今年は内需拡大(?)
経団連の新年会の模様がテレビで放送されていました。大企業のトップに対するインタビューには興味をそそられます。日本を代表するそうそうたるメンバーですから、今年を占う為には必見ではないでしょうか。
ざっと見た感じでは、今年の見通しを暗いと答えた経営者は少なかったように思います。新年早々から暗い話は出来ないのかも知れません。殆どの人が昨年の反動もあって少し良くなると答えていました。
中でも注目を引いたのは豊田章男トヨタ自動車社長です。「今年は内需拡大だ」と言っていました。さらにキーワードは「笑顔」だと言うのです。買い手も売り手も笑顔で売買が出来ればハッピーです。昨年は3.11 以降ずっと泣き顔でしたから、本当に笑顔になりたいものです。
本人も捏造された欠陥車問題で米議会に呼びつけられ「悔し泣き」を体験していますから、笑顔の有り難みを痛感しているのかも知れません。燃費世界一のハイブリッドカーを売りまくって笑顔になって下さい。
ところで内需拡大は、どういう意味で言われたのでしょうか。気になります。エコカー減税や補助金が延長された事による販売増を見込んでいるのでしょうか。そういう意味の内需拡大なら普通です。
そうではなくて、広い意味での内需拡大なら面白いのではないでしょうか。財界人は、二言目には内需に期待出来ないから「外需」しかない、と言います。それで海外へ大挙進出しました。
ところがその結果は国内空洞化で、増々内需が落ち込み、さらに肝心の外需もリーマンショック以降ガタガタです。世界的不景気で高付加価値型は売り難くなりました。その為アメリカでは昨年、米車や割安の韓国車が販売を伸ばしています。
トヨタやホンダは震災のサプライチェーン寸断による部品供給不足問題があったにせよ、大きく販売台数を減らしました。これらを経験した豊田家直系の経営者は、何か感じるところがあったのかもしれません。
頼みの政府はと言えば、相変わらず外需依存政策を続けています。その為、海外に対し卑屈になり言いたい事も言えません。さらに、どう考えてもメリットの薄い、と言うか危険きわまりないTPP にも突き進んでいます。わざわざイバラの道を撰んでいるのです。
何回も言うようですが、日本に需要がない筈がありません。防災対策がメインのインフラ再整備は急を要する課題だし、自主開発兵器による自主防衛も米の衰退を見れば不可欠です。超高速鉄道網や高速道路網もまだまだ中途半端ではないでしょうか。いくらでも仕事はあるのです。
それを海外に頼らなければならないのであれば我慢もしますが、多少の材料、エネルギー資源を除けば全て国内で調達可能です。それで、何でやらないのかが謎なのです。奇怪な事に話題にさえなりません。
国内に支払う財源(円)であれば、いくらでも調達可能です。眠っている資金を活用すればいいのです。100年償還の建設国債でもいいし、逆進性にならない範囲での増税だってあり得ます。そこは知恵です。皆でない知恵絞りましょう。(笑)
ところで話はコロッと変わりますが、マツコデラックスがテレビで吠えたそうです。K-POP 自慢の韓国人に対し、「日本がいやなら出て行け」と言ったそうですが、フジテレビだけに胡散臭さが付きまといます。自作自演を疑わなければなりません。
17日の7時から本放送があるそうなので、鑑定してみようかと思っています。(笑)しかし、言っている事は目くそ鼻くそ的で、世界のレベルから見れば日本も韓国も大したものではありません。
それにしても外国に来て、傍若無人に振る舞うこの人達は正気でしょうか。マツコが言うように「懐の深い日本」以外なら袋叩きにあってもおかしくありません。コピーが横行する自国では商売にならないから、世界第二位の市場で恩恵を受けているというのに、有り難いという意識はないと見えます。
またK-POPの歌手が従軍慰安婦問題に関するポスターを1500枚、無許可で都内に貼りまくったそうですが、やる事がメチャクチャです。マツコでなくても「そんなに日本が嫌いなら日本で商売するな、出て行け」と言いたくなります。
ブログランキングに参加しています。共感いただければクリックを!!
| 固定リンク
「経済・政治・国際」カテゴリの記事
- 円安で国が滅ぶと騒ぐ愚かな人達(後編)(2022.12.12)
- 円安で国が滅ぶと騒ぐ愚かな人達(前編)(2022.12.05)
- いまだによく理解されていないお金の話(2022.06.27)
- これだけ痛めつけられても何も変わらない基本的経済マインド(2022.06.15)
- 近況報告とEV その他(2022.05.19)
コメント
トヨタさんは、海外展開であれこれ手を打ち一段落したので、国内へ目を転じたのでしょうね!まあ正常です。
あ、今年も宜しくお願い致します。
投稿: Carly | 2012年1月 7日 (土) 23時41分
Carly さん。いつも有り難うございます。
今年も宜しくお願い致します。
投稿: 田中徹 | 2012年1月 8日 (日) 00時31分