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2012年3月16日 (金)

内需大国への道(前編)

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昨日の続きになります。「超高付加価値型とか、発想の転換とか格好いいことを言うけど、おまえなあ、そんな成長産業あるの?」などと突っ込まれそうなのですが、「いえ、ありません。」と言うしかありません。(笑)

そんな物知りではありませんから、これから伸びる産業なんてイメージ出来ないのです。でも、実際問題、今から格好よくベンチャーやろうっても無理なんです。経済が収縮している時は中小企業の生存空間は限りなく大企業に奪われて行きます。

大企業だって必死だからです。必死にやって来たから大企業になれたとも言えます。その精神は大事で、鷹揚になったところは大抵おかしくなっているのです。官僚化して、システムが硬直化するからですが、いわゆる従来の資本主義経済というやつは拡大再生産を続ける事が前提なのです。しんどい話です。自己矛盾を抱えます。

と言うと、「お前は共産主義者か?」と言われそうですが、それも違います。特に主義はありません。(笑)強いて言えば八方美人主義者でしょうか。皆がハッピーに暮らせれば、しかもそれが持続可能であればいいと思っているだけです。

きれいごとを言いましたが、本音は日本人がハッピーならいいんです。(笑)もっと本音は自分と会社と家族だけでいいんです。(爆)その為には、廻りと上手く折り合いを付けるしかありません。皆がそう思えば結局皆ハッピーになります。

話が明後日の方向に飛んで行きそうです。本題に戻って、成長産業が必要だとして、その芽は今の産業の殆どに既に出ているのではないでしょうか。これだけの、産業潰しとさえ言えるデフレ不況で生き残っていれば大したものです。

それだけで実力は証明されていますから、経済が成長軌道に乗れば、どんどん成長する事請け合いです。まどろっこしい言い方をしてしまいましたが、昨日も書きましたように、要は、日本の場合、現在の延長線で超高付加価値型へパラダイムシフトするのが一番手っ取り早いのです。

輸出を伸ばそうなどと、変に世界に迎合するから遅れていますが、ガラパゴスと言われようが独自で進化を遂げるならば、世界から見て、とても追いつけない高みに登れるのです。

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考えても見て下さい。たかだか戦後30〜40年で、あの米から"Japan as No. One"だの「21世紀は日本の世紀」とまで言わせしめたのです。そのまま行っていれば今頃はどこまで登っていた事でしょうか。富士は楽勝で、チョモランマあたりまで行っていたかも知れません。

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しかし、その為に80年代あたりから凄い抵抗にあいました。既に占領している訳ですから武力で叩く訳にいかない米は、あの手この手で日本の力を削ぐように動いたのです。

プラザ合意、貿易摩擦、半導体摩擦、日米構造協議、年次改革要望書、キリがありません。全て米が有利になるような圧力と内政干渉です。おまけに反日家のクリントン政権時代は日本企業狙い撃ちの訴訟の嵐だったのです。

バブルの崩壊だって、政府や日銀のやり方があまりにも稚拙に過ぎ、単なる自滅とは思えないのです。外から何らかの誘導、干渉があったのではないでしょうか。その後の処理でも、不自然な長銀売却に見られるように、外に対して都合がいい日本売りが進みました。

それらがなければと思うと、悔しさに涙がちょちょぎれますが、(笑)出る杭は打たれるのです。しかしながら、相手だけを責める訳にもいきません。日本もやり方が下手なのです。

まず一番大きな間違いは、必要以上に世界に関わり過ぎた事です。無制限な輸出攻勢をかけたなら当然警戒されます。さらに、スパイ問題に見られるように、外敵からの防御に関しては、産業スパイ分も含め法的に未整備ですから、ネットで言うところのファイヤーウォールは無いに等しいのです。

これでは技術も富も流出します。お陰で米だけでなく周辺国が大いに恩恵を受けました。自分の力で成長したような顔をしていますが、実態は日本に足を向けて寝られる筈がありません。

米でも良識派は「日本に足を向けて寝られない」と言ったかどうかは知りませんが、(笑)そんなようなことを言っているらしいです。十分あり得るのではないでしょうか。

それにしても、これだけやられまくって現状を保っているのは奇跡と言うしかありません。。。最初に言いたかった事がボケて来ましたが、(笑)長くなりそうなので明日に続きます。

 

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コメント

軍需産業に注力すべきです。日本の進んだ技術で最先端の武器を製造すべきです。そうすればさらに技術の蓄積が促進されます。また武器は性能が第一で価格は二の次です。円高でも海外に輸出できる可能性があります。そのためには当然武器輸出三原則は破棄する必要があります。

投稿: としさん | 2012年3月17日 (土) 13時12分

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