« 正しい財政政策さえすれば、経済成長しない国なんてありません。 | トップページ | 知ってか知らずか、日本をミスリードする人達 »

2012年5月26日 (土)

良い経営者、良い商品の共通点とは(?)

ブログランキングに参加しています。

WBS(テレ東)話題です。コメンテーターのおじさんが面白いことを言っていました。視聴者からの「不況に強い会社の共通点は何か」問いに、「そんなものはない。駄目な会社には共通点があるが、いい会社はそれぞれだ。オリジナリティがあるからこそ生き残る。強いて言えば、共通点がないのが共通点だ。」

最後のフレーズは蛇足かも知れませんが、「不幸な家庭」に関する名言(幸せな家庭は皆似ているが、不幸な家庭はそれぞれの事情がある)に対し、逆説的になぞらえてのコメントでした。考えさせられます。

突然話題が変わりますが、ミニ(下)という筆者が好ましく思っているクルマがあります。元々は英国ブランド(BMCのオースチンとモーリス)だったのですが、ドイツのBMWが買収しました。ローバー(元BLMC ブリティッシュ・レイランド・モーターカンパニー)から撤収する時に、ミニだけは手放さなかったのです。それくらい魅力があります。

Mn_s001_f002_m004_1_l_640x480

もっと詳しく言えば、BLMC という英国きっての老舗自動車会社(当時の従業員16万人)が経営不振に陥った時に、手を差し伸べたのがホンダ(当時3万5千人)でした。提携の第一弾が日本からのOEM (相手先ブランドとして製品供給)でしたが、何と、そのクルマは筆者がホンダでデザインした第一号だったのです。1980年の事です。

A80blp33

         (日本名バラード/結構地味です。/笑)

ホンダとの蜜月時代も束の間、BLMC(後のローバー/ブランド切り売りにより最後に残った) は浮気をします。話の分かる東洋の旦那を見限って、論理的だが厳しい性格の、逞しいバイエルンおじさんとネンゴロになりました。(笑)ところが、この旦那も浮気者で、年増のローバーは袖にされる事になります。その時に、相手の連れ子の中で、最も器量のいい子だけ親権を取り、連れ出したという訳です。

Mn_s003_f001_m004_2_l_640x480

その子は期待に違わずドル箱です。特に日本での人気は高く、バリエーション展開も積極的なのです。どれにしようか迷うのではないでしょうか。お洒落なワゴンタイプ(上)もあれば、コンバーティブル(オープンカー)もあります。おまけにロードスター(下)まで追加する念の入れようですから、このブランドへの力の入れ方は半端ではありません。

Mn_s006_f001_m001_1_l_640x480 Mn_s006_f001_m001_2_l_640x480

          (チョー好ましい。いいなあ。/笑)

ところが、一番デカいクロスオーバー(下)だけはいかさないのです。何か可愛くないのです。基本のデザインは共通なのに、なぜなのでしょうか。やはり、そのデザインテーマに対する最適サイズというのがあるのかも知れません。そこをミスると急に魅力がなくなります。難しいものです。

Mn_s004_f001_m001_1_l_640x480

そういう意味で筆者も驚いた事があります。昔(1981年頃)、ホンダシティをデザインしている時は、サイズ感がよく分かっていませんでした。室内でクレイモデルを作りますから無理もないのですが、比較するクルマを側に置かないと感覚が狂います。

出来上がって街を走っているシティを見た時の印象は「あちゃ〜」でした。予想よりデカいのです。もう少し可愛い感じをイメージしていたので、がっかりしました。

01

デカい男の子には似合っても、小さめの女の子には似合わないクルマに仕上がっていたのです。しかしながら、シティはコンセプトが新しい事もあって、シリーズとしては、月に1万6千台(ピーク時)も売れるという大ヒット作になりました。月3千台を狙ったクルマとしては出来過ぎです。

いえ、自慢話をしようというのではなく、クルマはサイズ感が難しいという話です。さらに、売れるクルマは皆それぞれオリジナリティがありデザインも良いが、売れないクルマに共通して言えるのは、デザインも含めて個性がなく、商品魅力に欠けるという点です。何かに似ているというのも長所にはなりません。

会社もクルマも、駄目なものには共通点があるという事でしょうか。クルマ作りと会社経営の両方を経験した筆者に言わせてもらえば、成功する会社の経営者やデザイナーに共通するものは楽天的で未来志向の性格を持っているという事です。少なくとも悲観的な人に経営やデザインは出来ません。

それにしても、この世界的で、しかも日本の場合は政府の無能も手伝っての不景気の中で、中小企業が生き残るのは至難の業です。上手くいかないのは駄目な会社だから、あるいは経営者の能力がないからだ、と決めつけるのは酷ではないでしょうか。経済全体のマスが縮小した時の皺寄せは、必ず弱いところに来るのです。

 

ブログランキングに参加しています。共感いただければクリックを!!

|

« 正しい財政政策さえすれば、経済成長しない国なんてありません。 | トップページ | 知ってか知らずか、日本をミスリードする人達 »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

> 成功する会社の経営者やデザイナーに共通するものは楽天的で未来志向の性格を持っているという事です。少なくとも悲観的な人に経営やデザインは出来ません。

・・・夢を追いかけて〔実現可能な美しいビジョン・目標の具体的な設定を個人・チーム・国家・地球人類が把握・保持する〕
・・・ポジテイブ志向の日常活動をシコシコ・コツコツ行う事でしょうか?!

Honda ballade、Cityとも私にとって、大変思い出が深い車です(笑)

投稿: Carly | 2012年5月26日 (土) 15時04分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 正しい財政政策さえすれば、経済成長しない国なんてありません。 | トップページ | 知ってか知らずか、日本をミスリードする人達 »