存在の、耐えられない不気味さ
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金曜日の朝まで生テレビに、橋下大阪市長が出ていました。何を言うのか興味があったのですが、討論が余りにも重箱の隅をつつくような内容だったので、すぐに見るのをやめて寝てしまいました。(笑)
ちょっと見た感じでは、橋下市長は橋下批判派より正論を吐いているようで、まともだったのです。喋ると立て板に水ですから、反橋下派も束になってもかないません。しかし、つまらない企画をしたものです。よってたかって個人攻撃では番組の品位に関わります。
筆者などが橋下市長から感じている違和感は、改革しようとしている内容によるものではありません。改革は改革でいいのです。誰かがいつかはやらなければなりません。大阪は聞けば聞く程デタラメなので、そういう意味では良い機会ではないでしょうか。
ただ、日本の現状を考えた時に、それらの問題は第一優先とは言い難いのです。改革して無駄をなくすだけでは国の経済は活性化しません。大阪が、ある程度快適になるだけです。それはそれでいいのですが、そのやり方、考え方を日本全土に、いや国家に適用しようとすると問題があります。
維新の会はやる気満々です。次回の選挙で国政に打って出ると言われています。その資金と人的支援はどこからなのかも大いに気になるのですが、あまりにも段取りが良過ぎて不気味です。(笑)
国家と地方は違います。地方は限られた予算の中で効率よくやりくりをしなければなりませんが、国家はそれでは発展しません。何もかも節約して効率を良くして行くとマクロ経済は、むしろ縮小して行くのです。
特にデフレ経済下では思い切った財政出動が不可欠です。そういう点で、国政と地方政治では正反対のタイプの政治家が求められます。
橋下市長は、そこを確信犯的にやろうとしているのではないでしょうか。地方主権、大阪都構想は不気味です。都市国家群を日本に作ろうとしているのかも知れません。
外国人参政権に賛成しているのも、そう考えた時に脈絡が繋がって来ます。以前、左翼にありがちな日本解体論に言及した事があるそうですが、事実だとすれば穏やかではありません。危険思想ではないでしょうか。
つまり、主権を持った都市国家の集合体が日本という事になります。気がつくと外人に乗っ取られた都市国家に包囲されているなんていう事になりかねないのです。
自説の人口6000万人説も、いかにも気持ちが悪いです。政策的に減らしたいのでしょうか。民主主義国家の為政者は、最大多数の国民の最大幸福の為に存在しなければなりません。
人口が半減するような状況は、どう考えてもハッピーとは思えないのです。極端かも知れませんが、ポルポトやスターリンを思い浮かべます。
さらに、TPP に賛成しているというのも引っかかるのです。関税自主権の放棄は国家アイデンティティの喪失に繋がりかねません。本当に愛国心があるのかと疑ってしまいます。国旗掲揚や国歌斉唱にこだわるのはカモフラージュかも知れません。違っていたらご免なさい。(笑)
いずれにしても、大衆受けする政策を次から次へと打ち出しているのは、次のステップの為に、人気を不動のものにしたいからではないでしょうか。童顔と歯切れにいいスピーチで票を集めるのは確実です。
ブレーキをかける事の出来るグループとの連携が望まれますが、それにしても未知数なところが多く、不気味な存在と言えます。邪悪な勢力に利用されて、おかしな事にならなければいいのですが。。。
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コメント
地方自冶が国家の中央よりのコントロール(支配)から独立性を高めると、外人の居住者が増えた場合、国土乗っ取りの可能性が大きい。現にカナダではチャイナタウンが大きくなり、中央政府の言うことをきかずに中国人が乗っ取った形になってしまったそうです。欧州でも、フランスその他数カ国で同じ事象が発生していますね。
日本の場合は沖縄での中国政府による沖縄総領事館の設置が地元側の反対であきらめて、新潟で土地の買占めを推進中であり、新潟が中国に占領されつつあります。ホテル日航新潟は同じく中国国際航空大飯店に変わります。又、東北電力ビッグスワンが、中国新潟蹴球場に名前を変えます。
尖閣のあとは佐渡島が中国領と言われます・・・こんな重大な事が尖閣ほったらかしの後次々と発生していて、野田君とか大臣達は何しているノダ!B◎K◎のふりして、日本を破壊推進はしっかりやってるね。(大新聞は見て見ぬふり・・・腐ったマスコミ達ですね、朝◎とか)
・・・こんな中央政府だから、橋下何とかが出てきて、既存のM主党とかJ民などから大阪が独立しようとしているのではないかな!?
橋下何とかさんは、まず既存の体制側をぶっ潰そうとしていますが、壊した後のビジョンはそれなりに持っているようです。
M主党の幹部は革◎とかの共産主義学生運動家が多数いるが、こやつ等は体制破壊が目的だったので、イザ政権を奪取後は何にもポジティブな推進が出来ていません。
投稿: 国士ZX | 2012年1月29日 (日) 15時30分
橋下は外国人参政権に賛成などしていません。
戦前から日本にいて国籍を持っていた朝鮮半島、台湾出身の人たち(いわゆる特別永住者)に限っては与えるべきだ、みたいな発言はかつてしましたが、徐々にトーンを下げて発言を慎重にしてきており、むしろ民主党案などには強く反対しています。初期の不勉強さは責められるべきですが、逆に言えばその不勉強さはおかしな野心が無かったことを示しています。在日の票を取り込もうという野心です。特別永住者(=戦前から日本にいた三国人とその子孫)なんて数としてそんなにいませんからね。
もう橋下がどんないいこと言っても、どんないい政策を練っても、嫌いな人は嫌いなんです。なんかチャラく見えますからね(笑)。僕も以前の茶髪時代は嫌いでしたが最近は髪だけじゃなくいい顔になってきた。たぶん最初はそんなに純粋な気持ちじゃなかったのでしょうが、自分がどれほど期待されているかを感じ取って「これはもう裏切れない」と腹をくくったのだと思います。だから顔つきも変わってきた。いい加減なやんちゃくれが人気者になっちゃって、引くに引けなくなって「えーい、ままよ!」と一念発起、命を懸けた改革者になる。クソまじめで教条的な愛国者より、こういうストーリーの方が自分は好きだし、きっと政治を変えられると感じます。
投稿: 大阪乙 | 2012年1月29日 (日) 22時16分
そうですか。しかし大阪都構想とか地方主権はいただけません。外圧の強い今の時代は強い中央集権でないと統制が取れなくなります。
いずれにしても、改革意欲が強くて経済が分かってない人は地方の首長が適任です。
中央には出て来てもらいたくないです。(笑)
投稿: 田中徹 | 2012年1月29日 (日) 22時26分