ブーメランは忘れた頃に返って来る
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【北京=遠藤淳】ホンダはハイブリッド車(HV)の基幹技術を中国の自動車メーカーに供与する。合弁事業で組む東風汽車(湖北省)のほか幅広いメーカーを対象に供与先を検討。現地メーカーがHVに参入するのを促し、世界最大の自動車市場で普及を目指す。エネルギー消費国としても最大の中国は政府がエコカーの普及を進める計画を打ち出している。ホンダはHVを軸に中国で先行する米欧勢への巻き返しを狙う。(日経新聞 電子版)
22日の紙の日経新聞でも、ホンダがハイブリッド技術を中国に供与すると書いているのを見て仰天したのですが、どうもこのニュース、怪しいようです。(笑)
ロイターが伝えるところによると、そういう事実はないというのです。
[北京 23日 ロイター] ホンダ(7267.T: 株価, ニュース, レポート)の伊東孝紳社長は、中国市場で一段とコンパクトカーを導入し、同市場向けモデルを開発する方針を示した。
同社長は北京モーターショーで記者団に対し、中国の自動車メーカーに対し、ハイブリッド技術を共有、あるいは売却する計画はないと指摘。「最優先課題はコンパクトカーモデルを増やし、販売台数を拡大することだ。(中国でのハイブリッド車生産の前に)やるべきことがある」と述べた。
どちらを信用すればいいのでしょうか。(笑)
筆者は、日経新聞を読んでホンダも随分気前がいいなあと思ったのですが、違うと言われると、そりゃあそうだろう、となります。
従って、いつもいい加減な記事や、明らかな嘘を書いている日経新聞が希望を込めて、デタラメを書いたというのが真相ではないでしょうか。しかし、すぐバレるデタラメを、ここまで「あからさま」にやるというのは分かりません。新聞として致命的です。困ったなあ。(笑)ブーメランは必ず返って来ますよ。
そんな事より、ホンダが燃料電池を活用したスマートハウスの提案をしているようです。EVは、そういう使い方も出来るので、やはり将来的にはメインになるのではないでしょうか。
ホンダは23日、太陽光などで自家発電したり家庭内のエネルギー需給を制御するシステムを備えた省エネ型次世代住宅「スマートハウス」をさいたま市内で公開した。自社の電気自動車(EV)や燃料電池車から家庭に電力を供給する実験にも取り組む。スマートハウスには社員が実際に住み込み、発電量や消費電力量などのデータを蓄積。2015年をめどにシステムを事業化する方針だ。
実証実験では、ホンダが既に販売しているエネルギー機器や現在開発中の薄膜太陽電池を活用して熱や電気を作り、蓄電池で電気を蓄える。発電した電気はハウス内の家電やEVの充電に使い、ハウス内で電力を自給自足する。
面白くなって来ました。これで東電の値上げや計画停電の犠牲にならなくても済みます。(笑)この家を免震構造にして高台に住めば無敵ではないでしょうか。
国内向けに、こういういい提案が出来るのですから、何もTPP にこだわる必要はないのではないでしょうか。いえ、伊東社長は自工会と同じくTPP 賛成派です。
輸出も含めて4輪事業の70%を海外展開している多国籍企業の長としてのスタンスは分からないではありませんが、対米輸出はせいぜい30〜40万台です。全体の1割程度に過ぎません。
それも韓国が米とFTA を締結したからと言って、2.5%に過ぎない関税がハンデになりシェアを食われるとも思えないのです。シェアを食われるとすれば原因は商品魅力ではないでしょうか。
ホンダは米国内では、高いブランドイメージが定着しています。そのイメージをより高める商品作りでライバルを圧倒するのが正道ではないでしょうか。国の形を変え、文化さえも破壊しかねないTPP 参加に賛成する事は、長い目で見れば国内の需要減退というブーメランになって返って来ます。
その方が痛手は大きいのではないでしょうか。是非、その賛成という考えの見直しを。。。
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コメント
> そんな事より、ホンダが燃料電池を活用したスマートハウスの提案をしているようです。EVは、そういう使い方も出来るので、やはり将来的にはメインになるのではないでしょうか。
・・・その方向性は当たりでしょう。世の中(日本、アメリカ、中国その他・・・)がその方向で動き出す時期は来年か10年先か・・・不明ですね。
投稿: AZ生 | 2012年4月25日 (水) 23時25分