暴走する日経新聞
ブログランキングに参加しています。
日本人は謙虚で、控えめで、自分たちの事をいつまで経っても大した事ない、「世界はもっと凄い」と思っている、世界でも珍しい民族です。ところが。周りの国は真逆なのです。「もう日本から学ぶものはない」「日本は脅威ではない」と、何回聞いた事か。(笑)
筆者は日本の新聞なども、謙虚さから、あるいは真摯な態度で日本を良くする為に、日本の欠点を探しているのだとろうと思っていました。そのくらい、日本叩きは酷いのではありますが。。。
ところが、最近の新聞を見ていると、度が過ぎているのです。どうも、これまでの見方は違うのではないかと思い始めました。純粋に日本を貶め、本気で駄目にしようと思っているのではないかと、疑い始めたのです。
TPP には、満足に検証もせず賛成するし、増税にも前向きです。数字的、経験学的、歴史学的、科学的根拠も出した事がありません。それでも大新聞の社説で大上段に構えられると多数の人は信じてしまいます。
ところが、よく読むと根拠なきデタラメ記事が多いのです。今日の日経新聞も、唖然とする記事が載っていました。「日本の自動車メーカーは3年連続でシェアを落とした」「日本のかんばん方式は、もう脅威ではない」「現代自はIT駆使」「日本経済を推進して来た二大エンジンの推進力が落ちている」等々です。
さぞ韓国の現代自動車やサムスンが優れているかのような書き方は、韓国の新聞ではないかと疑ってしまいます。本当にそんなに日本は駄目なのでしょうか。メーカー在籍中は欧米と共同で作業をする事が多く、独立後は主にアジアで自動車のビジネスをして来た筆者には全くそうは思えないのです。
自動車で言えば世界生産2300万台(世界シェア33%)を達成していた2007、8年頃とは確かに違います。リーマンショックと3.11でへこまない筈がありません。それでも一昨年は2200万台(世界シェア30%弱)まで戻し、トヨタは11年も10年並と言っていますから、日本車に何か問題があったとは思えないのです。
一方の韓国車ですが420〜440万台だった2007、8年から見ると驚異的に販売台数を伸ばしているのは確かです。まだ正確な数字はありませんが、昨年は現代起亜を中心に700万台を突破した事は確かではないでしょうか。現代がトヨタに台数で肉薄しています。
しかしながら、自動車の場合はなぜか、販売台数で判断される場合が多いのですが、売上で見ると、また違った一面が見えて来るのです。現代自の売上は2008年で3兆円(連結決算)に過ぎません。昨年でもせいぜい4兆円規模でしょうから、ピーク時の26兆円からは大きく減ったとは言え、トヨタの18兆2000億円(2012年3月期/予想)との比較では、同じ業種とは思えない程の大きな隔たりがあるのです。
さらに、昨年あれだけの事があったにも関わらずトヨタは営業利益でも2000億円出しています。顧客満足度に関しては、先日も当ブログで紹介しましたように、日本車の優位性は揺るぎません。さらに環境対応車に関しても世界で群を抜いているのはどこの国だと思っているのでしょうか。今年のデトロイトショーではハイブリッドカーラッシュでした。
書けば書く程バカバカしくなるのですが、新聞が書くような日本危機説はどこから見ても出て来ないのです。電気も似たようなものではないでしょうか。確かにサムスンは売り上げを伸ばしていますが、世界中で特許訴訟を起こされています。
裁判費用や賠償額もバカにならないのではないでしょうか。シャープとは裁判に破れ和解しましたが、40インチ以上の液晶テレビのOEM (シャープ製品を買ってサムスンブランドで売る)や和解金支払いで、かなり大変な筈です。
それも含めて、韓国の対日貿易赤字は近年2〜3兆円で推移しており、韓国の輸出が増えれば増える程、日本メーカーが儲かる構造になっています。その支払いに問題が生じる為に昨年、日韓スワップ協定で5.4兆円も貸す事になりました。
環境対応でも、リチウムイオンバッテリー等の性能において、日本の優位性は揺るいでいません。LG のリチウムイオン電池を積んだGM ボルトはよく燃えるそうです。トヨタのプリウスやホンダのハイブリッドカーがパワートレイン系、あるいは二次電池で問題があったという話は聞いた事がないのです。
日本の半分以下の人件費で、日本が開発に巨費をかけた技術をベースに使い、日本と似たような製品を作れば、確かに、こだわりの薄い世界では価格競争力はあるでしょう。しかし、高付加価値やアイデアの独創性では、既に日本に追いつける国はないのです。
さらに、昨年の震災によるサプライチェーンの寸断で発覚したように、素材、電子部品、資本財の分野では、日本なしに世界は成り立たないところまで行っています。
皆さん、騙されてはいけません。日本のメディアは最早、日本人の為のメディアではないようです。新聞テレビの暴走を止めましょう。デモしかないなあ。(笑)
ブログランキングに参加しています。共感いただければクリックを!!
| 固定リンク
「経済・政治・国際」カテゴリの記事
- 日本人はどこからやって来て、どこへ行こうとしてるのか?(最終回)(2024.08.30)
- 日本人はどこからやって来て、どこへ行こうとしているのか?(5)(2024.08.29)
- 日本人はどこからやって来て、どこへ行こうとしているのか?(その4)(2024.08.26)
- 日本人はどこからやって来て、どこへ行こうとしているのか?(その3)(2024.02.07)
- 日本人はどこからやって来て、どこへ行こうとしているのか?(その2)(2024.01.29)
コメント
コッケイ・・ニッケイはかなり前に止めました。
全国紙も止めました。
若干右よりな(笑)地元紙のみにしています。
消費税賛成に導こうとするマスゴミはミンスと密約がある気がします。
お役所とも密約があるかも知れません。
再販廃止でマスゴミだけ残りましたしね。
投稿: ASO | 2012年1月17日 (火) 12時22分
≫ 皆さん、騙されてはいけません。日本のメディアは最早、日本人の為のメディアではないようです。新聞テレビの暴走を止めましょう。 ・・・たかがマスコミ、上から目線になり勝ちですが、自分では実社会を知らないのですね。朝◎新聞にせよ、日経にせよ。マ、単なる参考意見・・・
投稿: AZ生 | 2012年1月17日 (火) 17時15分
ブログのネタ探しの為に、やめられません。(笑)
それにしても突っ込みどころ満載です。
投稿: 田中徹 | 2012年1月17日 (火) 20時12分
≫ それにしても突っ込みどころ満載です。
そうですね~お金を払って、偽情報をもらってたら割があいません。メディアはやはり公正で公平で客観性が求められますね。メディアが他国有利にばかり偏向するのは×です。報道機関自身がアメリカ/韓国/北朝鮮/中国情報のB層になっています、騙されるな日本人。自分も含めてです。
投稿: AZ生 | 2012年1月17日 (火) 23時23分