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2012年2月10日 (金)

貿易について考える(その1)

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昨日、言い尽くせなかった事を書こうと思います。結局貿易というのは、大航海時代に遡りますが、欧米列強が植民地から富を効率よく収奪する為に始まりました。その為に商社が出来ます。英国の東インド会社が代表例ですが、アジア各地域で悪行の限りを尽くした事は想像に難くありません。

日本も米英の圧力により不平等条約を結ばされました。それによって金銀が、ただ同然で、どれだけ搾取された事でしょうか。これを詐欺と言います。(笑)それでも歯を食いしばって耐え、欧米に追いつけ追い越せで国力をつけた日本は、1911年に関税自主権を獲得しました。

それから100年、先人の血のにじむような苦労をTPP というWTO の精神にも反する地域ブロック経済条約で無にしようというのですから、愚かな事です。小村寿太郎や、先の大戦で日本の為に戦い、散って行った兵士達は草葉の陰で泣いているのではないでしょうか。

国家という単位を肯定し、民族自決の精神を尊重するのであれば、理想の形は自給自足です。それが100%出来ないのであれば貿易に依存せざるを得ませんが、最低限にすべきである事は言うまでもありません。なぜなら、他国への依存が多ければ多いだけ経済が不安定になるからです。

ところが、技術力がなく、国内にピラミッド型の産業構造が構築出来ない場合は、必然的に貿易依存は大きくなります。つまり、クルマでいえば部品のサプライヤーが全て揃わなければクルマの生産は出来ません。さらに、快適なモータリゼーションを実現する為には関連産業も欠かせないのです。

その為には国内に膨大な規模のサプライヤー群やサービス等の関連分野が必要となります。資材調達・製造・物流をはじめ販売・整備など各分野にわたる広範な自動車関連産業に直接・間接に従事する就業人口は、日本の場合で約500万人にも上るのです。

その家族も入れれば1000万人は悠に超すのではないでしょうか。輸出も含めて年間1000万台を作る為には、そのくらいの規模になるのです。単純計算で100万台生産する為に、50万人が必要という事になります。

量産効果を考えれば100万台以下では産業としての成立が厳しいので、小さい国では自動車産業は望めません。人口1000万人くらいがミニマムではないでしょうか。スウェーデンが丁度これくらいです。

話があさっての方に飛んでいますが、(笑)要するに、人口が多くなく、技術力もない国が先進的な産業を持とうとすれば、貿易に頼らざるを得ないという事なのです。

人口5000万人の韓国なども、人口的には必要十分と言えますが、先端産業を支える部品や材料供給の為の要素技術が伴いません。所得も決して多くはないので、自動車や家電分野は内需産業として成立し難いのです。

それでも先進国の仲間入りをする為には重要部品を海外から調達してでも先端産業が必要です。しかし、その輸入量に見合う分の外貨は輸出で稼がなければなりません。これと言った、外貨を稼ぐべき天然資源のない国は、ここに落とし穴があります。

つまり、仕入れた部品や材料の大部分を使って輸出製品を作らなければならないのです。従って内需用には十分に回りません。国内価格が輸出品の価格より高いのは、ある程度致し方ないのです。

さらに、輸出は通貨安が有利ですが、その場合は輸入コストが厳しくなります。割安感で売っている為に通貨高はあり得ません。しんどい世界です。(笑)

結局作れば作る程、日本やドイツの部品・材料・資本財メーカーが儲かる仕組みという訳です。これが発展途上国型の貿易です。必然的に貿易の対GDP比が高くなります。韓国での貿易依存度は90%にもなります。

反対に、日本のような内需の為に十分な人口があり、所得も十分で、技術やインフラの整備された国は全く違った形になります。足りないのは資源だけですから、あくせく輸出に精を出す必要がないのです。輸出と輸入を合わせた貿易依存度は30%にも届きません。

よく日本は貿易立国と言われますが、精神はともかく、量的には大きな間違いと言えます。もう何十年も前から米のように内需でGDPを拡大して来ました。先進国型の経済構造です。

話が取り留めもなく、長くなりました。まだ言い尽くせないので、次回に続きをやります。

 

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コメント

江戸幕府が武力による恫喝に屈服し、開国しましたが不平等な通商条約を跳ね返した小村寿太郎などの先人が関税自主権を日本が獲得して100年目に、TPPに参加して実質的独立国としての権限を消滅させてしまうTPP参加への賛成派はBAKAです・・・日本消滅に結びつきます・・・元かん首相が平成の開国などと売国丸出しの寝言を受け継いだのださんも、日本の自立自尊を否定する変な人       

投稿: 心配性君 | 2012年2月10日 (金) 19時04分

こんにちはー


『日本は貿易立国』の言葉は否定したいですが、世界の貿易黒字国を絶対額ベースでを見ると、独中日くらいかなと思います(赤字大国は、同じく貿易依存度の少ない米国)

そして、
・独:ユーロ消滅で域内貿易黒字終了
  (以降、EU内でも為替スタビライザーが機能してしまう)
・中:上手く、内需に転換出来るかなぁ?
・日:いつもの如くグタグタだけど、民間努力で貿易維持


ということで、3年後に絶対額で見ると、日本は円高/円安に関係なく、世界最大の貿易黒字国になっても不思議ぢゃありません。


その割に、毎日の生活に精神的余裕が少ない気がするんだよなぁ、、、

・・・すいませんが、言いたい結論みたいのは特にないです

投稿: MTM | 2012年2月10日 (金) 21時27分

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