火のないところの火事場泥棒
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先日、ある集まりでゴルフ会員権の話題になりました。ゴルフ場が倒産すると、会員が預けた預託金は一切帰って来ないが、倒産したゴルフ場を買った企業が、漁父の利を得て儲かるという話です。詳細は差し障りがあって書けませんが、そこにモラルはありません。
筆者もバブル崩壊後に、ゴルフ場やリゾート会員権をいくつかパーにしましたから聞き耳を立てていました。買っておいて、今さら言うのもなんですが、そもそも右肩上がりの経済を前提とした、その預託金の仕組みというものがよく分かりません。(笑)
いずれは返済すべき資金を預かるというのも妙な話です。第一、責任が重すぎます。運用に失敗などして預かり金(元金)を失ってしまえば元も子もありません。そういう意味では、AIJ などの場合とどう違うのでしょうか。
そこで、話の中心にいた金融関係大手の元役員に質問を試みました。「その失われた預託金はどこに消えたのでしょうか」答えは、「決算書の中に全ては明らかにされている。経費として使ってしまった訳です。」・・・
筆者が知りたかったのは、そこではなかったのですが、時間もなかったので話は打ち切られました。いえ、バブル時代に、量的緩和や信用創造で刷られた円は莫大です。株や土地に廻り、含み資産という幻に浮かれて消費も拡大しました。
確かに円は莫大にあったのです。それがバブル崩壊と共に、個人や企業から消えました。ところが、お金自体は消えません。という事は、どこかに必ず儲かった人がいるという訳です。いわゆる勝ち逃げというやつです。
それが、薄く広く散らばったとは、とても思えないのです。それなら景気が悪くなる事はありません。集中的に、どこかに溜まってしまったから問題なのではないでしょうか。
その火事場泥棒のような、頭のいいやつは、どこかで札束を数えながら笑っている筈です。AIJ から1000億円もかすめ取った個人だか企業だか知りませんが、地球上で誰かが笑っているのです。
その資金はまた、リーマンショックや円高で経営が困難になった企業を買収する為に戻って来ます。しかし、今度は厳しい監視付きです。しっかり利益は持って行かれます。「生かさず殺さず」の生殺しでこき使われるのではないでしょうか。
それを癒すのが、スポーツであり、お笑い主体のバカテレビであり、エログロナンセンス(ちょっと古いか/笑)なのでしょう。筆者などは、何が面白いのか全く理解の出来ない、パソコン、スマホでのゲームや、公営ギャンブル、パチンコなどもそうかもしれません。
資金を吸い上げながら、なお愚民化する、何とも頭のいい火事場泥棒がいたもんです。(笑)
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コメント
> 資金を吸い上げながら、なお愚民化する、何とも頭のいい火事場泥棒がいたもんです。(笑)
・・・昔、自民党とは実は〔愚民党〕が正式な名称ではないのかな?・・・と思っていましたが罠朱党がマスコミ共の追い風を受けて国民を騙して政権を合法的に奪取以来、考えが変わって、敵性国家・資本家・東西各国の政治家・官僚・宗教の教祖様など、みんな皆愚民ではないのかな・・・と思えてきました。楽になるには自分も愚民になっちゃえ~って思ったりして・・・あ、バッハの「目覚めよと呼ぶ声あり」が聞こえて来ましたので今日は寝ちゃいます。
投稿: かかし君 | 2012年5月24日 (木) 18時14分