は極論としても、国としてのアイデンティティを守るならば、国際的な物や人の出入りを限定的にする必要はあります。そこだけは市場原理に任せる訳にはいかないのです。

その上で身の丈にあった、地球と共存する地産地消の自給自足経済の確立に向かって邁進します。あくまでも消費前提の経済ではなく再生可能な循環型経済です。その為には出来る限り輸入に頼るべきではありません。国内で調達出来る物は多少の犠牲を払ってでも国内で賄うのです。

工夫次第で、いくらでもやり方はあるのではないでしょうか。レアアースにしても代替材料の研究は進んでいます。ないと思えば何とかなるのです。エネルギーに関してはいずれは枯渇する化石資源に頼る訳にはいきません。その内画期的な発明、発見があると思いますが、現状でもかなり圧縮は可能です。

養殖する「藻から石油」なども期待が持てるのではないでしょうか。人間も自然(生態系)の一部と考えるならば、自然に対して、いつまでも無責任で身勝手な事をしている訳にはいかないのです。

では、その為には今の日本をどうするかですが、これは難題です。まず現状を正しく分析し改革する必要があります。既得権益にまみれた現状では二進も三進もいきません。

しかしながら、橋下新大阪市長が言うように、今の政治形態や民主主義のシステムが悪いから強いリーダーが出て来て引っ張らなければ何も決まらない、と言うのは違う気がします。

素晴らしいリーダー(ビッグブラザー)も長年務めれば腐る例を幾つも見て来ました。後継者をどうするかという難題もあります。やはり一人の優秀な人に頼り続ける訳にはいかないのです。

という事は、多数決の議会制民主主義しかありません。現状の問題に関しては、筆者は橋下氏が言うようなシステムやルールの問題と言うより、人間の質の問題ではないかと思っています。数ある問題も人間の質(民度)が上がれば解決するのではないでしょうか。

その証拠に民度の低い民主党が政権を取ってから法案の成立率が激減しました。要するに手前の事しか考えず、真面目にやっていないのです。こういう状況は長い日本の歴史の中でも例外的で、論外と言えます。ここだけを見て改革をしてしまえば将来に禍根を残すでしょう。

やるべきは、こういう日本を貶め、利権の為に策謀を巡らす民主党のような非日的勢力、あるいは外的圧力、影響力の排除です。次に、いみじくもバトラ博士が言われるように、住環境をメインとした生活環境の格段の向上と教育の再構築です。日本人としてのプライドを取り戻す為に、正しい歴史認識に基づいた近代史の教育も欠かせません。

豊な生活をベースに教育レベルを上げ、民度をアップする事こそが日本を再生させ、世界のリーダーになる為の一番の近道ではないでしょうか。

その為には、まず日本人一人一人の覚醒と自覚が必要です。しかし、残された時間は決して多くはありません。まだ間に合うとは思いますが、正に時間との戦いです。

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補足記事

因にバトラ博士は、日本に足りないものは唯一住環境だと言います。一家族あたり200平米以上の快適な住宅を国が支援して供給すれば、必然的に消費も増え、日本の美点である精神文化も復活すると言うのです。それが結局は世界を救っていく事を博士は示唆しています。

正に我が意を得たりです。筆者がかねてから提唱している日本列島総免震化計画が近いのではないでしょうか。安心の出来る快適な住環境こそが、全ての原点かも知れません。目から鱗です。200平米(60坪)までは想定していませんでした。(笑)青ウサギさん有り難うございます。

番外編

やれば出来るんですけどねえ。こういう発想をする人が政府関係にいない事が問題だ。日銀、金刷れ。(笑)

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コメント

経済学者ラビ・バトラ博士ってインド系の人ですね(写真みれば即わかります・笑)
インドと言う国、長い間英国の植民地でありましたが、WW2の開戦直後インド洋にて英国東洋艦隊の新鋭戦艦のプリンス オブ ウエールズ及びレパルスを日本の爆撃機によって瞬時に撃沈されてしまい、この事実がきっかけとなりインドを含む東洋に於ける白人の植民地支配の終焉を迎えたのは歴史的事実。現在でも日本が大好きな国家が沢山あります・・・C国、K国、NK国以外全部かな!
普通、経済学とか金融論は白人文明圏の物が幅をきかせて来ましたが、昨今の世界経済の行き詰まりを見ればネオコンとか新自由主義とか過度なグローバル化が世界中の国家内部で貧富の差を拡大しつつある中で、バトラ氏の予測がバンバン当たり始めています。
米国内でもこの10~20年間に中産階級が減ってきている感じがしますね。ローマクラブが昔唱えていた”脱工業化社会の到来”は、アメリカでは大外れで、中国の輸入品の洪水に押されて、国力も中国を無視できなくなって来たようです。
兎に角、個人も国家も賢くならないと人類の未来は明るくなりませんから・・・

投稿: 青うさぎ | 2011年12月17日 (土) 19時03分

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