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2012年4月12日 (木)

貿易立国幻想を断ち切れない人達

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円高が進み、例によって連動するかのように株価(日経平均)が下がっています。お馴染みのパターンです。先日発表された2月の経常収支の黒字と関係があるのでしょうか。円が買われています。

これを口実に、またドル買い為替介入するんじゃないでしょうね。日銀のやる事はトリッキーですから。(笑)簡単に何兆円も、売る事が出来ない米国債を買って米に貢ぎます。国内に対しては滅法渋いのに海外には気前がいいのです。

為替の変動は貿易をやっている以上避けられない問題ですが、最近円高のせいか、日本電機メーカーの衰退が目立ちます。マスコミはグローバルな市場での貿易部門負け組的扱いですが、素直には受け取れません。どこかの国の思うつぼに嵌り込んでいるからです。

そもそも世界貿易は、巨大な米対その他、という構図で成り立っていました。リーマンショックまでの話です。つまり米という巨大な政府があり、他の国が民間であると仮定すれば分かり易いかも知れません。

米政府はドルという通貨の発行権を持ちます。これを際限なく発行して世界から物を買うのです。公共投資と考えれば分かり易いのではないでしょうか。世界経済が発展する限り、この構図は揺るがないのです。日本やドイツ、中国などがせっせと対米輸出にいそしみます。

7eb9ce8648d3092ad966b188180bb45c            (バーナンキさんのヘリコプターマネー)

その結果は、よっぽど下手をこかない限り、米以外は皆貿易黒字でした。大らかなお父さんの下、ハッピーな時代は続いたのです。日本の企業や政治家、経済学者までもが、これが普遍的なものと勘違いした節さえあります。

ところが米も人の子(笑)と言うか、必要以上の欲さえ膨らまさなければ、その恩恵を享受し続けられたのですが、強欲金融が分不相応な富を求めて暴走しました。つまり、世界経済の成長を遥かに超えるドルを発行したのでは、うまく行く筈がないのです。

余ったドルが投機やデリバティブ金融商品に向かいます。いわゆるマネーゲームです。これが極端な富の偏在を生みました。挙げ句の果ては自らが仕掛けた陥穽に落ちます。サブプライムローン崩壊に端を発したリーマンショックです。それを機に世界経済、金融パラダイムは大転換したのです。

つまり、国境があったのでは如何に世界政府米と言えども経常赤字は誤摩化せません。莫大な利払いも膨らむ一方で、借金をこれ以上増やす訳にはいかないのです。どこかで帳尻を合わせないと、国内経済が廻らなくなります。

そこで財務長官であるティモシー・ガイトナーさんが、リーマンショック後のG20で、「各国の経常収支の枠をプラスでもマイナスでもGDP比で4%以内を目安とする」と提言するに至ります。ところが、中国などが大人しく聞く筈がありません。(笑)結局拘束力のないものになりました。

これでお分かりのように、米が際限なくドルを刷って世界から物を買う時代は終わったのです。すなわち、それは世界中が弱肉強食の貿易戦争の渦中に叩き込まれた事を意味します。犠牲第一号はギリシャでした。

そこが、まるで分かっていない、ぼんくら民主党政権は、相変わらずインフラ輸出だの観光立国だのと寝言を言って外需にすがります。その為に無駄な為替介入をしたりするのです。

世界一の累積経常黒字(対外純資産)を持つ日本は、どこまで強欲なのかと世界は訝しむのですが、訳が分かっていない日本政府は一向に意に介しません。(笑)有名経済学者なども日本の経常赤字を心配するくらいですから、どこまでノー天気なのかと呆れます。

貿易黒字で経済成長するという貿易立国モデルは、既に崩壊しているのです。貿易収支プラマイゼロで、「余剰品を売り、国内では得られないものを買う」という貿易の原点に戻るしかありません。それは結果的に交易によるロスを削減し、地球環境にも省エネにも貢献します。

従って今後、特に先進国では経済成長のモデルを内需に求めるしかないのです。そこが分かれば政策が大きく転換します。特に日本のように、国内でエネルギーや天然資源系以外の全てが揃う国は、内需拡大策に転換するのは難しい事ではありません。

反対に、このまま外需依存政策を続けるならば、デフレは昂進し増々国は疲弊します。電気産業だけでなく自動車や生産財産業までもがおかしくなりかねないのです。

分かり易い例で言えば、
日本がデフレになる ー 日本企業がリストラをする ー 人と技術が韓国などの海外に流れる ー 人件費の安い韓国製品が世界で売れる ー 日本企業が苦境に陥る ー 日本企業に海外資本が入る ー 増々技術が海外へ流れる ー その結果日本企業が壊滅する

液晶テレビに代表される電気産業の場合、簡単に言えばこういう事なのです。技術の蓄積もなく、ついこの間までは何もなかった韓国企業が、そんなに簡単に力をつけられるのか不思議に思われる人は多いのではないでしょうか。

その通りです。裾野が育っていない韓国企業は生産財や資本財を日本から調達しなければ産業が成り立ちません。総合力では比較にならないのです。

その結果は年に2〜3兆円の対日貿易赤字を抱えるのですが、そこをカバーするのが先日の通貨スワップなどによる金融面での日本からのサポートという訳です。つまり、日本政府が資金を融通して韓国企業の赤字を埋めますから敵は無敵です。(笑)

結果的には売国日本政府が力を貸して日本企業潰しをしているという訳ですね。

もうお分かりでしょうが、リーマンショック以降、日本が貿易でも他の事もですが、世界との関わりを密にすればする程、日本が疲弊して行くというスパイラルに陥っている事を理解しなければなりません。

何度も言うようですが、貿易立国は幻想です。世界は世界で勝手にやればいいのではないでしょうか。日本は独自で発展するガラパゴス型でいいんです。(笑)

 

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コメント

視野は
①グローバルに(空間認識、自他とのバランス、できる事と出来ない事の現実を直視)
②時間軸も認識(過去現在未来)
③さて戦略を整えましょう・・・かな!?

投稿: AZ生 | 2012年4月12日 (木) 18時57分

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