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2012年3月10日 (土)

やはり「餅は餅屋」か・・

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一昨日の記事「走るコンピューターの未来」の内容について、東芝系のエンジニアに検証してもらったところ、数点程、間違いとは言えないものの、正しくない表現がある事を指摘されました。

簡単に修正出来る範囲のものは当該記事で修正しましたが、記事の内容が大きく変わりかねないものに関しては、当記事にて補足、修正します。

擦り合わせ型開発モデルを重視し、国内垂直統合型産業を形成する日本に於いては、車載マイコンも全て自前、つまり国内調達しているような表現をしましたが、厳密に言えば間違いであったようです。

実は、車載マイコンはカーメーカーから買いたたかれるので儲からないのだそうです。従って、日本の半導体メーカーのモチベーションは、車載デバイスに関しては高くないという事です。(笑)

そこで気がついた事があります。前々から日本は輸出も含め、半導体生産大国なのに半導体や電子部品の輸入が多いのです。なぜだろうと思っていた疑問が氷解しました。日本の自動車メーカーは、大半を輸入品に頼っていたのです。

Photo

頼ると書くと語弊がありますが、要するに日本電子機器メーカーが進出した海外の現地法人が生産するマイコンや半導体を逆輸入している訳です。昨年のタイの洪水では、そこからの供給分も止まってしまったので、震災から立ち直りかけていた自動車生産に文字通り冷や水を浴びせました。

もう一点は米に関してです。自動車生産技術に関する殆ど全てのカテゴリーで日独に対しアドバンテージがないと書きましたが、車載マイコンクラスの大半は大した技術でもないので、故障率はともかく米製でも十分間に合うという事のようです。

従って量的には確かに存在感があります。まあ、ナビの搭載率も低いし、ハイブリッドカーなどのハイテク技術搭載車が、率で言えば無い(昨年で数千台)にも等しいアメ車としては当然と言えば当然ではないでしょうか。

やはり専門家に聞かなければ分からない事は多々あります。日本の経済評論家と言われる人達も網羅する分野が広すぎるので、どうしても評論する事が不確か(悪くいえばいい加減)にならざるを得ないのでしょう。

聞いていて、ひっくり返るような事を平気でいう人がいますから。(笑)鵜呑みには出来ませんね。

 

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経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

> やはり「餅は餅屋」か・・

・・・東芝、日立の様な重電から家電音響画像等、重厚長大から軽量短小?まで見渡せる電機分野の企業が国内にまだあるので心強い。例え量産工場が海外であっても。研究開発とマザー工場は国内にヘッドクオーターとして確保すべきでしょうね。
アメリカはそれをとっくの昔に止めてしまったので、今日の様にTPPで日本を国ごと仕組みごと子分にする作戦なのでしょう。各々方、心して対処されよ。のださんは国ごと仕組みごと国家を右や左の外国に売り渡しているのですよ。電機や自動車の組合が民主党を応援したあげくが今日の惨状。。。

投稿: かかし君 | 2012年3月11日 (日) 05時57分

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