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2012年3月 9日 (金)

間違いだらけの経済認識

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久々経済ネタです。一昨日のテレ東WBS に出ていたコメンテーターが珍しくまともだったのです。(笑)途中から見たので、全てのコメントは聞いていませんが、視聴者からの「新興国(アジア等)の成長を日本のメリットに取り込む事は可能か」という問いに、暫くはあり得ない、と答えていました。

これはテレビでは特筆ものです。元ミスター円と言われた榊原さんなども、盛んに「アジアの内需を日本の内需に」と、念仏のように言っていますから、大御所に喧嘩を売っているようなものです。(笑)

そのコメンテーター氏曰く、「アメリカが現在でも40兆円以上の貿易赤字を垂れ流していて、それを中国(黒字が20兆円)始め貿易黒字国で奪い合っている形だ。従って、新興国も、そのおこぼれに預かるのが精一杯で、日本の為に赤字になる体力はない」のだそうです。詳細は覚えていませんが、そういう感じだったと思います。

確かに、かなりまともである事は間違いありません。しかし、何か釈然としないぞ〜。(笑)質問する側に大いなる勘違いがある事が問題をややこしくしているようです。

ところで、その新興国が経済成長する為のエンジンて何でしょうか。筆者は基本的に新興国と言われるような、今発展途上にある国はエンジン(技術力)を持たないと思っています。

それが人類にとって幸か不幸かはわかりませんが、少なくともエンジンと言えるようなものを持っているのは、日米欧のみではないでしょうか。考えてもみて下さい。年中暖かくて、ちょっと歩けば食べ物がぶら下がっている国で、少しの衣類と雨風が凌げる程度の家があれば、他に何が必要だというのでしょうか。

従って、そういう場所に住む人達の付加価値を創造する意欲は、我々が想像する以上に低いのです。当然です。筆者だって、そういう国、例えばハワイあたりに生まれたならば働くもんか。(笑)年中ビーチで酒飲んで、ナンパでもしていますよ。

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尤も、それは平和である事が前提です。(戦争などの外的要因があれば話は別です。)ところが、グローバリゼーションとか言われ、外国人が入って来て凄い付加価値を見せつけられると内心穏やかではありません。珍しいものが欲しくなるのも人情ではないでしょうか。

そこに登場するのが、新興国の成長を取り込もうとする勢力です。資金と技術を投入して、のんびり幸せに暮らしていた現地人を労働地獄へ突き落とします。(笑)確かにお金は稼げて、何か付加価値の高いものは持てるのかも知れませんが、失うものも大きい筈です。

横道にそれかけましたが、新興国を新興国たらしめているのは日米欧などの旧興国?なのです。例えば例が適当でないかも知れませんが、GDP が22兆円程のタイの場合、現地に進出した日本企業の現地での売り上げは10兆円(輸出分を含む)にも達します。

その内、材料・部品等の輸入分を引いたものがタイ国のGDP に寄与しますから、GDP の3分の1程度は日本企業に依存している事になるのです。すなわち、極論すれば、タイの成長を促しているのは日本という事になります。

日本で考えれば、年間個人消費の半分以上にもなる160兆円もの産業を、どこかの国(一国)に依存している事になりますから、その、とんでもなさが分かるというものです。普通なら、その国に支配されます。(笑)

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日本は既にそこからメリットを十分享受しているのです。それ以上、何を求めるというのか分かりません。日本企業が現地の人に支払った給料から日本車などを買ってもらえば、それで十分ではないでしょうか。

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前述の視聴者が言うところの、日本のメリットの意味が貿易黒字だとすれば、それもおかしな話です。日本が出資して産業を興している国に対して、対日貿易赤字を要求する事になります。これじゃ欧米と変わらない。(笑)

それが行き過ぎると、その国がギリシャのようになり、あるいはその寸前の韓国なども、通貨スワップ等で日本が融資しなければ経済関係が成り立たなくなるのですが、それは結局日本の富の流出を意味します。ギリシャを見ていても分かりますが、破綻すれば債権者は債権放棄せざるを得ません。何てバカバカしい話でしょうか。

前から当ブログで言っていますが、貿易は、まともに促進すればするほど先進国のアドバンテージが失われます。逆に独自に付加価値を生み出さない国が、色々な形で恩恵を受けるのです。

現地生産にしても、企業と進出相手国のメリットにはなりますが、マザーカントリーのメリットは限りなく薄いと言わざるを得ません。尤も、前述のように、相手国のメリットを、どう定義するのかにもよりますが、折角自国内循環経済でうまく行っていた国の価値観や伝統さえも混乱させかねない現地進出も大いに疑問ではあります。

外国との友好関係を維持する為には、省エネや環境に関する事、あるいはインフラの整備などは安全保障政策の一環として無償で支援すればいいのではないでしょうか。生臭いビジネスは必要最小限にすべきです。あくまでも親日国に対してですが。。。

どこの国であろうが、独立国であるならば、経済は基本内需で廻すべきです。外需で稼ごうなんてスケベ根性は持たない方がいいのです。日本くらいの先進国なら、資源系の少しの輸入と、その支払いの為に少しの輸出さえすれば十分大きな内需を得られます。よそから利益を分捕ろうなんて欧米的な考え方はやめましょう。(笑)

その為にまず、日本人の「日本は資源のない小国だから貿易で稼ぐしかない」という勘違いをなくさなければ始まらないのですが、政府も企業も、未だにその呪縛から解き放たれていません。実に愚かな話ではないでしょうか。。。

 

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コメント

> 間違いだらけの経済認識

・・・民主自民の政党、財務省、経済産業省等のビジョン無き事なかれ主義、銀行テレビ新聞(朝◎日Kその他殆ど全部)が旧来の惰性KnowHowから脱却出来ずにいます。ごり押しの東西からの侵略外国勢に盲従する(未だに仮免以下の外交、防衛、経済強化観念ゼロ)現政府とその御用聞き経済評論家、専門家と称する人が混乱に輪をかけています。おまけに思考停止役人トップ(素晴らしい人も多数いらっしゃいますけれど )が足を取っています。ただし現場のお役人さん達はTPPが亡国につながる事を認識しているらしいですね。
・・・インド出身の経済学者ラビ・バトラさんが提唱する“新しい価値観の経済理論が日本から発生して、世界を救う”とよいですね。過度なグローバリズム≪一つの巨大国家とか資本勢力が世界を独占し、勝者と弱者がハッキリ別れて、人類が王様と奴隷とに別れてしまう≫との警告及び、各国が自給自足をまずシッカリと行う事が骨子のようです。
PS:太平洋戦争後に行われた”東京裁判”にてインド(戦勝国側)のパール判事の判断は”日本無罪”でした。ラビ・バトラさんもインド出身の経済学者・・・なんか良さそう・・・

投稿: AZ生 | 2012年3月 9日 (金) 03時47分

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